Written By: sax on 11月 22, 2017 No Comment

今日はサックスの彫刻の話しをしましょう。どうやって彫るか、何故彫るか、彫るとどうなるのか、など等、意外と知られていないようです。サックスの「刺青」とも言われる管体彫刻の「へえ~!」なネタです。
 管楽器の彫刻は何故するのか。簡単です、「綺麗だから」です。どんな楽器も美しい音を奏でるというその特質から、楽器そのもの自体も美しくあることを望まれました。近代の我々は電子・電気楽器の台頭で、楽器自身の美しさについて無頓着になってしまっている感は否めませんが、かつて楽器は高度な工芸品であり、絶対的な美しさが求められていました。サックスも彫刻入りは彫刻無しより、価格も高く設定されています。また「ピカピカ・ツルツル」な表面を多く持つ管楽器では、傷や汚れ、サビなどの表面劣化を目立たなくするという意味心有るようです。しかし良く言われる、「楽器管体の振動特性を変化させ、音色を変える」というような効果は、科学的には「?」なようです。

 管楽器彫刻の方法には、職人による手彫りとレーザー彫刻の二種類があります。レーザー彫刻はその名の通り、コンピュータ制御されたレーザー照射機が、管体に微細な傷を焼き付けておこないます。プログラムされたパターンが寸分の狂いもなく刻印されますが、主流はいまだに、職人の味が出る「手彫り彫刻」です。手彫り彫刻の道具は幅1~2ミリの彫刻平刀(ひらとう)です。この刃物を左右に細かく捻っていき、管体の上を「右、左、右、左…」と刃の左右を交互に進めながらジグザグの線を描いて行きます。サックスの彫刻を良く見ると、どんな細かい線も一本の直線・曲線ではなく、「W」が縦に連続したギザギザ線によって模様が描かれています。彫刻刀は非常に細く浅く、塗装面のみに傷を付けていきますが、それをジグザグの線にすることで、「模様を構成する目立つ線」になります。ジグザグ線の太さは彫刻刀の幅を変えて表現します。線の濃さはジグザグ線の波の密度で調整されます。このように管楽器の彫刻には高度な技術と芸術的センスが必要とされるため、一流と呼ばれる彫刻職人の数は決して多くないようです。真偽は定かではありませんが、数十年前に米国セルマー社のサックス彫刻の専属の職人さんが亡くなり、ある期間「彫刻なしモデル」しか生産されなかった、という逸話もあります。

 サックスの彫刻には花やツタ等の植物系やリボン等の柔らかいカーブの図柄が多いようですが、変わり種としては、ヴィンテージコーンの「Naked Lady(裸の女性)」や、建物や船などもあるようです。ヅインテージのアメセルとフラセルの見分け方のひとつで、フレンチセルマーは花のつぽみで、同時代のアメリカンセルマーは花が咲いている図案、というのも有名な話ですね。ほとんどのサックスの彫刻はベル部のみですが、ネックやキーカップにまで彫刻を施した、「特殊彫刻モデル」も数多く存在します。一部のサックスプレーヤーはこのようなモデルを「バリ刻」と呼んだりしています。「バリバリに彫刻したモデル」という意味なんでしょうか?
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Written By: sax on 11月 15, 2017 No Comment

テレビの通販番組等で、「目からうろこの新製品!」を良く見かけます。台所周りのキッチングッズに多いですよね。ネットのショッピングサイトでも、ついつい「おお、これは便利!欲しい。」と思って「ポチッ」と購入してしまうものが少なくおりません。しかし、それらの多くは、最初は夢中になりますが、だんだん使わなくなってくることが多いようです。「あれ、どこに仕舞ったかな?」、ってやつです。サックス関連のグッズの中でもそんなものが結構ありますよね。

 猟奇的とも言われるサックスの「音質改善グッズマニア」向けの製品は、古代(?)より綿々と現れては消え、消えては現れを続けています。「あれって、今もあるのかな?」と調べると、多くの場合「現役」だったりします。元々が母数の少ないサックス奏者のみが相手ですので、流行しても廃れても、そんなに浮き沈みは無いのではないでしょうか。

