Written By: sax on 6月 21, 2017 No Comment

サックス奏者にとって、サックスを首から吊り下げて支えるための「ストラップ」は、とても重要なサックス周辺アイテムのひとつです。とは言え、「楽器に付属してたのを30年間気にせず使っている」という無頓着派もいれば、「首への負担は最小限にしたいし、何しろカッコ良いことが重要」などというこだわり派も少なくありません。サックスの重量がかかる首や頚椎への負担を軽減するものや、演奏のし易さを追求したもの等、このサックスストラップに対しては、沢山のメーカーが独自のこだわりを持った最新の製品を発表しています。
 ストラップへの工夫で近年の流行と言えば、首の左右から下がる紐が一本に収束する、「Y字部分」の幅や構造への改善でしょう。この部分に長い棒を挿入した「ブレステイキング・ストラップ」や、長さ調整プレートそのものを幅広のT字型にした「バードストラップ」などがこれに当てはまりますが、いずれの工夫も、首の左右から下がるスリングを垂直に近くすることで、首の締め付けを和らげます。それによって、喉が開け易くなったり、演奏姿勢にも余裕が出来るようです。
 首に直に巻きつく「ネックパッド」への工夫は星の数ほどあります。パッドの形状をブーメラン型やアーチ型にして、力の分散を実現したものや、一見シンプルなベルト型でも、柔らかさや硬さ(反発力)で首への負担を軽減しているものもあります。ヤマハの新型ストラップは、ネックパッドに「樹脂ボーン」という板状のバネが入っており、そのバネの反発力で首への負担を軽減します。このストラップは一般的なストラップと異なり、使っていないときは首当ての部分が真っ直ぐに伸びた板状になっています。ネックパッドは肌に直接当たる部分でもありますので、その触感に配慮した製品も多いようです。
 スリング(吊り下げる紐)も工夫の対象です。金属のチェーン、丈夫な編み紐、ナイロンベルト等に加え、丈夫な炭素繊維を編みこんだものもあるようです。スリングの機能的な重要ポイントは「強度」ですが、その弾力や長さ調整のしやすさ等も重要な使い勝手の要素です。スリングの材質によって、長さ調整機構との摩擦が変わりますので、スリングは単に丈夫なら良い、というものではありません。演奏中にストラップの長さが、微妙に変わってしまうようなものありますのでご注意を。
 最近見つけた「わお!」なストラップは、「ストラップなのに吊り下げないストラップ」です。フィンランドのERGObrass社の管楽器サポートシステムは、コイルバネで衝撃吸収する金属棒で楽器を下から支え、演奏時に楽器の重量を軽減する、という構造です。トロンボーン用やトランペット用等、各種のサポート製品がありますが、サックスの場合、その「支え棒」は床からではなく、奏者のお腹あたりから伸びています。イメージとしては、一般的なサックスストラップの先端に棒が付いており、お腹のあたりで棒を上向きにして、その棒でソプラノサックスを下から支える感じです。もちろんアルトやテナーには対応していません。しかしソプラノやクラリネットには、理想的な演奏姿勢のような感じです。

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Written By: sax on 6月 14, 2017 No Comment

