Written By: sax on 6月 19, 2019 No Comment

サックスのサウンドの源は、言うまでもなく先端のマウスピースに装着されたリードの「振動」です。奏者の息のエネルギーで発生したリードの振動が、マウスピース、ネック、サックス本体へと伝わり、最終的にサックスのサウンドに変化して聴衆へと届きます。ですので、サックスのサウンドを考えるときには、「振動」を考えることが不可欠です。
 「音のエネルギーをロス無く楽器に伝える」、はサックスにとっての永遠の課題です。古くはアメリカンセルマー製マークVIで採用された、「U字管をはんだ付けする」という手法がありました。接着剤やネジによる締め込みが一般的なU字管の接続を、金属はんだでロウ付けし、振動の伝達率を上げ、かつ息漏れを最小限にしようというアプローチです。これによって、「さすがアメセルは反応が違う!」と言わしめたようですが、今の製造技術で考察すると、必ずしも効果があるかどうかは分からないようです。このU字管のように、サックスには沢山の「つなぎ目」があります。そしてそこの接続を密にすれば、きっと良い音がする、というのが「振動伝達」のコンセプトです。

 サックスのつなぎ目には、リードとマウスピースをつなぐリガチャー、ネックコルクを介したネックとマウスピースの接続、ソケット構造によるネックと本体の接続、そしてU字管があります。「振動伝達」を考えると、サムレストやサムフック、ストラップリングのような、「ここから振動が逃げる」、という場所もありますが、今日は置いておきましょう。リガチャーの種類や構造に関しては膨大なバリエーションがあり、単なる振動伝達に留まらず、振動の成分を調整する発想のリガチャーも少なくありません。ネックコルクの振動伝達改善には、最近多くのアクセサリーが発明されています。「小判型」の金属板をマウスピースとネックの金属部に渡して、マウスピースの振動を積極的にネック側に伝えるアクセサリーが人気のようです。またリガチャーから伸びた金属棒をネックに触れさせ、リードの振動をネックに直接伝えようとするアクセサリーもあります。炭素系の超微粒子を特殊処理でオイルに溶かし込んで作られた、金属接合部の振動伝達性を向上させるオイル、というものもあります。ネックジョイントだけでなく、リガチャーや本体のネジ部に注しても効果があるようです。U字管のはんだ付けも、接合に使うロウ材(溶かす金属)の成分を変えることで、音の伝達効率や、伝達する音の成分をコントロールする技もあるようです。同様に、ネックコルクをネックに巻き付ける際の接着剤も、ゴム系の接着剤を避け、常温で硬化するシェラック(パッドをカップに接着するもの)を好んで使うサックスプレーヤーも多いようです。「振動」の事を考え始めると、ほんと、「しんどお」いです。あは。

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Written By: sax on 6月 12, 2019 No Comment

2007年の年が明けて間もない1月13日、多くのジャズファンを呆然とさせた彼の突然の死。偉大なジャズテナー奏者でありEWI(エレクトロニック・ウィンド・インストルメント)奏者のマイケル・ブレッカーが、骨髄異形成症候群から進行した白血病のため亡くなりました。死のまさに直前まで、マイケルは最前線で時代の音楽シーンをけん引していました。生まれ持った才能と弛まない努力によって、彼は最高の技術とセンスで、素晴らしい音楽世界をファンに届けてくれました。
 ブレッカー・ブラザーズやステップス・アヘッドといつた、兄、ランディ(Tp)と共同リーダーを務めたバンドでの活動に加え、自己のリーダーバンド、スタジオ・ミュージシャンやツアーバンド・メンバー、フィーチャード・ソロイストとしての活動も幅広く、関わった録音も多様なジャンルに渡り、その数は1,000を上回ると言われています。マイケル・ブレカーを「20世紀を代表するテナーサックス奏者」と言っても、誰も異論は唱えないでしょう。57歳で亡くなる直前まで新作のレコーディングを進めており、そのアルバム「PILGRIMAGE」が遺作となりました。病室にEWI等の機材を持ち込んで、レコーディングを続けていたそうです。彼の正確無比なサックステクニックは、比べられる奏者もいないほどの至高のテクニックであり、一部のファンには「機械的過ぎて冷たいサウンド」とも言われましたが、没後発表された『UMO JAZZ ORCHESTRA WITH MICHAEL BRECKER LIVE IN HELSINKI 1995』では、キャリアの集大成を迎える絶頂期のマイケルのサウンドが熱くうねりを上げており、兄、ランディ・ブレッカーも、「マイケルの最高のプレイのひとつだ!」、とそのクォリティの高さに驚愕したと言われています。