 私が近年最も感動したのは、サックスのネジやネックの接合部など、金属の接触面に塗る「振動改善オイル」です。オイルに特殊なものが配合されており、それを隙間に塗ることで、金属同士の振動の伝導率を向上させるというもので、いくつかのメーカーが似たようなものを出していたような気がします。最初は音質の激変がうれしくて、そこらじゅうに塗りまくった記憶がありますが、今は…塗ってませんね。そういえば、大昔にネックに取り付ける「パワーウェイト」とかいうものを使っていました。ネックのコルクのすぐ下にネジで取り付ける細長い流線型の重りです。息の通りが良くなって、サウンドがパワフルに…なった気がしました。これも今では使ってませんね。どこにやったかな?ネックの重りはある時期のサックス奏者の流行になりました。釣り用の鉛の重りをネックに巻き付けたり、硬貨をテープでネックに張り付けているサックス奏者もいました。なかなか見た目はグロテスクでしたね。(笑)

 リードに針で小さな穴をおける道具もありました。「プチン」と穴をおけると、そのリードが新品のように蘇った…ような気がしていました。何故か今は使っていません。専用の器具でなくても、細いキリやドリルで穴を開けることを推奨しているリード楽器プレーヤーもいらっしゃるようです。リードの振動の特性を変化させるようですが、上手くいけばOKですが、失敗も無い訳ではないようです。

 チタンや銀などの特殊金属のネックスクリューは定番商品になりつつあります。金属や木製のサムレストとサムフックも色々なメーカーから定番グッズとして出ています。これらも出たばかりの時は斬新でした。装着して試奏して、めちゃくちゃ感動した覚えがあります。パッドレゾネーター(パッドの中心の反射板)を特別な素材や形状のものにするのが流行った時代もあります。こういうのって、良いも悪いもないですよね。楽しいのが一番。サックス奏者で良かったぁ!
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Written By: sax on 11月 8, 2017 No Comment

サックス本体の次に大事な存在、マウスピース。いや、マウスピースが無ければサックスは音が出ませんから、実はサックス本体よりも重要かもしれません。あなたのサックスのサウンドの特徴も、フレーズのコントロールも、また楽器の吹き易さもマウスピース次第です。マウスピースに関する「細かい注意点」についてお話しします。

 ポップス系、ジャズ系のサックス奏者の中には、マウスピースの「状態」に関して無頓着な方が少なくないような気がします。演奏した後は、サックス本体にスワブを通して水分を取り、マウスピースの中にも小型のスワブを通して、「お手入れおしまい!」、ってパターンです。このパターンのサックス奏者は多いですよね。それどころか、「何にもしないでケースに収納!」、なんて超ズボラサックスプレーヤーだって少なくありません。このような演奏後のお手入れでは、マウスピースの周りに唾液のタンパク成分がこびり付き、それが積層していき、和菓子の「きんつば(あんこの周りを小麦粉の衣を塗って焼いたもの。分かるかなあ?)」のようになってしまっています。「いやあ、自分以外吹かないし、音にも関係しないから良いでしょ。」、という言い分が多いようですが、マウスピースの汚れは、実はサウンドの質に対して決して無関係ではありません。

 ちょっと話を別の視に移しましょう。マウスピースパッチです。マウスピースに歯形が着くのを防いだり、前歯に伝わる振動を抑えるために、マウスピースの歯が当たる部分に貼るシールです。クッション性や歯の滑り具合などから、厚いもの薄いもの、硬いものソフトなものと、数多くの種類が出回っており、奏者によって好みが分かれるようです。このマウスピースパッチによって、吹くときの奏者の感覚だけでなく、サックスから出てくるサウンドも変わることをご存知でしょうか?厚手で面積の広いマウスピースパッチを貼った場合のサックスのサウンドと、マウスピースに何も貼らない場合とを較べると、パッチを貼った音はわずかに「輪郭の甘い音」に感じると思います。その理由は、マウスピースパッチがマウスピースの振動を吸収する、「吸音材」になってしまっているからです。サックスのサウンドの源泉の振動を作り出すマウスピースですので、ちょっとした事でもサックスのサウンドに影響が出てしまう訳です。

 話をマウスピースの汚れに戻しましょう。もうお分かりですね。こびり付いたタンパク汚れやメタルマウスピースの「サビ」は、マウスピースにパッチをべたべたと貼りまくっているのと同じことです。この汚れによって、サウンドが「眠く」なります。また経年変化で素材が劣化したもの、落として内部に見えない傷があるもの、などなどマウスピースの振動を本来のものから変化させてしまいます。高品質なエボナイト(ハードラバー)は経年変化が少ないようですが、安価なもの、アクリル系樹脂等は数年で「寿命が来る」とも言われています。マウスピースは大切に扱ってくださいね。
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Written By: sax on 11月 1, 2017 No Comment

