サックス 本体

流行のカーブドソプラノ。その利点は?


ソプラノサックスを「最初のサックス」に選ぶ方が最近増えています。かつては一般的に「音程が取り難い」とか「フィンガリングが難しい」と敬遠されていたソプラノサックスですが、最近は技術的な進歩で初心者にも吹き易いソプラノサックスが数多く出てきたからでしょう。
またその「小ささ」も魅力です。持ち歩くのにも荷物になりませんし、保管にも場所をとりません。こんな「流行のソプラノサックス」ですが、選ぶ場合に困ることがあります。それはストレートかカーブドか?です。
一昔前まではソプラノサックスといえばストレート型が一般的でしたが、最近は各社からアルトやテナーのように「曲がった」、カーブドソプラノが多種発売されています。日本国内メーカー、ヤナギサワが始めてカーブドソプラノを製品化したといわれていますが、何せカスタムモデル、またステンシルモデルが数多く存在するのがサックスの特徴ですので、何を信じて良いかは分かりません。
しかし、ヤナギサワが「性能的に高い評価のカーブドソプラノ」をラインナップしているサックスメーカーのひとつであることは確かです。カレッジモデルもプロモデルも非常に精度の高い作りです。
カーブドソプラノはそのメカを「小さな場所に複雑に埋め込む」必要性から、メカ強度の不足、固体間のばらつき、音程の悪さ等が当初の課題でした。また首を立てて吹こうとするとカーブドソプラノのベルはなんと客席ではなく自分のほうを向いてしまいます。
アルトやテナーのマイキングに合わせるため、またベルを正面の客席に向けるには、背中を丸めてあごを引いて吹かなければなりません。こんな「難点ばっかり(?)」のカーブドソプラノでしたが、多くのミュージシャンが注目したのがそのサウンドのまろやかさです。
ストレート型のソプラノサックスはどんなメーカーでも基本的に音がシャープで固めです。またオクターブの音のつながりが滑らかではありません。これは真っ直ぐなストレートパイプの形状から来る特徴で、奏者がコントロールして「ねじ伏せる」しかありませんでした。
しかしカーブドソプラノは「他のサックスのように曲がっている」ゆえに、サウンドもまろやかで、オクターブの音のつながりもとても自然です。そんな理由から、カーブドソプラノはクラッシックアンサンブルや、ポピュラー・ジャズでもバラード系の曲やアンサンブルに多用されるようになって来ています。あなたはストレート派ですか?カーブド派ですか?
吹いてみると見た目と同じ、ダークな音色で、コントロールがしやすいものでした。正直、サックスがこんなに簡単に音が出せるとは楽器だとは知りませんでした。
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