 ファンクやフュージョンジャズと呼ばれるジャンルで主に活躍したマイケルは、いわゆる「電子化サックス」の先駆者でもありました。バーカスベリー社のリード貼り付け型ピックアップ、モデル1375を1970年代のブレッカー・ブラザーズで使用しており、また1980年代にはネックに穴をあけて装着するピエゾタイプのピックアップをラックタイプのシンセサイザーに接続して演奏しています。「Steps Ahead」の1986年の厚生年金会館でのライブでは、EWIの前身である「スタイナーホーン」を吹いており、サンプラーや複数音源を駆使した一人オーケストラ的演奏は必聴です。1988年には本格的にAKAIのEW11000を使用し始めています。当時ヤマハのメカキータイプのサックスシンセサイザーWX7も発売されていましたが、マイケルは静電タッチキータイプの AKAI製を終始使用していました。スピーディーな運指を突き詰めるには、触れるだけで感知される静電タイプが向いているとのコメントも残しています。
 マイケル・ブレッカーのことを書き始めると、まったく紙面が足りません。とにかくマイケル、凄いっす!

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Written By: sax on 6月 5, 2019 No Comment

サックスの値段は入門用で5、6万円、長く使い続けられる標準品で20万から40万円、憧れのプロモデルなら50万から80万円あたりというところでしょうか。すごい価格幅です。市場価格100万円を超えるセルマーマークVIなどの「ヴィンテージ名器」を使用している方からは、「入門用?あ、おもちゃのサックスね。」なんて中傷ぎみたコメントを聞くこともあります。安いサックスは、本当におもちゃなんでしょうか。
 廉価版のサックスは、確かに欠点は少なくありません。サウンド的な観点で言えば、「響きが単調」、「音域で音色が変わる」、「音量が出ない」、「音程が取り難い」等。また、機械的な性能で言ったら、「調整が狂い易い」、「バネの反発力が不均一で運指がやり難い」、「曲がり易い」、「へこみ易い」、「錆び易い」なんて、まあ、キリがありません。これらがサックスの価格の差で出てしまうのですね。機械構造で出来ている工業製品の価格差の原因は、ほとんどの場合「人件費」です。よほどの大量生産のモノでない限り、どれだけ人間が手をかけて作っているかでコストは増減します。かたや、多くの経験豊かなリペアマンの方々が口を揃えて言うのが、「安いサックスでも、それなりに手を入れれば充分に上級者の戦力になるサックスに化けるよ」、ということです。基本的にサックスは、定期的な調整を必要とする繊細な楽器です。パッド(タンポ)も消耗品ですし、使えば使うだけサックスの可動部には「狂い」が生じてきます。名器だって調整しなければ「動作不良サックス」ならば、「おもちゃのサックス」と言われる廉価版サックスだって、手を掛ければ充分魅力的な楽器に生まれ変わるのです。

 サックスのオーバーホールは安くて10万円、多少面倒な調整が入れば15万円くらいは必要です。しかしこれで、パッドの全交換、針バネの交換調整、キーバランス調整(パッドとトーンホールのすり合わせ、キータッチの調整、パッドの開き具合の調整、等)、可動部の磨き、オイル差し、等の作業がおこなわれます。ネックスクリューやベル支柱ネジなどを交換すると倍音が豊かになったりします。リペアマンによっては音質改善のための細かな裏技を持っている方々もいます。ネックのトーンホールを大きくしたり、ネックの先端に金属リングを溶接したり、U字管をはんだ接着したりと、色々なテクニックがあるようです。サムレストとサムフックを金属製に替えるのも、音質改善に有効です。マウスピースも「一流品」が良いですね。吹き易さも、音質も楽器付属のモノとは段違いです。おお、凄いですね。ここまですれば、かなり良い音の出る、良いサックスになっているはずです。しかしここまで手を掛けると、そこそこの中級サックスが買えるくらいのお金を費やしていますね。あっ!大事な事を忘れていました。吹き手が高い技術を持ったサックス上級者にならなければ、どんな良いサックスだって、ただの金属の塊ですね。

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Written By: sax on 5月 29, 2019 No Comment

