大手サックスメーカーが次々と「限定・記念モデル」を発表している昨今、アメリカを本拠地とする総合楽器メーカー及び販売代理店、コーン・セルマー社 (Conn-Selmer, Inc.)が個性的な限定モデル、CONN CAS811LTD150 CONNfirmation アルトサックスを発表しました。話題のサックス、「CONNfirmation(コンファメーション)」に迫ってみましょう。
ヴィンテージサックスの中でも高い人気を維持している、Mモデル、6M、12M等のコーン社のサックスは、セルマーのスーパーバランスアクション、マークVIが登場するまでは、アメリカのジャズマーケットで主流のサックスでした。アメリカらしいストレートで野太いサウンドは、当時のジャズサックスの巨人、チャーリー・パーカー、デクスター・ゴードン、チュー・ベリー等、多くのサックス奏者に支持されていました。ヴィンテージの個体は、現在でも多くのジャズプレイヤーに根強い人気を持っています。CONNブランドは、現在ではコーン・セルマー社の一ブランドとなっており、そのコーン・セルマー社がCONNブランドの150周年記念モデルとして、ヴィンテージ色満載のアルトサックス、CAS811LTD150 CONNfirmationを発表しました。ジャズの黄金時代にCONNのサックスを愛用したアルトサックスの天才、チャーリー・パーカーが作曲した「ビ・バップ」の名曲、「コンファメーション(confirmation)」に引っ掛けた名前を冠したようです。ジャズの名曲「コンファメーション」は、その技術的な複雑さと、ずば抜けた美しさでスタンダード曲となっています。この曲はビ・バップのエッセンスを理解し、演奏技術を向上させるための重要な課題曲としても、多くのミュージシャンに愛されており、重要なジャズの遺産として、今もジャズシーンで演奏され続けています。CONNサックスの歴史を語る、記念モデルにふさわしい名前でしょう。
ダークラッカー仕上げのCONNfirmationは、まさにヴィンテージサックスの風格を持った外見です。連結リングからネックに沿って一直線に伸びたオクターブキー、大きなローレットスクリューのネック固定ネジ、ワイヤタイプの低音キーガード、1点指示のベルステー、6Mの頃のものに似たアールデコ風彫刻デザイン、特注のグラナディラ製エンドプラグ等、見た目はマイクロチューニングデバイスの無いヴィンテージ・コーンです。ネック、本体、ベルには、Bach(バック)の金管楽器で定評の高い、良く響き、音の広がりの良い特別な真鍮、バック・ブラスを使用しており、トーンホールはすべてロールドトーンホールです。ネックレシーバーは、密閉度の高いテーパー式、パッドはピゾーニを使用しており、レゾネーターはCONN特有のフラットメタルタイプです。サムレスト、サムフックはアジャスタブルなメタル製、楽器全体はインディアナ州エルクハートのConnのマスター技術者によって手作業で組み立てられており、CONN社が開発した独自の音響処理、ConnSonic Treatmentが施されています。マウスピースは、なんとハンドフィニッシュのブリルハート・エボリンの7番が付属しています。ケースはパック型の軽量ハードシェルタイプで、リュック式に背負うことが出来ます。日本ではまだ販売されていないようですが、アメリカでの価格は6,999USドル(約110万円)だそうです。
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