まだちょっと早い気もしますがもうじきクリスマスです(か?)。クリスマスにはクリスマスツリーが付き物ですが、このツリーを見るといつも、遠い昔に尊敬するリペアマンさんに言われたことを思い出します。「木管楽器はこのクリスマスツリーなんだ。だから上下に揺らしたらいけないんだよ!「は?なんのこっちや。」の話しです。

 サックスの構造を極限まで簡略化すると、パイプの周りに何本かのバーが平行に沿って配置され、そのバーから垂直に生えた枝の先にトーンホールを塞ぐキーカップが付いている、なんて構造になります。フルートもクラリネットも、ほとんどの木管楽器がこの構造です。で、クリスマスツリーです。真ん中の太い幹から沢山の枝が生えています。枝の先にはサンタやら銀のボールやら、トナカイなどの「飾り」がぶら下がっています。このクリスマスツリーの幹を持って、上下に揺すったらどうなるでしょう。中心の幹の上下動が些細なものでも、枝の先は大きく揺れます。ぶわんぶわんと揺れ続けます。これが、「幹と枝とおもりの原則」です。この原則をサックスに当てはめて考える訳です。

 あなたは自分のサックスをケースに入れて運んでいます。今流行のリュック型パックケースで、中のサックスは縦になっています。あなたが歩けばケースも揺れる、そして中のサックスも上下に揺れます。その揺れはシャフトから伸びたアームとその先のキーカップを揺らします。キーカップはトーンホールを塞ぐために、ある程度の大きさの金属のお皿とパッドです。

この先端のおもりの重さは、アームの長さが長い程テコの原理で増幅されます。サックスが少し上下に揺れただけでも、極端に考えればキーカップの先端は「ゆっさゆっさ」と上下に揺れ、それを支えるアームはグイグイとしなっているのです。そんな揺れが続けば、トーンホールをぴったりと塞ぐように調整されたパッドの位置は、ずれてしまうのが当たり前です。このクリスマスツリーの法則(?)に則って、「フルートを縦にして運ぶな」という指導者やリペアマン、専門家は少なくありません。

しかし現実問題、サックス族のアームは強靭ですので、「サックスを縦にして揺らすな」というひとはあまりいませんが、こんな話を聞いた皆さんはもう心配になっていますよね。(笑)
 そんな心配を一掃するのがキークランプです。サックスのキーを全部塞いだ状態に固定する、「移動時のサックスダメージ回避用品」です。サックスを持って移動する際、特に揺れが続くときには、サックスのキーをキークランプで固定しておくのが安心です。クランプが無くても、2cmほどのコルクの切れ端が7、8個あれば、サックスの解放キーをすべて塞ぐことが出来ます。

工場出荷時のサックスは、クサビ形のコルクのチップですべてのキーを塞いで固定しています。特にキーアームが長く、カップが大きいバリトンサックスには効果大です。「心配し過ぎだよ!」という前に是非お試しを。調整に出す頻度が少なくなること間違いなしです。
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Written By: sax on 10月 25, 2017 No Comment