日本のジャズ雑誌で「グロテスク・ジャズ」などと、とんでもない呼び方をされたこともあるジャズサックス奏者、ローランド・カークは1936年アメリカ、オハイオ州に生まれました。1975年に脳卒中の発作を起こし、右半身麻痺になりましたが、左手だけで演奏できるように楽器を改造して音楽活動を続け、1977年にインディアナ大学での演奏を終えた直後、二度目の脳卒中の発作を起こし42歳の若さで亡くなりました。彼は幼少期に、病院で点眼液を間違えられたことから両目の視力を失っています。小さな頃からトランペット、クラリネット、サックスなど、様々な楽器を手にしていた彼は、あるとき3本のサックスを同時に吹いている自分自身の夢を見たそうです。その夢に運命を感じた彼は、その後本当に3本のサックスを吹くための特訓に挑みました。そして、この3本サックスの同時演奏は彼のトレードマークとなりました。サングラスをかけた巨漢の黒人が、首から提げた3本のサックスを同時に吹く姿は、見た日だけで言ったら確かに異様で「グロテスク」だったのかもしれません。

 ローランド・カークは「マルチ楽器奏者」です。良くあるマルチリード奏者ではありません。一人で、サックス、フルート、トランペット、オーボエ、ピッコロ、ブルースハープ、イングリッシュホルン、などなど、多種多様な管楽器を卓越した技術で演奏します。そのうえ同時に数本のリード楽器を吹き、鼻でフルートを鳴らしながらスキャットを口ずさみ、同時に手回しサイレンやホイッスルを鳴らします。しかも、息継ぎの無音時間を無くす高度な演奏技法である「循環呼吸」をも実践し、音が絶えることなく響き続けます。こう紹介すると、フリージャズ系の無秩序なサウンドの洪水をイメージされる方が多いと思いますが、ローランド・カークのサウンドは違います。メロディアスで、ファンキーで、立体的なハーモニーを持っています。同時に吹く楽器のすべては、完全に彼の意思のもとにコントロールされ、リズミックに和音を構成する「ひとりオーケストラ」になっています。彼の音楽を一度でも聴いたなら、「グロテスク・ジャズ」などという呼称とは180度異なっていることに気づくはずです。
 彼のサウンドは、独特なユニゾンとハーモニーを持ってミステリアスに響き、ユーモラスでありながら、どこか悲しみを宿したブルージーな響きを聞かせることもあれば、かたや肉声に近いサウンドと、エモーショナルなリズムによって、R&Bやソウル・ミュージック的なポップワールドを実現することもあります。まさにローランド・カークの唯一無二のサウンドです。その場のインスピレーションで曲も楽器も替えてゆくには、使える楽器をすべて手元に置く必要があり、合奏のタイミングを完璧に合わせるには、複数の楽器を同時に自分で吹く必要もありました。複数楽器のアンサンブルに自由度を与えるには、息継ぎをせずに息を出し続ける必要がありました。盲目の天才、ローランド・カークにとって、彼のスタイルは必然的な選択だったのでしょう。

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Written By: sax on 5月 22, 2019 No Comment

久々に斬新で、画期的なサックスアクセサリーが開発されたようです。名前は失念しましたが、サックスのクローズキーカップに装着し、そのパッドを開いたままに固定するアクセサリーだそうです。それによって普段は閉じているパッドが外気に触れ、演奏後も早くに乾燥し寿命が長くなると同時に、パッドの表面にトーンホールエッジが押し当てられることで付いた溝が膨らんで浅くなり、トーンホールの密閉度が高くなる、ということだそうです。確かにG♯、E♭、C♯のキーはほとんどの場合に閉じており、管体の中の湿度満点な空気にいつも触れています。サックスを演奏していないときぐらい、外の世界の空気に触れて適度に乾燥させることは良い事なのでしょう。
 かたや30年以上前から存在する、サックスのマニアックアクセサリー(?)に「サックス・クランプ」というものがあります。名前や構造が違うものが数社から出ていますが、こちらは、「開いているキーを閉めて止めておく」道具です。サックスは工場から出荷される際、輸送時の振動でキーの調整が狂わないよう、各所にコルク材を挟んで、キーがすべて閉じた状態にして箱詰めされます。キーカップがトーンホールから離れた状態でサックスが激しく振動すると、シャフトから枝のように伸びたキーカップがテコの原理でおもりになり、シャフトとの接続部に力がかかってキーバランスが狂ってしまうのです。「サックス・クランプ」はいくつものコルクの役割を特殊な形状のワイヤ等で代用させ、サックスのすべてのキーを閉じた状態に簡単に固定させることが出来るアクセサリーです。また、サックスのパッドを全交換したときに、「パッドをトーンホールに馴染ませる」目的でサックス・クランプを使用するリペアマンも少なくありません。

