リガチャーはマウスピースにリードを固定するための器具ですが、ご存じのようにサックスの吹奏感や、サックスが発するサウンドに大きく影響を与えます。それ故に沢山のメーカーが、独自に工夫を凝らしたリガチャーを開発し販売しています。
時代や音楽のジャンルに囚われない、定番の名品リガチャーは数多くありますが、同様に「流行の」リガチャーも数多く存在します。最新のリガチャーの流行事情を観察してみましょう。
10年近く前に発売され、瞬く間にサックス界に広まった「シルバースタイン・リガチャー」も、なんと現在「第5世代(5th Generation)」になっています。
NASAの火星探査機に採用された技術により作られた、高強度のワイヤを使用したリード固定の仕組みと、「Aフレーム」と呼ばれる、マウスピースに対して垂直に締め上げる大きなネジが特徴のリガチャーですが、第5世代のシルバースタイン・リガチャーでは、全く新しく再設計されたブリッジパーツ(ワイヤとネジを繋ぐパーツ)が採用されました。「特許取得済の独自のブリッジ形状により、ねじを締めるだけでリガチャーの位置が自動調整され最適にフィットします。
また、ブリッジ先端は、マウスピースをしっかりとグリップする形状を採用し、ブリッジの足がマウスピースに直接触れることで共鳴板として機能します」、とのことです。
アイデア満載のマウスピースやリガチャーで人気の「Gottsu (ゴッツ)」のリガチャー、「Signature Ligature (シグネチャー・リガチャー)」は、真円の筒状の金属を鍛造(ハンマーで叩いて成形、同時に金属組成を変化させる方法)することで、美しい槌目(ハンマーの打ち跡)とより硬く、振動特性に優れた状態を実現し、独自のサウンドを生み出しています。
このSignature Ligatureに加わった最新のモデルは、素材にSV950を使用しています。SV950とは純銀含有率が95%のシルバー合金で、純銀に近い白く美しい輝きと高級感をもっています。通常の「銀製」フルートに使用されるSV925(スターリングシルバー)と較べ、銀純度が高いためやや柔らかい金属となっており、そのため銀本来のダークでありながら芯のある音色が実現されているそうです。
マウスピースとネックを木の葉状の金属で橋渡しさせ、マウスピースの振動をネックへダイレクトに伝達させるという管楽器アクセサリー、「リーフレック」で注目されているブランド、「リーフレック」もリガチャーをリリースしました。
「FREE-REED Ligature(フリーリード・リガチャー)」は、リーフレックの木の葉形状をマウスピース上面に配置し、ゴム紐でリードを固定します。リード、マウスピースがリガチャーと接触する面を最小限に抑え、音の伝導性を高め、リードを最大限自由に振動させて、軽快な吹奏感と豊かな倍音を実現させたそうです。
バンブー社の新リガチャー、「una(ウナ)」はブロンズ製のリードプレートと樹脂製のコードアジャスターを持った編み紐タイプのリガチャーですが、なんと11種類ものカラーバリエーションを持っています。ああ、またリガチャー買い替え病が再発しそうです。
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