サックス奏者ばかりでなく、管楽器奏者にとって「呼吸法」は非常に基本的な課題です。基本的であるにもかかわらずその奥は深く、プレーヤー人生において常に向き合っていなければならない「永遠の課題」でもあります。普段我々の誰しもが、「人間として生きるためにしている呼吸」をしている訳ですが、楽器を吹くための呼吸はそれとは全く違い、「管楽器を鳴らすための呼吸」をしなくてはなりません。今日は管楽器奏者の呼吸の話しです。
 普段私たちがしている呼吸は、息を吸うときも吐くときも、特別な意識はしていません。しかしサックス演奏のための呼吸は、最短時間で最大の空気を吸い込み、かつ完全なコントロールをしたうえでそれを吐き出す、という「サックスを鳴らすための息の出し入れ」になります。そう、「呼吸」ではなく、「空気の出し入れ」です。このとき奏者の身体の呼吸器系は楽器に対して、「能率の良いポンプ」でなければなりません。この「ポンプ」と楽器の相性によって、楽器の鳴り得る最大限の良い音が出る場合もあれば、楽器の性能を生かし切れない、残念なサウンドにもなってしまう訳です。息の吸い方、吐き方の詳細に関しては多くの「セオリー」が書籍や先生から伝えられていると思いますので、ここでは特に触れません。注目していただきたいポイントは、「息の見つけ方」です。
 「自分はポンプ」と考えても、身体の機能は奏者の体格や性別、身体能力によって千差万別です。目的とする「息の吸い方と吐き方」が同じだとしても、その「方法」は人それぞれのはずです。これゆえに、「息を見つける」という練習が必要になります。最短時間で大量の空気を体内に取り込むためには、自分はどこに力を入れ、どこを緩める必要があるか、またその方法に無理はないか…。息のエネルギーすべてをサックスのサウンドに変換するために、自分の喉はどんな角度で、どんな太さで息を出せば良いのか。またその息のスピードと当てる場所、舌や口腔内での空気の流れのコントロールはどのようにすれば良いか…。これらの要素の「出すべき結果」はある程度見えています。しかし、「方法」は自分で探るしかありません。あなたのサックスレッスンの先生も、出てくるサウンドは聞いて判断できますが、あなたの口の中の舌の形を見ることは出来ませんし、そのときのあなたの身体全体の筋肉の緊張度を見極めることは不可能です。ですので、自分で「見つける」しか無いのです。
 息を見つける方法は奏者によって色々ですが、重要な基本は「注意深く自分とサックスと出てくる音を観察する」ことです。左右の背筋、おへその下、肩甲骨等、色々なところに神経を集中して息を吸ってみて、どの方法が一番自然に大量の空気を吸えるかを「探って」みましょう。お腹や喉のどこに力を入れ、どんな舌の形で、どんな角度で息を吹けば、リードが「自然に鳴ってくれる」のかを観察しましょう。色々なことを試し、色々なことを確認し、色々な結果を導き出して、「自分の息を見つける」努力を継続しましょう。その努力によって、あなたとあなたのサックスとの良い関係が築かれ、最高のサウンドで音楽を演奏出来る状態に近づくと思います。
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Written By: sax on 10月 18, 2017 No Comment

前回はリガチャーの一般的な特性についてお話ししましたので、今回は実際にリガチャーを 「選ぶ」際の注意点についてお話しします。
 新しいリガチャーを選ぼうとしているということは、今使っているリガチャーヘの不満があるという事です。はっきりした不満は感じていなくても、「何か音がぼやけている気がする」、「マウスピースの性能が十分出ていない気がする」等の、もやっとしたものかもしれません。少なくとも今使っているリガチャーがマウスピースに付属の物だったり、出所不明の雑な造作の物だったりする場合は、市販の個別売りのリガチャーに交換すれば、たとえそれが高価なものでなくても、ほぼ確実にサウンドは改善すると思います。良いリガチャーはサウンドばかりでなく、吹奏感も改善します。息が通り易く感じたり、少ない息で十分な音量を出せたり、音の強弱のコントロールがし易くなったりします。しかしここで、「わー、最高!このリガチャーにしよう。」、と決めてしまうのは考え物です。何故なら、普通のリガチャーを使えばみんなそうなるからです。要は今まで使っていたリガチャーが「ちゃんとしていなかった」だけなのです。リガチャー選別において、多くのサックス奏者がこのギャップに魅せられて、必要な検討にまで至らずに新リガチャー購入を決めてしまう傾向にあります。そしてそのリガチャーを使っているうちに、また新たな不満に気づき違うリガチャーを検討する、というリガチャー探しの無限ループに入り込んでしまいます。もちろん、息が通り難い、息のパワーを取られる、音の強弱のコントロールがし難い、なんて感じるリガチャーは論外ですが、その上にある「サウンドの改善」という目標を忘れないでください。もちろん、その目標があるならばですが…。吹奏感の改善目的でリガチャーを新調するのを否定するわけではありませんが、せっかくの高額な買い物ですので、サウンドの改善を目論まない手は無いと思います。現状のサウンドへの不満を思い返し、それを改善するリガチャーを、試奏を録音するなどして慎重に選んでください。
 リガチャーの交換で期待できるサウンドへの変化はいくつかありますが、そのひとつに 「音の濁りを取る」があります。なにかもっさりと濁っているサウンドが、適切なリガチャーを選ぶとすっきりとクリアな音になります。メタルマウスピースであれば、「共鳴する」リガチャーを使うことでサウンドの輪郭を増強することが出来ます。ラバーマウスピースであればベルト系のリガチャーで「倍音を整理」してサウンドを整えるのも良いでしょう。リガチャーで「音を明るく」することも出来ます。クリアと明るいは同一線上ですが別問題です。倍音豊かに響くリガチャーを探す訳ですが、この倍音構成(サウンドカラー)は奏者の好みです。リガチャー特有の個性を較べながら探してください。「音を締める」ことにもリガチャーが貢献できます。マウスピースを均一に振動させることでこの効果が出ますので、あまり共鳴しないリガチャーが良いでしょう。マウスピースが明る過ぎるサウンドなら、リガチャーで高音域の倍音を抑え込んで、「ダーク」にすることも可能です。このような、「方法」と「結果」を考えながら、リガチャーの選択をすることをお勧めします。
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Written By: sax on 10月 11, 2017 No Comment