 ということで、「え~?パッドは閉じるの、それとも開けるの?」という疑間が湧くわけですが、賢明な読者の方々は既にお気づきと思います。保管時にはパッドは開け、輸送時・移動時には閉じておきましょう、ということですね。サックスを使用しないときは、掃除した後にすべてのキーを開け、ケースにも仕舞わずにスタンドに立てかけて放置しておくのが最良でしょう。低音域のキーだけでなく、ネック側に近いパームキー等のパッドも開けておくと、より効果がありそうです。そしてサックスをケースに入れて持ち歩くときにはパッドは閉めよう、ということですね。これはバリトンサックスのようにトーンホールが大きく、カップも大、という部分が多いサックスに効果が大きいでしょう。これらを真面目にやるとかなり面倒ですが、身の回りの輪ゴムや針金で対応することも不可能ではないでしょう。この「理屈」を頭に入れてご自分のサックスと付き合えば、きっとその良い状態を長く維持することが出来るはずです。

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Written By: sax on 5月 15, 2019 No Comment

「T.K.」こと伊東たけしは、1954年3月15日に福岡県福岡市に生まれた日本のフュージョンミュージシャンです。日本のフュージョンシーンで、サックス奏者、ウインドシンセ奏者として絶大な人気を誇っています。ちなみに「T.K.」とは名前のイニシャルではなく、英語圏では発音し難い「たけし」という音に替えるものとして、「ティーケー」と自身で名乗っています。
 フュージョンやらクロスオーバーやらジャズロックやら、最近ではスムースジャズなどとも呼ばれる伊東たけしの音楽フィールドは、とにかく格好良く、おしゃれで、刺激的で、先進的です。学生ビッグバンドの名門、日大リズム・ソサエティ・オーケストラに所属し、既に有名なリードアルトだった伊東は、当時明治大学の軽音楽部で活動していたギタリストの安藤正容(あんどうまさひろ)が結成したフュージョンバンド、「THE SQUARE」に参加、1978年にプロデビューしました。何度かの離脱もありますが、現在も名を変えた「T-SQUARE」で活動しています。
 伊東たけしと言えば「EWI(AKAI製の電子サックス)」でしょう。伊東は一時期リリコン(コンピュトーン社製サックスシンセ。世界初のウインドシンセ)もステージで使用していましたが、EWIが発売されるとすっかりこちらに傾倒したようです。開発にも深く携わり、伊東用のプロトタイプや専用改造モデルも使用しています。EWIの性能や長所を知り尽くした伊東の演奏は、多くの名演奏を残し、多くのファンの心を掴みました。F-1グランプリのテーマ曲として大ヒットした「TRUTH」での伊束のEWIプレイは、EWI奏者のバイブルであるとともに、音楽界においてウインドシンセの可能性を広く知らしめた名演奏でしょう。あまりにも多くのEWIプレーヤーが伊東たけしのサウンドセッティングを真似て演奏するので、伊東のサウンドセッティングを「EWIの音」と誤解している人も少なくないようです。シンセサイザーなので、あらゆる音が出せるんですけどね。

 伊東はEWIだけでなく、生のサックスにもマニアックです。マウスピースこそオールド・デュコフのD8を主に使っていますが、アルト本体は色々なものを吹き倒しています。「吹き倒す」とあえて使ったのは、伊東はあまりにもパワフルな吹き方をするため、新品の楽器が数年で吹きつぶれ、彼の求める抵抗感が無くなってしまうのだそうです。結果、ネックを変えたり、楽器をGP(金メッキ)のものにしたりと色々試す事になるようです。現在ではセルマーの管体総銀製(スターリングシルバー)のSERIE IIIを使用していますが、この楽器はかなり長く使っています。このモデルの発売直後に渋谷のセルマージャパンで試奏した伊東は、そのサウンドに惚れ込んでしまい、延々と試奏を続けた末に、即購入&お持ち帰りとなったそうです。このモデルはあの渡辺貞夫も使用しています。また伊東は評SAXZ(サクゼト)というブランドから自身のシグネチャーモデルのマウスピースを出したことがあります。デュコフに似たハイバッフルのメタルマウスピースで、なんとこれも総銀製(スターリングシルバー)。10年前の発売当時、価格は16万円ほどでした。凄い!