サックス等の管楽器奏者にとって、切っても切れない縁が「マイクとのお付き合い」でしょう。しかもステージによって有ったり無かったり、一人一本だったり、4人で一本だったりと、その関係性はまちまちです。マイクの設置やサウンドのミキシングは、基本的に会場のサウンド・エンジニアがおこなうものですが、音源である「奏者」が気にしなければならないことも少なくありません。今日はサックス奏者の、マイクの「それダメ!」事例を紹介しましょう。
 ビッグバンドのサックスセクションに、各サックスに一本づつマイクが割り当てられるのは、なかなか「リッチ」な状態です。ブームスタンドでマイクはサックスのベルから30センチばかり離れてセットしてあります。グッドです。演奏が始まって、今度の曲はあなたのソロです。ステージが狭いのでソロはいわゆる「場ソロ」(その場で立ち上がってソロを吹く)です。さあ、ソロだ!立ち上がるとマイクは楽器のはるか下に向いている。ソロの音が全く会場に聞こえない。ああ、無常。よくあるパターンですね。こういう場合は、ソロを始める前に、自分でマイクを高い位置にセットし直します。リハーサルの時に、あらかじめどの辺にマイクを動かせば、立奏での自分のサックスの音を拾うかを確認しておきましょう。もし合奏とソロの間隔が短く、自分でマイク移動が出来ない場合は、隣のメンバーに頼んでおくのも手でしょう。マイクのブームスタンドを上下するとき、音がマイクに伝わってノイズを出してしまう場合もありますので、その辺にも留意しましょう。
 小編成のバンドですが、サックスのあなたには一本のマイクがセットされています。ミキシングのバランスも良いようです。が、しかし、演奏に陶酔したあなたは、身体を大きく揺らしながら演奏しています。マイクに近くなったり遠くなったり、ペルにマイクを突っ込んだり、マイクの無いところで吹いたり…。ミキサーさんは泣いています。あなたは「マイクが聴衆」であることを忘れています。どうしても動きたいなら、サックスに専用の「クリップマイク」を取り付け、それをPAラインに接続してください。ステージ中を動き回るなら、ワイヤレスのシステムを購入しましょう。これなら客席に乱入することだって可能です。
 「マイクから外れると怖いぞ!」の例ばかりあげましたが、実はそうでもない場合も少なくありません。ビッグバンドにしろスモールバンドにしろ、ステージに沢山マイクがあっても「オフで音を拾う」場合があります。バンドの生の音量がある程度大きいので、マイクはサウンドバランスの調整のために、極々絞った音量で使うケースです。この場合は、アンサンブルの部分ではあまりマイクの事に頓着する必要はありません。リハーサルやサウンドチェックの際に、マイクの「働き具合」をしっかりと把握しておきましょう。

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Written By: sax on 6月 7, 2017 No Comment

楽器を演奏するものにとって、自分が生み出す音楽が、多くのひとの心に感動を与えることは最大の幸せでしょう。そしてプロかアマチュアかに関わらず、「自分の音楽」で聴衆の心をつかむということも重要です。多くの奏者は、「自分の音楽」や「自分の音」を探すのに長い時間を費やし悩みます。自分の音楽や自分の音を見つける近道は、やはり沢山のすばらしい演奏を聴く事に他なりません。もやもやしていたものを解決する、自分のサックスへのヒントを与えてくれる巨匠たちの演奏。独断に溢れたサックス奏者推薦をしてみます。
 ソプラノサックスを演奏する方々には、大きく分けて二つの教材があります。ひとつ目はあくまでも優しく、気持ちの安らぎを誘う、スムースジャズの帝王「ケニーG」のソプラノサックスの演奏。そしてもうひとつは、挑戦的なモダンジャズフレーズを甘いソプラノサックスのサウンドに融合させた、「ジョン・コルトレーン」のソプラノ演奏でしょう。ケニーGのアルバムでは1992年に全米2位を記録した「ブレスレス(Breathless)」が有名です。またコルトレーンのソプラノは、「マイ・フェイバリット・ジンクス(My Favorite Things)」が誰もが知っている名盤です。
 アドリブや個性的なソロは先の課題にして、まずは美しくメロディを歌い上げたい、というアルトサックス奏者には、「クローバー・ワシントン・ジュニア」のグラミー賞ベストR&Bソング賞を受賞した「ワインライト(Winelight)」をお勧めします。先のケニーGが若かりし頃、死ぬほどコピーしてさらったのが、このグローバー・ワシントン・ジュニアとのことです。メロディ優先のテナーサックス奏者には、「サム・テイラー」を推薦します。ムードテナーで有名な彼は、多くの録音アルバムが「ムード歌謡」のジャンルに入りますが、正確な音程、音の粒の立ち上がりの均一性、大きなタイムでフレーズを歌い上げるサム・テイラーの実力は鳥肌物です。バリトンサックスのメロディックな演奏には「サージ・チャロフ」を是非聞いてみてください。バリトンの巨匠、ジェリー・マリガンや、ペッパー・アダムスもすばらしい演奏を残していますが、早逝したサージ・チャロフは録音の数は多くありませんが、みな素晴らしい演奏ばかりです。
 サウンドの研究には、アルトの「ダビッド・サンボーン」と「マルセル・ミュール」、テナーの「スタンレー・タレンタイン」、「ソニー・コリンズ」なんかはどうでしょう。真似は難しいと思いますが、彼らの音が「どうして出せるのか?」を、聴きながら、かつ吹きながら考えることは、サックスの奏法の基本に役立つはずです。サンボーンは「近代アルトサウンド」のサンプル、ミュールは「サックスの音の原型」、タレンタインは「ブローテナーの教祖」、コリンズは「変幻自在のサウンド」といったところでしょうか。