サックス奏者の特徴というか、宿命(?)が「セッティングの試行錯誤」です。マウスピースやネック等の部分の交換。サムレストやサムフック、ネックスクリュー等の部品の交換…。ストラップやクリーニングスワブ、リードケース等の周辺小物の検討…。お金と根性の続く限り、サックス奏者の「果てしのない旅」は続きます。その中でも一番「病気にかかり易い」のが「リガチャー」ではないでしょうか。千円前後の超安価なものから、数万円の「猛者」までバリエーションが多数あり、かつ見た目のアピール度も千差万別。はたまたサウンドへの影響も多大と来たら「病気」にならない訳がありません。そんな病気にお役にたてるかどうかは分かりませんが、リガチャーを理解するための、その仕組みについてお話しします。
 リガチャーの基本機能は単純です。リードをマウスピースに固定して、リードが安定的に振動して音を出せる環境を作るのがリガチャーの仕事です。リガチャーの原点は、「紐でぐるぐる巻きにして縛る」でした。それが「輪っか」型の金属ベルトをネジで締める形に変化し、ネジを上側にした「逆締め」が登場、またオットーリンクのリガチャーのようなネジでリードプレートを押し付けるタイプなども出てきました。リガチャーの構造による機能性は各々特徴がありますが、重要なのは「リードを均一な力でマウスピースに押し付けて固定する」ことです。どんな優秀な機構のリガチャーでも、無造作にセットすれば均一性や安定性が得られません。順締めリガチャーならギャップはリードの真ん中にしましょう。逆締めリガチャーは、左右からのベルトの力が均一になるよう、指でリードとリガチャーベルト部をしっかり押さえながら締めましょう。リードプレート型リガチャーでは、締めネジの中心がリードの中心とマウスピースの芯を貫くようにセットします。リガチャーがリードを最適に固定できるかできないかは、あなたの注意深さ次第です。ちゃんとセットすると、安価なリガチャーでも予想以上のサウンドが得られる場合もあります。
 リガチャーはリードを固定する以外に、「マウスピースの振動の手助け」という機能も持っています。マウスピースはリードの振動に共鳴し、サックスのサウンドの源流を生み出しますが、その源流の音の生成に参加しています。色々な形がある金属製リガチャーのほとんどは「共鳴子」として振動を増幅します。増幅する振動の周波数特性が「そのリガチャーのサウンド傾向」です。逆に厚い樹脂ベルト式のリガチャーは振動を吸収します。振動の吸収は決して「音を無くす」ことではなく、特定の倍音を制御することでもあり、マウスピースの不要な周波数を抑え込んでサウンドを改良します。糸系、紐系、針金系のリガチャーはあくまでも「振動しない」ことに重点が置かれていることが多いようです。マウスピースのサウンドに対して余計な足し算も引き算もしない、奥ゆかしいリガチャーです。
 以上のリガチャーの特性はあくまで一般論です。リガチャーによってサックスのサウンドは激変しますので、お財布と相談しながらリガチャー選択を楽しんでください。
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Written By: sax on 10月 4, 2017 No Comment