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Written By: sax on 5月 8, 2019 No Comment

サックスという楽器の構造には、ある特徴的な部分があります。もともと指でトーンホール(音孔)を塞いで音程を作り出す「笛」が原点であるサックスは、楽器の大型化によって「指が届かなくなった音孔」に対し、「棒(シャフト)」を使って指の動きが音孔を塞ぐ「パッド」に連動するようにしました。指の届かない背中の中心部分を掻く、「孫の手」みたいなものですね。サックスのメカニズムには、その「孫の手」となるシャフトが何本も装着されています。
 シャフトは「ポスト」と呼ばれる、サックス管体に建てられた支柱で両端を支えられ、他のメカニズムと連動して回転運動をします。30cmの長さのシャフトであれば、シャフトの片方の端を45度回転させれば、30cm離れたもう片方の端も45度回転します。テナーサックスのハイEキーのシャフトは、右手の人差し指の付け根でEキーを押すことで同じだけ回転し、50cm以上離れたネックジョイント近くのハイEのトーンホールを塞ぐパッドが、指の操作と連動して同じだけ開きます。バリトンサックスのハイEキーのシャフトの長さは、当然もっと長くなります。どうやっても指だけでは開け閉め出来ない音孔が、シャフトの働きで演奏者の意のままになるのです。これがサックスのシャフト連動機構です。

 両端をポストで挟まれるシャフトは、サックス全体で26から30本程度使われています。非常に短いものから、ものすごく長いものまで、千差万別の長さのバリエーションがあります。ほとんどのシャフトは管体と同じ金属素材のパイプ状になっており、その内部に「芯金」という鋼材の軸が通っています。その芯金の両端をポストに取り付け、ピボットスクリューというネジで固定します。ピボットスクリューは先端が円錐形に尖っており、芯金の中心=シャフトの中心を、ポストのシャフト受けの中心にびったりと固定します。ねじ込みの具合でシャフトの押さえ具合を調整しますが、締め過ぎるとシャフトが回り難くなり、緩め過ぎるとシャフトの中心がブレた状態になり、芯金の摩耗やパッドカップ(パッドが付いたカップ状の部品)のガタ、連動メカの不具合につながります。このように「真っ直ぐ」であることが重要なシャフトですので、長いシャフトの中間部分には、シャフトがたわんだり、ブレたりしないように、「シャフトガイド」が取り付けられています。
 サックスの管体を握ろうとすると、必然的に何本ものシャフトを握ってしまうことになります。シャフトに力が加わって曲がってしまい、その動作の伝達性が損なわれれば、サックスは動作不良を起こします。それゆえに、「サックスを持つときはベルを持ちましょう」というお勧めマナーとなるわけですが、決して実践向けな方法ではありません。どうしてもベルと管体の間に手を差し込んでサックスを持つのが便利で簡単です。このとき何本かのシャフトをつかんでしまうことになりますが、シャフトガイドの位置を気にしながらつかむ場所を考えれば、シャフトヘの不要な力は最低限で済ませることが出来ます。シャフトの重要性を理解すれば、それに見合った扱いが出来るようになると思います。

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Written By: sax on 4月 24, 2019 No Comment

スタン・ゲッツは1927年、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズテナーの巨人です。誰もがその名前を知る、「ザ・ジャズマン」ですので、彼について語れる逸話は星の数ほどあるのですが、今日は「フォー・ブラザース」、「ドラッグ」、「ボサノヴァ」の三題噺でまとめてみます。
 ジャズの歴史において、「ユダヤ系ジャズマン」は才能ある演奏者のひとつのグループとして分類されています。ゲッツはユダヤ系ウクライナ人移民の家庭に生まれたユダヤ系ジャズマンで、ピアノのビル・エヴァンス、アルトサックスのリー・コニッツ、スイングの帝王ベニー・グッドマン、またビッグバンドの巨匠ウディ・ハーマンも「ユダヤ系ジャズマン」です。ゲッツがベニー・グッドマン楽団やウディ・ハーマン楽団で鍛えられ、頭角を現したというのは、そんな「出自」が関係していたのかもしれません。スタン・ケントン楽団やトミー・ドーシー楽団といった一流バンドで経験を積み、ベニー・グッドマンに移った頃のゲッツは、当時の最先端ジャズ「ビ・バップ」に傾倒し、チャーリー・パーカーのフレーズの研究等に時間を費やしたそうです。そしてウディ・ハーマン楽団で方向性を同じとする先進の若手サックス奏者とともに、伝説の「フォー・ブラザース」を録音します。「フォー・ブラザース」のサックス・セクションは、スタン・グッツ、ズート・シムズ、ハービー・スチュワードの3人のテナーサックスにバリトンのサージ・チャロフという、アルトレスの斬新な編成で、中低域が分厚い、独特のファットなサウンドで人気を博しました。この曲はビッグバンドのサックス奏者にとって、ゆるぎない至高の教材として頻繁に演奏されています。