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Written By: sax on 5月 31, 2017 No Comment

サックス奏者にとって、マウスピースはサウンドの根源となる重要な部品です。サックスを長く吹いていると、自分のサウンドや吹き易さを求めて、いくつものマウスピースをとっかえひっかえ使うのは珍しい事ではありません。マウスピースに「憑りつかれた」マニア達には、マウスピースの種類やその特徴、基本的な理論について、後ずさりするくらい詳しいひとたちが少なくありません。そんなマニアックな知識はともかく、「知っても得はしないが損もしないマウスピースの基礎知識(?)」をお話ししましょう。
 ラバーマウスピースは柔らかい音、メタルは硬い音。マウスピースの特性の常識のようこ言われていますが、実はこれは間違いです。キンキンと尖ったサウンドのラバーマウスピース、ダークでソフトなサウンドのメタルマウスピースも沢山有りますし、むしろ全体的にこちらの傾向のほうが強いと思います。しいて特徴として挙げるなら、ラバーマウスピースはサウンドのエッジがシャープな傾向があり、メタルはその逆、サウンドの輪郭が柔らかいものが多いようです。混同してはいけないのが、サウンドの輪郭と倍音成分です。サウンドの輪郭がソフトでも、高音域の倍音成分が多ければ、いわゆるモダンで鋭いサウンドになり、サウンドの輪郭がシャープでも倍音が平均的に豊かであれば、クラッシック系のサックスのような柔らかく豊かなサウンドになります。
 倍音の成分構成はバッフルの高さでおおよそ決定されます。マウスピースのリードの上にある「天井」がバッフルで、リードに近いものをハイバッフル、遠いものをローバッフルと言います(上下逆のような気がしますね)。マウスピースを輪切りにした断面で息の通り道を考えると、ハイバッフルは、「狭い・空気少ない」、ローバッフルは、「広い・空気沢山」となります。狭いところを通過する空気はスピードが速くなります。逆に太い空気はスピードが遅くなります。その原理でハイバッフルのマウスピースのサウンドは明るくシャープで、少ない息でも十分な音量が出せ、ローバッフルは太くソフトなサウンドで、より多くの息を必要とします。
 もうひとつの見て分かるマウスピースのサウンド傾向は、「皮下脂肪」です。ま、普通に言えば「肉厚」ですが…。細身のマウスピースは高音域が強い明るいサウンド、太めのマウスピースは低音部が豊かな温かいサウンドと、マウスピース全体の太り具合(太さ)もサウンドに関係しますが、加えてマウスピース内部の空洞を包む、「壁の厚さ」も大きくサウンドに影響します。厳密に言うと、肉厚とその材質がマウスピース全体のサウンドの個性を作ります。マウスピースが出す音の振動を封じ込めるような「柔らかく厚い壁」を持つマウスピースは、ダークで抑制のきいたサウンド特性を持ち、指で弾けば「キンキン」響くような、音を外に発散するような「硬く薄く響く壁」のマウスピースは、明るく、大音量のサウンドを放ちます。どうですか?マウスピースを見ただけで、なんとなくサウンドギャラが想像できるようになりました?

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Written By: sax on 5月 24, 2017 No Comment