今日のテーマは、改めて口にするのもばかばかしい位の常套句、「どうしたらサックスが上手になるか」です。しかしサックス初心者からプロ奏者まで、「どうしたら上手くなるか」は絶えず悩んでいることです。ぽんと、どうしたら少しでも近道が出来るんでしょう。一緒に考えてみましょう。
 サックスを上手くなりたい自分としては、他の楽器から何かを「パクれないか」をしばしば考えます。同じ木管楽器の「フルート」や金管楽器の花形「トランペット」はどうなんでしょう。何か上手くなる特効薬がないのか聞いてみました。答えは皆同じ。「練習だよ!」でした。ですよね…。あ、でもフルートやトランペットの練習を見ていたら、何かが違います。同じ指使いで違う音が出ています。サックスは音に対して指使いが決まっています。サックスの「運指表」では基本的に全部の音に指使いが決まっており、ある運指をすれば、基本的に該当する音が出てくれます。オクターブ上はオクターブキーを押し、その上の音はサイドキーの操作で出てくれます。これって、他の楽器では信じられない「楽なこと」なんです。金管楽器は倍音の積み重ねと、それに対する管長の操作で音を出しています。トランペットでは第1バルブを押すと1音下がり、第2バルブを押すと半音下がり、第3バルブを押すと1音半下がる仕組みになっているので、唇で倍音の基音を出し、バルブ操作でそれを下げて音を出します。フルートもオクターブキーが無いので、唇から出す息のスピードや太さを変えて倍音を出します。
 サックスは科学技術の力によって、特定の音を究極に出し易くした楽器です。奏者がさほど苦労しなくとも、指定された指使いさえすれば、決められた音が出てくれます。実はサックス奏者にとって、ここが大きな問題なのです。サックスはオクターブキーを押して、左手人差し指と中指を閉じれば「ラ」の音が出ます。しかしフルートは同じ指使いでもオクターブ下の音が出たり、他の倍音が出ます。トランペットも同様です。唇や口の中の容積、息のコントロールで、「ラを出そう」としなければ、「ラ」は出ないのです。サックス奏者のかなりの人たちが、「出ちやった音」でサックスを演奏しています。それを「出した音」にすればサウンドの質も向上し、コントロールの方法も明確になります。サックス奏者が出す音を意識して初めて、サックスと一体化した最高の音が出せるのです。
 面倒臭い理屈を言いましたが、実践は簡単です。頭の中で出したい音の高さと音質を「歌う」のです。楽器なしで歌うときの喉、呼吸、身体全体の状態を意識して、その体勢で息を入れてサックスを吹くのです。これによってびっくりするほどサウンドが改善しますが、決して簡単なことではありません。歌いながらスケールを吹いてみましょう。歌いながらフレーズを吹いてみましょう。サックスそのものと奏者が一体になって音を出す。これが、サックスが上手くなる練習の原点です。
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Written By: sax on 9月 27, 2017 No Comment

サックスのような操作方法でシンセサイザーの電子音を出す楽器、いわゆる電子サックスには、サックス奏者である皆さんは、一度は興味を持ったことがあると思います。て言うか、かなりの方がもうすでに所有されているかもしれません。出る音が電子音ですので、深夜でもイヤホンで聞けば、誰に遠慮する事無く演奏する事が出来ますし、音程も取り易い、キーの変更(移調)もボタン一つです。今日はこんな夢の楽器、電子サックスの歴史をお話しします。
 最近では電子サックスなどという泥臭い名前ではなく、ウインドシンセサイザーという呼び名が一般的になっていますが、その「始祖」は1974年にコンピュトーン社が発売した「リリコン(Lyricon)」です。ストレートソプラノサックスのようなりードのついた機械、「スティック」でシンセサイザーをコントロールするシステムです。マウスピース部分にはリードを咥える力を感知するセンサーや、吹き込んだ息の量やスピードを検知するセンサーが付いており、キーボードよりも細かいニュアンスでのシンセサイザーのコントロールが可能でした。キーがメカニカルタイプだったのでサックス奏者に親和性が高く、トム・スコット、デビッド・サンボーン、伊藤たけし等、多くのサックス奏者がステージで使用しました。同じころ、トランペット奏者のナイル・スタイナーがトランペット型のウインドシンセサイザー、「EVI」を世に出します。そしてそれは改良され、サックス型の「EWI」となり、両者は「スタイナーホーン」と呼ばれました。ほぼ手作りだったリリコンもスタイナーホーンも、革命的な電子楽器でしたがビジネスとしては成功とは言えませんでした。 リリコンの特許はYAMAHAに譲渡され、ヤマハWX-7を生み出し、またスタイナーホーンはAKAIがライセンスを買い取り、EWI1000として製品化します。 AKAIのEWIシリーズはステージ楽器としても成功し、マイケル・ブレッカー、伊藤たけし等、多くのミュージシャンがステージや録音でこのシリーズを使用しています。リリコン系のYAMAHA WXシリーズがメカキーであるのに対し、スタイナー系のAKAI EWIは静電式タッチキーを採用しており、サックスのように「押さないときもキーの上に指を置いておく」ことが出来ませんが、それによって特殊な奏法が可能にもなっています。
 ヤマハは管楽器の発音特性をシミュレーションした物理モデル音源VL-70mとスティックコントローラーWX- 11 やWX-5を組み合わせてシステムを展開していましたが、今では生産を終了しています。 AKAI のEWIは、赤井電機(2000年経営破たん)からAKAI ProfessionalMI(2005年倒産)、そして現在はアメリカのDJ機器メーカーinMusic Brand社と製造元は移り変わりましたが、EWI4000S音源内蔵タイプ、EWI5000ワイヤレストランスミッター内臓と進化しており、現在でも多くのミュージシャンに支持されています。
 これらの「2強」に埋もれている感はありますが、カシオ計算機が1988年~90年代初期に製造・販売した、音源、スピーカー内蔵のウインドシンセサイザー、デジタルホーン(Digital Horn)」もありました。またローランドが2016年に発売した、「AE-10エアロフォン」はサックスの小指キーやサイドキーまでも備えたコントローラーで、今までのどのサックスシンセサイザーよりも「サックスらしい」とプレーヤー達に注目されています。
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Written By: sax on 9月 20, 2017 No Comment