 次にゲッツのドラッグ歴です。スタン・ケントン楽団時代に若くしてヘロインに手を出し、ウディ・ハーマンのビッグバンドで有名になった頃には立派な中毒患者でした。26歳でモルヒネ欲しさに強盗未遂事件を起こし逮捕され、半年間の麻薬刑務所暮らしを送ることになります。その後、麻薬に代わってアルコール依存に悩まされつつも演奏活動を続け、闘病生活を続けた末に1991年、64歳で肝臓癌で逝去しました。ゲッツにとって不幸だったのは、彼の演奏がドラッグや酒の依存症による衰退を周りに感じさせなかったことでした。もちろんそれらのせいで彼の精神と肉体は蝕まれ、生活も荒れていましたが、彼としては良い音楽を生みだせればそれで良かったのでしょうか。同時代のプレーヤー達の中では、「人としては最低の人間」とのゲッツの評価も少なくないようです。
 そして「ボサノヴァ」のゲッツです。一時期ほとんど引退状態でスウェーデンに移住していたゲッツはアメリカに戻り、「ボサノヴァ」の生みの親のひとり、ジョアン・ジルベルトと、彼の奥さんアストラッド・ジルベルトとともに、「ゲッツ/ジルベルト」を発表します。これが大ヒットし、ゲッツは再び脚光を浴びることとなりました。そのヒットには「ボサノヴァ」という目新しい音楽の効果もありましたが、ジャズマンとしてのゲッツの高い音楽性があってこそのものでした。甘い歌声にからみ付く、寄り添うようなオブリガート(合いの手のメロディ)は、ゲッツならではの音楽世界が作られています。スタン・ゲッツはあらゆる意味で「超人」です。

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Written By: sax on 4月 17, 2019 No Comment

アルトサックスなら安いもので5、6万円、標準価格帯で20万から40万円、文句無しのプロモデルなら50万から100万円あたりと、サックスの価格は本当にピンキリの幅が大きいです。この価格差は楽器設計の形態や製造方法、材料、検品・調整の方法、品質管理の体制など、とても複雑な要因の積み上げから発生しているとは推察されますが、果たしてその価格差が、ダイレクトに演奏者のための品質の差になっているかは意見が分かれるところでしょう。今日はその価格差の一つの要素、「部品の質」について考えてみましょう。
 まずは「ばね」。サックスにはニードルスプリングと呼ばれる針状のバネが、全体で数十本使われています。ニードルスプリングは、サックスの操作性や機能を支える、非常に重要な部品です。ステンレスや鋼鉄、炭素鋼等で作られており、たかが「ばね」ですが、高性能なほど高価です。安価なサックスには銀色のステンレスばねが使われていることが多いようですが、高価なモデルには硬鋼線を低温焼き鈍し(テンパー処理)した、青みがかった黒色のばねが使われています。このばねは焼き鈍し処理によって独特の青みが出るため、ブルースプリングとも呼ばれ、均一で強い弾性とへたり難い耐久性が特徴です。質の高いニードルスプリングは、小さなたわみでもしっかりとした反発弾性を持つため、繊細で応答性の良いサックスの操作が実現します。