サックス奏者から受ける相談の中に、「サックスを長時間吹いていると、右手親指が痛くてしようがない」という悩みが少なくありません。サムフックに掛けた右手親指にサックス重量が集中し、親指が悲鳴を上げる、というよくある現象です。この記事をお読みのサックス奏者の皆さんにも、多かれ少なかれ経験があるかもしれません。今日は「親指が痛くならないサックスの構え方」をお話しします。
 身も蓋もない結論から言ってしまいますが、「親指が痛くなるサックスの構え方」は、そもそもその構え方が間違っています。サックスの構え方において一番よくある誤解が、「サムフックはフックなのだから、親指を引っ掛ける場所でしょ?」というものです。サムフックの部分で、親指にサックスを「引っ掛け」たりしたら、そりやあ親指は悲鳴を上げます。ストラップとその重量を分かち合ったとしても、「引っ掛ける」なんて行為は、親指の疲労骨折を起こしかねません。サムフックは何故フックの形をしているか?それは親指を使って前にも、上にも、手前にも動かせるようにするためです。フックになっていないと、前にはサックスを押せますが、上や手前に導くことが出来ません。いや、し難いです。サックスを動かすために、親指でガイドできるようにするのがサムフックの役割で、サックスを親指で支えるためのものではありません。
 サックスの種類によっても、サムフックの効果に違いがあります。ストレートソプラノサックスの場合は、「回転しないように支える」という役割が大きいです。テナーやアルトでは全体の安定のために、サムレストの上に置いた左手親指と一緒に、サックスを支える役割です。しかしアルトサックスでは、「サムフックは不要だね」という奏者も少なくありません。サックスの形状、重さ、大きさ等のバランスから、サムフックが無くても十分演奏姿勢を良好に保てるということです。バリトンサックスに至っては、親指でサックスを支えるというより、右手の残り4本の指の動き全体の「支点」となるためにサムフックを使う感じです。
 サックスの構えの原点を振り返ってみましょう。サックス本体の重量は、ストラップで支えます。ストラップリングに接続したスリングを通して、首や肩でサックス全体の重量を支えます。ストラップリングからブラブラぶら下がっているサックスの姿勢を保つのが、サムレストの上の左手親指と、サムフック上の右手親指です。二つの親指は互いに押し合って、サックスのストラップリングの部分を支点として、サックスをシーソーのように動かします。傾きをうまく調整すれば、簡単にネック部が口元に接近し、無理なくマウスピースを咥えることが出来ます。正しいアンブシヤ(マウスピースの咥え方)が出来、左右の親指には無理な力が掛からず、呼吸も自然におこなえ、すべての指の動きがスムースにいく。それが正しいサックスの構え方です。

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Written By: sax on 5月 17, 2017 No Comment

サックス奏者にとって、リードのコストは頭の痛い出費です。消耗品であるリードは、サックスの音の鳴る原点でもあるため、そう簡単にコストダウンすることは出来ません。じやあ消耗し難いもので、ということで出現した「人工リード」ですが、出始めのころはなんとも言えない品質のものでした。しかし昨今、人工リードの性能の向上は目覚ましいものがあります。吹奏感も音質も、そして耐久性も申し分のないものが、非常にリーズナブルな値段で入手できるようになりました。今日は「人工リード」のお話をば。
 天然の植物、ケーンを乾燥し加工したリードは、自然の物ゆえの寿命があります。リードの振動に必要な硬さと反発力は、使用していくにつれ劣化し、サックスの良好なサウンドを出すための振動が出来なくなります。また、湿度にも敏感で、乾燥保管しておいたリードは、ある程度ウォームアップして、唾液による湿り気を与えないと、本来の振動をする状態に至りません。安くても一枚500円前後のリードの価格も、「リードをなるべく持たせたい!」という気持ちに拍車を掛けます。そんなサックス奏者(リード楽器奏者)の要望に応えて出現したのが人工リードです。合成樹脂で作られた人工リードは、ケーン製のリードをはるかに凌ぐ耐久性・安定性を持ち、湿度に対してのケアの不要な「ウォームアップ要らず」のリードですが、最初のころは、「吹奏感に違和感がある」、「強いブローに反応できない」、また「音のダイナミックス(強弱の表現)が狭い」等の不満も大きく、なかなか一般的になりませんでした。しかし21世紀を迎えて十数年が経った今、人工リードは目覚ましい進化をしています。プラスチック製リードの定番、BARI(バリ)、また人工繊維を利用したFIBRACELL(ファイブラセル)。また新しいところでは、Legere(レジェール)、Hahn(ハーン)、Forestone(フォレストーン)、Bravo(ブラボー)等といったブランドも支持を受けているようです。各種の人工リードはそれぞれの独自の工夫がなされ、良質な天然ケーンに近い性能を再現しています。合成樹脂を使用するだけでなく、各種の「繊維成分との合成」をおこなっているので、近年では「人工リード」に対し、「シンセ・リード(合成リード)」という呼び名のほう市民権を得ているようです。1枚の人工リードはそれなりの価格ですが、長寿命、安定性、当たり外れの無さ、等の高いメリットを考慮すると、天然リードにコスト的に勝ると言えるでしょう。
人工リードは決して永久的に使えるわけではありませんが、天然リードの10倍近くは持つでしょう。また、純粋に工業的に製造されるので、品質のばらつきは皆無です。当たり外れはありません。またマウスピースにセットすれば、即、性能全開で鳴ってくれます。音色や吹奏感の面で天然リードは根強い人気をもっていますが、深く静かに「人工リード派」も増えているようです。あなたも食わず嫌いせずに、試してみたらいかがでしょう。