サックスを長年吹いていると、先輩や先生に何百回となく言われるお決まりフレーズが、いくつか体に染み着いています。そのひとつに、「音を遠くに飛ばせ!」があります。もちろん音は目に見えませんし、羽が着いていて飛ぶ訳でもありません。遠くにいるひとにも音が届くように、遠くにいても聴こえるように吹きなさい、という意味です。そして多くのサックス奏者が、これを「大きい音を出せ」と勘違いしています。今日はその勘違いの謎を解明します。
 確かに大音量の音は遠く離れていても聞こえます。しかし「大音量」を近くで聴くのは危険です。うるさいし、下手をすれば耳が物理的に故障します。昔、ロックコンサートでスピーカーの前の席に座ってしまい、一週間耳鳴りが治りませんでした。サックスでこんな大音量は出せませんが、「うるさい音」はサックスにとって良い音なのでしょうか?別にロックに恨みがある訳ではありませんが、ロックバンドの電気楽器プレーヤー達は、ボリュームを回せば簡単に大きな音を出すことが出来ます。残念ながらサックスにボリュームノブは有りませんし、ほとんどの場合サックスの生音は、コンサートホールサイズの中での聴衆に届けばOKです。必要ならマイクを通して音量を追加出来ます。なので、サックスの「遠くへ飛ぶ音」は大音量の音とは違うのです。
 「遠くのひとに届く音」をもう一度考えてみましょう。大きな河の対岸で誰かがサックスを吹いています。人のサイズは豆粒ほどですが、きれいなサックスの戦慄が私のところまで聴こえてきます。何故私に聴こえるのでしょう。すぐ後ろにある県道には沢山の自動車が走っています。河のこちら側の目の前のグランドでは野球をやっています。笛に合わせてランニングをする一団も通り過ぎています。私の周りがノイズだらけなのにもかかわらず、対岸からのサックスの音が私に届く。そう、サックスの音がノイズに負けずに、ノイズの隙間を通り抜けて私に聴こえてくるのです。自然にはあり得ない安定した音程、音の輪郭、楽器の美しい音であるがゆえに、ノイズに負けずに、というより、ノイズに紛れずに私の耳に届いてくるのです。サウンドに芯があり、しっかりとした輪郭を持ち、雑然とした生活空間の中のサウンドノイズにかき消されない、音楽としての個性を持った音。それが「遠くへ飛ぶ音」です。逆を言えば、日常生活の騒音の中にはほとんど存在しない、音楽性に溢れたサウンドが、生活空間のノイズに打ち勝って、騒音に押し潰されることなく遠くの聴衆に届くのです。
 人間の聴覚には、マスキング効果と言う「聞きたいものを選り分けて聞く能力」があります。つまり聴衆が、「美しい」、「魅力的だ」と感じる音は、聴き手が本能的に選んで「すくい上げて」聴いてくれるのです。遠くへ飛ぶ音のイメージ、なんとなく分かってもらえましたか?
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