サックス アクセサリ

新種ウインドシンセ、WINDKEY

電子リコーダー「エレフエ」や、電子サックス「エレサ」等で知られている、台湾の電子楽器メーカー、TAHORNG(タホーン)社から、新種(?)の電子管楽器、「WINDKEY(ウィンキー)」が発売されました。このウィンキーは、「電子鍵盤ハーモニカ」として紹介されています。サックス奏者目線で、このウィンキーを精査してみましょう。

ウィンキーの見た目は、慣れ親しんだ「ピアニカ」そのものです。長い卓奏用パイプ唄口も使えますし、楽器に直接着ける立奏用唄口も付けられます。ピアニカはヤマハの商標、また同種のメロディオンは鈴木楽器、メロディカはホーナー社の商標のため、この楽器の総称は「鍵盤ハーモニカ」と呼ばれています。1970年頃から小学校での音楽教育に採用され、一人一台の鍵盤楽器として音楽の授業や、マーチングバンドの一種、「鼓笛隊」の構成楽器として親しまれてきました。この鍵盤ハーモニカが電子化され、37鍵のピアノキーボードを持ち、ハーモニカやストリングス、サックス、リコーダーなど10 種類の音色、USB-MIDI 機能、ヘッドフォン/ ラインアウト端子等を備えて登場したのがウィンキーです。音階はキーボードの打鍵で選択しますが、音の出だし、音量は口に加えたマウスピースに吹き込む息でコントロールします。例えば、「タン・タ・タ・ター」のような同音16分フレーズは、ピアノのようにキーボードを連打する必要はなく、指は同じままタンギングで発音コントロールすることができます。なので、サックスや笛のようなキー構造がピアノ鍵盤に置き換わっただけの、やっぱり電子管楽器、エレクトロニック・ウインド・シンセサイザーの仲間と考えられるのではないでしょうか。

ウィンキーの「吹き方」は、一般的なウインドシンセそのものです。タンギングして息を入れれば、歯切れの良い出だしの音がします。息をたくさん入れれば大きな音が、少なくすれば小さな音、息を震わせればビブラートが掛けられます。キーボード奏者の楽器発音のタイミングはキー操作そのものですが、ウィンキーの発音コントロールは「息」です。電子式ではない通常のピアニカやメロディオンの演奏は、一般的に入れっぱなしの息でキー操作をするよう習いますが、サックス奏者のように息のコントロールをおこなえるウィンキーでは、鍵盤ハーモニカとしての表現力が大きく拡張されます。

37ミニ鍵盤に、アップ/ダウンの二つのオクターブボタンで、±2オクターブシフトが可能です。5Wの内蔵スピーカー、イヤホン、ラインアウトと出力先が選べ、USB MIDIによるMIDIデータの送受信も可能。±12半音のトランスポーズ(移調)も可。内蔵音色はメロディカ(PCM音源)/アコーディオン/ハーモニカ/リードオルガン/シンセリード/ストリングス/サックス/クラリネット/フルート/リコーダーの10種類。MIDI経由で外部音源も使えます。リバーブエフェクトを内蔵、ベロシティーモードをオンにすると、息を入れずに演奏でき、鍵盤を弾く強さで音量が変わります。単三電池3本もしくはUSB電源で駆動。ストラップを取り付けるためのネジ穴に付属ストラップピンを着ければ、ショルダーキーボードに。専用ケースは別売。サイズは430mm(長さ)×430mm(幅)×80mm(高さ)で重量は406g(電池含まず)。価格は 29,700円(税込)とのこと。サックス奏者には、かなり興味深い楽器ではないでしょうか。

 

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