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Written By: sax on 5月 10, 2017 No Comment

最近の100均は奥が深い。かつては、「これが100円?凄い!」が基本的な100均の感想でしたが、今では、「こんな物まで100均で売ってるの?」、という感想のほうが多い気がします。とにかく100円ショップでの買い物は発見が多くてめちゃ楽しいですよね。そんな100円ショップで、サックス演奏に関わる多くの便利グッズを仕入れてますので、そのいくつかをご紹介します。
 「椅子の靴下」というものを100均で見かけたことはありませんか?椅子の四つの足に履かせるニットや布のカバーで、椅子の足を覆って床に傷がつかないようにするものですが、見た目はまるで赤ちゃん用の小さな靴下みたいなものです。これがマウスピースのケースにドンぴしゃなんです。サイズがテナーやアルトのマウスピースにぴったりで、尚かつクッション性があってマウスピースへのダメージも防げます。必ずしも椅子の靴下にこだわらなくても100均には膨大な種類の小物入れが「生息」していますので、気長に探せばあなたのニーズに合致した「入れ物」が見つかると思います。特にウェットスーツのようなウレタン生地でできた「クッションバッグ」は大きさのバリエーションが豊富なので、メトロノームやチューナー、コンタクトマイク、譜面ライト、ケーブル類等のケースにピッタリなものが探せます。入れる物主体で入れ物を探すのが普通ですが、品目の種類が多い100均では、入れ物を見ながら、「それに入れる物」を考える、というのもお勧めです。「あ、このポーチ。スワブを入れるのにちょうど良いじゃん!」、なんて探し方も良いと思います。
 100均で是非揃えたい(?)のが、「譜面整理系文房具」です。透明のシート状のフォルダで文書をまとめる「クリアファイル」は、譜面の整理にピッタリです。色々な色がありますので、曲のジャンルや使うバンドによって色分けするのも良いでしょう。譜面の入ったクリアファイルを入れるための「書類ケース」も100均で揃えてしまいましょう。A4やB4など、大きさも豊富ですので、中に詰め込む譜面の量によって選びましょう。屋外の演奏で必須な、クリアブックも100均で売っているようです。譜面を入れて、ページを開いて洗濯ばさみで譜面台に留めれば、屋外の多少の風でも譜面が飛ばされることがありません。譜面用には、開いた状態がなるべく平坦になるような綴じ代のブックが良いと思います。100均のクリアブックは総じて収納ページが少ないのが難点ですが、文房具店のクリアブックは軽く千円を超える物ばかりですので、工夫して100均クリアブックが使えるなら、それに越したことは無いでしょう。
 その他にも、シールやゴムバンド、ペン立や名札など、みなさんの楽器ライフに役立ちそうなものが、沢山100均の棚に並んでいます。音楽家の為の道具があるのは、楽器屋さんだけじゃありませんよ。

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Written By: sax on 5月 3, 2017 No Comment

