段差の付いたテーブルカット形状のDVシリーズ等、非常にユニークな形状のマウスピースで知られる「ジョディ・ジャズ (Jody Jazz)」。そのジョディ・ジャズブランドが今年で25年周年を迎えました。このジョディ・ジャズの世界を深掘りしてみましょう。
ジョディ・ジャズの創業者であり、現社長、またデザイナーでもあるジョディ・エスピナ(Jody Espina)氏は、ジャズサックス・クラリネット・フルート奏者であり、ジャズ音楽の教育者でもあります。彼はニューヨーク州スカースデールの名門ホフ・バーテルソン音楽学校のジャズ学科長を務め、ジャズ理論、即興演奏、アンサンブルを教えたり、ニューヨーク州ブロンクスビルのコンコルディア大学でサックスとクラリネットの非常勤教授を務め、また自身での演奏活動もしていました。しかし2000年に設立したマウスピースブランド、「ジョディ・ジャズ」の急成長により、彼は教職を辞めて全ての時間をジョディ・ジャズに集中するようになりました。それまで自身用のマウスピースを作るのみだったジョディは、1999年に伝説のサックス奏者でありマウスピース製作者でもある、ラニオン・マウスピース創始者のクリントン・サンティ・ラニヨン氏に出会い、ジョディの要望に合わせたマウスピースのカスタマイズを依頼しました。ラニオンが手を加えた二人のデザインによるマウスピースの完成度は素晴らしく、ラニオンのアイデアでそれを、「ジョディ・ジャズ・マウスピース」と名付け、販売を開始しました。このマウスピースの噂はまたたく間に広まり、注文が殺到するようになりました。その後数年は、ジョディはルイジアナ州オペルーサスにあるラニアン工場に通い、マウスピースのフルラインナップを開発しましが、2008年にサバンナに「ジョディ・ジャズ」の事業を移転し、独立しました。
エレクトリック系の楽器と一緒に演奏し、その中で自分を表現するためには、しっかりとボリュームを出せるマウスピースが必要と考えたジョディは、新しいメタルマウスピースの構想を練り始めました。「大きな音を出そうとすると、どうしても音色がブライトに寄り、軽くなってしまう。ブライトになっても音に厚みを持たせられるようにと研究した結果、DVシリーズのテーブル開口部の、段差を持った独特な形状が生まれました。「DV」とはレオナルド・ダ・ヴィンチのイニシャルで、ダ・ヴィンチの黄金比にヒントを得たところから名付けたそうです。ボリューム、ブライトな音、厚みのある音、すべてを兼ね備えることが可能なDVシリーズは、世界中のプレーヤーに高評価を受け、ジョディ・ジャズ・マウスピースのブランドが飛躍するきっかけになりました。バッフルからチェンバーにかけて、段差を持った落とし込みが特徴的な「SUPER JET」は、デュコフやビーチラーなどのブランドを使っている奏者に提供するために開発されました。これらのブランドを研究し、さらに吹きやすさと音の厚みを持たせ、ジョディ・ジャズ独自の魅力を付加した「SUPER JET」は、ソリッドな音がストレートに出せるマウスピースとなっています。「JET」にはハードラバーよりもブライトな音になる、ポリカーボネイトを採用が採用され、「GIANT」には特殊な素材で、アルミに硬質アルマイト処理が施されています。
緻密なリサーチに、ユニークな発想とデザインスキルを重ね合わせた斬新な設計、「ジョディ・ジャズ」の個性的なマウスピースから目を離せません。
——————————————————————————————–
⇒『 AIZENより クリスマス キャンペーン 返品保証30日+豪華3大特典付き』
⇒『AIZENお客様の声キャンペーン!』















この記事へのコメントはありません。