サックス、クラリネット、オーボエ等の木管楽器の老舗、ビュッフェ・クランポン(BUFFET CRAMPON)が2025年に創立200年を迎え、最高級アルトサックス「SENZO(せんぞ)」やクラリネット「TOSCA(トスカ)」の200周年記念モデルを発売しました。セルマーは創立1885年、140周年でしたから、クランポンは60年も先行していたのですね。ビュッフェ・クランポンのサックスの歴史を掘り下げてみます。
クランポンの歴史は、1783年生まれのドゥニ・ビュッフェ・オージェが、1885年にフランス、パリ二区にクラリネット製作の工房を構えたことから始まります。その後1836年、ドゥニの息子ジャン・ルイ・ビュッフェがゾエ・クランポンと結婚し、工房はビュッフェ・クランポンの名前となりました。「クランポン」は息子の奥さんの名前なのですね。1843年、フルートのためにテオバルト・ベームが考案したベームシステムをクラリネットに応用し、当時画期的だったベーム式のクラリネットの生産を開始します。ベーム式クラリネットはフランスで爆発的に流行し、その後フランスではベーム式 ドイツ、オーストリアではエーラー式と、クラリネット・システムの二極化が進みました。そして1866年、日本では江戸時代末期にあたるこの年、クランポンはサックスの製造に着手しました。サックスの発明から20年、アドルフ・サックスの特許が失効したタイミングで、クランポンサックスは誕生しました。セルマーの最初のサックス、モデル22の誕生は1922年ですので、クランポンサックス誕生より56年後ということになります。1910年発売の高級サックス「アポジェ(Apogee)」は当時の最新技術が結集されており、多くのメーカーがこれに追従したようです。セルマーのMark VIが発売され、サックスの技術の新時代を開いた1954年の翌年、1955年にクランポンは人気モデル「ダイナクション(Dynaction)」をリリースします。そして1957年、現在でもヴィンテージサックスとして人気を誇る、スーパーダイナクション(Super Dynaction)が発売されます。真っ向からセルマーMark VIにぶつけている感じですね。その後、1973年「 S1」シリーズをリリース、1981年にイギリスの音楽出版社ブージー&ホークスに統合され発展を続けました。そして2013年、クランポンサックスの復活の象徴として、「センゾ(SENZO)」を発売します。
ビュッフェ・クランポン社の最高級モデルのサックス、「センゾ(Senzo)」は、日本語の「先祖」に由来するフラッグシップモデルで、銅製管体による温かく倍音豊かな音色と、優れた全音域の音程の正確さが特徴です。伝統的なクランポンサックスの魂を受け継ぎつつ、音の跳躍がスムーズでレスポンスも良く、クラシックからジャズまで幅広いジャンルに対応できる多彩な表現力と操作性が評価されています。黒蝶貝(ブラックパール)の指貝などの高級感あるデザイン、クランポン独自の音程設計によって、二番管が短くF#トーンホールにネックソケットがかかっているため、ネックソケットは大きくU字にえぐられています。またネック下部は音程調整のためにわずかに膨らんでおり、センゾのデザイン的特徴にもなっています。200周年モデルは銅メッキボディに銀メッキキー、管体には特別彫刻が施されており、価格は¥1,050,000(税抜き)です。かつてはクラッシック系のイメージが強かったクランポンサックスですが、現在のラインナップ、100シリーズ(入門)、400シリーズ(中級)、プロディージュ(Prodige:中上級)、センゾ(SENZO:プロフェッショナル)のいずれのモデルでも、ポップスやジャズのジャンルのサックス奏者からも注目されています。
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