PA(ピーエー)アンプとは、Public Address Amplifier(パブリック・アドレス・アンプリファイアー)のことで、校内、工場内、店舗内、駅構内などで、沢山のひとにアナウンスを伝えたり、BGMを流したりする拡声システムの総称です。音楽関係に限れば、ステージの音をマイクで拾い、会場内の聴衆にバランス良く音を伝えるためのミキサー兼拡声装置です。リハーサルスタジオや音楽練習室には必ずと言って良いほど備えてありますし、ライブ会場などで、「機材はあるけど、ミキサー(音を調整する技術者)はいません。演奏者が操作してね。」という会場もあります。通常は技術者が操作しますので、面倒くさい操作を覚える必要は無いのですが、自分でPAアンプを操作する必要がある場合の、「困らないための超基本PA操作」をお教えしましょう。
 「PA」とざっくり称するものの対象は、マイク、ミキサー(ミキシング・コンソール:マイクからの音量や音質を整える機械)、増幅アンプ(スピーカーを鳴らすための増幅器)、スピーカー、の四種の器材から成り立つシステムです。操作らしい操作が必要なのはミキサーだけですので、今日の話しはほとんどミキサーの基本操作です。他の器材については、全部の機械をオンにしたのに、全く音が出てこない、なんて場合の対応に、音の入口のマイクから、出口のスピーカーまで、線がつながっているかどうかを確認するくらい良いでしょう。ミキサー(技術者ではなく機械です)はほとんどの場合つなげられるマイクの本数分のスライドボリューム(フェーダー)が付いています。フェーダーでは「入力のレベル」を操作します。一番上のポジションでは「マイクから音を沢山もらう」、一番下では「音をもらわない」となります。「GAIN」と書かれたボリュームも重要です。このボリュームはフェーダーで操作する前の入力の信号を、どの程度増幅するかのボリュームです。ミキサーにマイクではなく携帯ミュージックプレーヤーやスマホ等をつなげるときは、この「GAIN」で入力信号の加減をします。やたらノイズが入ってしまう場合は、このGAINを下げていくと止まる場合が多いです。
「PAN」と書かれたツマミは、ステレオスピーカーの左右(R&L)のバランス調整です。真ん中にすれば左右同じ音量、左右に振ると音がそっちに勣きます。 LOW、MID、HIGHのツマミは低音域、中音域、高音域の音成分の調整です。必ずミキサーの右にある赤い(ほとんどの場合)フェーダーは、マスターボリュームとしてスピーカーを鳴らす音量全体をひとまとめにコントロールするものです。
 なんとPAについて知っておくべきことはこの程度で十分です。マイクフェーダーとGAINは入れる量を、マスターボリュームは出す量をコントロールするのだという事を理解しておきましょう。入力機器を接続・脱着するときにはマスターボリュームを絞って、不用意な爆音がスピーカーから出ないようにし、音質がおかしいときはGAINやマイクフェーダーを調整すれば解決できる、と知っておけば十分です。これ以上の操作が必要になっても、この基本さえ押さえておけば、何とかなると思います。

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Written By: sax on 4月 26, 2017 No Comment

楽器演奏をするものにとって、人前で演奏する機会は大きな楽しみであり、同時にとても緊張するものでもあります。多分皆さんの多くは、人前で演奏するために日夜サックスの練習を積んでいると思いますが、練習と本番とでは緊張の度合いが大きく違います。ライブの本番前日なんて、目が冴えて眠れない、なんて人も沢山いるはずです。今日はステージでの本番前、準備を万全にし、自分をリラックスさせるための、「ルーティーン(必ずおこなう定番の動作)」の話をしましょう。音楽に限らず、演劇や講演、ダンスや演芸、ステージでおこなうどんなものでも、「手の平に人という字を書いて、それを飲み込む」なんていう、「人前であからないためのおまじない」があります。サックス奏者のステージ前のルーティーンも、実はそんな「おまじない」のひとつなのかもしれません。ただし根本は、「サックスという楽器を無事に吹ききるためのチェック」がそのルーティーンですので、覚えておおいて損は無いと思います。
 演奏本番前の大事なルーティーンのひとつに、「呼吸の確認と調整」があります。「ステージに立つ」とう緊張感は、知らず知らずに自分の体の各部をも緊張させています。緊張した体をリラックスさせ、いつものサックス用の呼吸が出来るようにしましょう。まず胸で数回深呼吸をし、続いて横隔膜を意識して最大に息を吸い込みましょう。喉を開いて、ゆっくりと「温かい息」を細く開けた口から吐いていきます。背筋の緊張もほぐしておきましょう。背中を丸めて床を見る姿勢から、ゆっくりと背中を延ばし、天井を見るまでぎゅっと背中をそらします。そのとき、両肩の力は、くるくると肩を回してリラックスさせましょう。体のためのルーティーンの基本はこんなもんでしょう。
 次は楽器、サックスのためのルーティーンです。ネックオクターブキーのシャフトスクリューが飛び出ていないか確認しましょう。演奏をしているとこのスクリューが緩んで出っ張って来ている場合があります。出ていたらドライバーで軽く締めこみましょう。ネックスクリュー(本体のジョイント側でネックを締め付けるネジ)は緩んでいないか。このネジが緩んでいると、ネックが回転したり、息が漏れて音がうまく出なくなったりします。うっかり緩んだままで演奏しがちですので注意してください。G#とC#のキーで、ちゃんとパッドが開くか。この二つのキーアクションは、閉まったパッドを開く動作です。パッドが卜-ンホールに張り付いていると、キー操作をしてもパッドが開かない場合がよくあります。くっ付いていたら手で開けて、張り付きを治しましょう。ルーティーンの最後はサックス管体のウォームアップです。すべてのキーを塞いで、温かい息をゆっくりと、そしてたっぷりとサックスの中に入れ、楽器全体を温めましょう。サックスに関しては、もっと色々な部分を確認したいところなのですが、ステージ袖で本番直前に直せる不具合はそんなに多くありません。直せない不具合は発見しないほうが良いのではないでしょうか。その類のチェックは演奏前のリハーサルや音合わせでやっておきましょうね。