 次に気になるのがパッド(タンポ)の品質です。サックスのタンポの構造は、基本的に台紙と呼ばれる丸い紙に、中綿となるフェルト、これを包み込みこむように皮が張られ、プラスチックや金属のリゾネーター(ブースター)と呼ばれる円盤状の板でそれらを止めています。皮には合成皮革、羊やカンガルーの天然皮革等が使われ、ほとんどの場合防水加工されています。高価なパッドはきめの細かい柔らかな皮で、トーンホールの密閉性を高めます。またリゾネーターには、プラスチック、メタル等の材質のバリエーションとともに、形状のバリエーションもありますので、メーカーや奏者のサウンドヘの意向に応じた、様々な仕様のパッドがあります。ピゾーニ、シャヌー、ミュージック・メディック、ヤマハ等がパッドブランドとして有名です。パッドはあくまで消耗品ですが、低品質なものは早期に硬化して密閉性が劣化したり、破損したりします。高価なパッドは比較的長持ちしますので、結果として経済的とも言えます。
 コルクもサックスの重要な部品の一つです。コルクは地中海性気候を好むコルクガシという植物の樹皮です。自然材ですので採取する樹木の生育状態、また採取時期によってその品質は大きく変わります。適切な条件の下で採取されていないコルクは、そのクッション性にムラがあり、曲げるとすぐに割れてしまうという、サックスの部品としては適当でないものも少なくありません。節が多く、明らかに断層があるのがそんなコルクです。また細かいコルクのフレークを高圧で固めた圧縮コルクというものもあります。これもサックスの部品としては不向きです。最近では化学樹脂で作られた合成コルクもサックスの部品として使われている場合もあるようです。「部品うんちく」でした。

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Written By: sax on 4月 10, 2019 No Comment

偉人と呼ぶにはあまりに若いかもしれませんが、日本ジャズ界の歴史に残るサックス奏者だと確信しています。その人の名は寺久保エレナ、1992年4月30日北海道札幌生まれの26歳のアルトサックス奏者です。ついこのあいだ、高校を卒業してバークリー音楽院に入学したと思っていたら、いつの間にかこんなに大人になっていました。
 ニューヨーク在住のジャズサックス奏者、寺久保エレナの音楽人生は「神童」から始まりました。19歳のときM&M’s(チョコレート)のサックスを持ってる人形をもらって、それがカッコいいな~と思い、それで両親がジャズのライブに連れて行ってくれて、そこからジャズとサックスにハマリました」、とサックスとの人生を早くにスタートしました。12歳で地元札幌のSJFジュニアジャズオーケストラに入団。中学生のときにピアノの山下洋輔に見い出され、新宿ピットインで共演。17歳でボストンバークリー音楽院サマープログラム「Jazz Work Shop」に選抜され5週間のボストンでのキャンプに参力。その翌年にはなんとキングレコードからアルバム「NORTH BIRD」でメジャーデビュー。ピアノに帝王ケニー・バロン、ベースはクリスチャン・マクブライド、ギターにピーター・バーンスタイン、ドラムはリー・ピアソンという最強のリズム隊の共演でニューヨークにて録音。このときはまだ高校3年生です。同年に東京JAZZ 2010で、ロン・カーター(b)、オマー・ハキム(ds)、ウィル・ボウルウェア(pf)と共演。高校卒業直後の2011年6月にはケニー・バロン、ロン・カーターらを迎えた2ndアルバム「New York Attitude」をリリースし、その年の9月、バークリー音楽院に日本人初のプレジデンシャルスカラーシップ生として入学。なんと授業料も寮費も全部免除の特待生です。バークリー在学中に、2012年にはプレイボーイ・ジャズフェスティバル、モンタレー・ジャズフェスティバル、ボストンでのビーンタウン・ジャズフェスティバル等に出演し、その年「New York Attitude」をリリースし、北米デビューを果たしました。2013年(21歳)にはもう自己のカルテットでブルーノート東京に出演と、学生時代からとんでもない活躍ぶりです。バークリー卒業後は拠点をニューヨークに移し、世界中で活躍し、2018年には5枚目のアルバム「リトル・ガール・パワー」をリリースしています。

 寺久保エレナは早熟なだけではありません。日本人には稀な、卓越したグルーヴ感を有し、バラードから撃速テーマまで、バップからファンクまで、あらゆる形の音楽で、「自分のサウンド」を存在させ続けることの出来る、唯一無二の個性を持ったサックス奏者です。彼女は現在セルマー社と契約し、同社のリファレンスモデルを使用していますが、小さい頃のヤマハやその後のヴィンテージマークⅥ時代と、ほとんど音が変わっていない感じすらします。雑誌のインタビューに、「新しい音楽は、新しい楽器でやるほうが向いてる気がする。」と答えています。どんな楽器でも、彼女の切れ味の良い、芯のあるサウンドは、まさに彼女だけの「オンリーワン」のサウンドのだと思います。

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