サックス 本体

新時代のサックスの選び方

サックスを吹きたい、と決心し、初めて手に入れる自分のサックス。最初の「マイサックス」の選択は、それから続く音楽人生で最も困難な、最大の努力を持って立ち向かう問題でしょう。それゆえに、最初のサックス選択のアドバイスは、巷に星の数ほど溢れています。
「信頼できる指導者に選定してもらうのが一番」、「サックスメーカー御三家を選んでおけば、後で売るときに有利」、「先輩や知人から、中古を譲り受けるのが賢明」、「安物買いは銭失い。安いサックスには手を出すな」、「一生持ち続けるつもりなら50万円以上」、「近所の楽器店で、アフターサービスを含めて購入すべし」、「大好きなプレーヤーが使っている楽器を買うのが満足度一番」、「低価格サックスは修理してもらえないから止めといたほうが良い」、「サックスはやっぱりセルマーでしょ」、等々。
どのアドバイスも、一理も二理もある、うなずくしかない「伝統的なアドバイス」なのですが、それらを知れば知るほどアドバイスの洪水に溺れ、自分はどんなサックスを選ぶべきなのかが、余計分からなくなります。しかし今、時代は変わっています。現代の「サックス界隈」で、どうサックスを選んだら良いのかを考えてみましょう。

近年のサックス市場での最も目覚ましい進化は、低価格帯サックスの高性能化と、大手老舗楽器メーカー以外のサックスブランドの台頭でしょう。
現代の製造技術の高度化、金属素材の性能向上等のおかげで、低価格帯のサックスといえども、決して侮れない品質の楽器が市場に出て来ています。
また受注生産専門工場の品質向上、設計機能の拡充が進み、サックス生産のファブレス化(生産設備を持たず、設計、製造管理、検品機能のみで自社製品を生産すること)が一般的になり、多くのブランドのサックスが市場で人気を博しています。
古くはCanonnball、P.Mauriat、WoodStone、新しいところではEASTMANやXYZ、またMARCATやFesti等の楽器店監修のオリジナルサックスブランドも数多くあります。
とにかく、相当に高品質なサックスが数多く市場にあふれています。

そしてもうひとつの時代の変化が、中古楽器の流通経路の拡充です。中古楽器買取・販売の専門業者も数多くなりましたし、ネットのマーケットでも信頼のおける個人取引が安定化しています。
ここ10年ほどで、サックスの中古流通事情はかなり向上した感があります。最初に中古サックスを買う、またステップアップに向け、今のサックスを売って新しいサックスに買い替える、という選択肢も比較的容易になりました。
またサックスのリペアの状況も変わって来ています。多くの専門学校が管楽器修理のスペシャリストを教育し、世に送り出しており、実力派若手リペアマンが、ぐんぐんと台頭して来ています。
マイサックスが故障しても、また調整するときも、安心して委託することが出来るようになって来ています。

サックス奏者を取り巻く環境は、確実に良い方向に変わって来てはいますが、「初めてのサックスを選ぶ」という場面では、悩みのタネはかえって多くなっているのかもしれません。
とは言え、選択肢は広がっているのですから、「自分のインスピレーション」を信じて買ってしまっても、失敗は少ないのではないでしょうか。「あれにしとけば良かった」、という後悔の確率は少なくなっていると思います。
サックスという買い物は、決して安いものでは無いですが、「一生もの」というものでもありません。広くなった選択肢の中で、自分のフィーリングに合ったものを、「えいやっ!」っと選んでも良い時代になったのではないでしょうか。

 

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