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Written By: sax on 4月 19, 2017 No Comment

譜面はバンドの命であり宝です。ビッグバンドやブラスバンド等の大きな編成のバンドは皆、譜面の有無で一喜一憂します。やりたい曲を持っているか、買うための資金、欠譜(パート譜の一部欠損)、書き込みだらけで見難い譜面、違法コピーへの対処、などなど、演奏環境を整えるための譜面に関する問題は沢山あります。色々なバンドが苦労しながら譜面管理をしています。今日は譜面管理のポイントについて考えてみましょう。
 アマチュアビッグバンドでは、パートごとに譜面を管理しているケースが少なからず見受けられます。各パートのメンバーひとりひとりが責任を持って「自分の譜面」を管理するのは、人任せにしない意味でも重要です。あるバンドでは、バンド所有のオリジナル譜面のパートファイルと、メンバー持ち帰り用のコピーファイルと2種類を常に持ち、オリジナルの譜面は絶対に持ち帰らせない、かつ練習には必ずオリジナルを用意する、という譜面管理をしています。この方式の良い点は、どのパートのメンバーがリハーサルを休んでも、その代役(トラ)さえ確保すれば、代役はオリジナル譜面でリハを遂行できるという点です。持ち出し禁止ですので、揃っている譜面がいつの間にか欠譜するのも防げます。ただし何かの理由で欠譜してしまうと、その発覚が遅れ、取り返しのつかないことにもる場合もあります。この譜面管理方法の場合は普通、各曲には番号がふられており、番号でやる曲を指示します。ビッグバンド全盛時代の歴史的なビッグバンドのほとんどが、各メンバーが数百曲もの譜面を各自ステージに持参し、「ナンバーXX!」のリーダーの掛け声で演奏曲を選んだそうです。
 逆に曲ごとにまとめて譜面を管理しているバンドも沢山あります。レギュラーメンバーが決まっていないプロのバンドは皆この方式です。リハや本番でその曲をやる度に譜面を各メンバーに配布します。この場合は曲単位の管理がやり易いのですが、メンバーは個人練習のために必ず自分の譜面をコピーしなければなりません。ちなみに、バンドで購人した譜面を、メンバーが自分のパートをコピーして持っていることは違法ではないそうです。

 IT技術を使った近代の譜面管理の進歩も素晴らしいものがあります。あるバンドではすべての譜面をデータ化し、リハ前の「リハ告知メール」に、そのリハで練習する曲の譜面データを添付しています。メンバーはデータをプリントして持参すれば、そのリハで譜面に困ることは無い訳です。ま、事前にそのリハーサルで練習する曲を決める必要はあります。またプリンターを練習場に用意するバンドもあります。紙の譜面は普通に用意していますが、必要な譜面が見つからない場合、また急きょ参加した助っ人メンバーの為などに、グラウト (ネット上の保存場所)に保存した譜面データから必要なものをダウンロードして、その場でプリントしてしまう、という荒業です。同じ方法で自分のパートの譜面をグラウト保存し、リハや本番ではタブレットPCで譜面を見て演奏する、というIT系サックスプレーヤーも数多くいるようです。譜面めくりがちょっと面倒臭いらしいです。

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