サックスのキーメカニズムによる、見た目の「メカメカしさ」からサックスの虜になったひとは少なくないと思います。しかし「メカメカしさ」の頂点の楽器は、やはりファゴットでしょう。高さが135センチほど、伸ばすと全長は260センチにもなり、操作するキーの数は約29個。オーケストラの低音部を支えつつ、メロディまで受け持つ多彩なダブルリード楽器です。そして、サックス運指で演奏できる、電気運指補助ファゴット、「DENSOON(デンスーン)」というものまで開発されました。ファゴットとDENSOONに迫ってみましょう。
サックスやクラリネットはシングルリード楽器、オーボエやファゴットはダブルリード木管楽器です。シングルリード楽器ではリードを装着するマウスピースが必要ですが、ダブルリード楽器では、重なり合った二枚のリードを直接咥え、そこに息を入れて音を出します。音出しはサックスやクラリネットよりも難しいと言われています。そのなかでもファゴット(ドイツ式のファゴットに対して、フランス式はバソン(またはバスーン、仏:Basson)と呼ばれます)は、その大きさ、キーメカニズムの複雑さ、木製の管体の美しさ等から、木管楽器の王様、と呼ぶ人もいます。ダブルリード楽器はその構造上、ピッチ(音程)の微調整が難しく、演奏直前に音程を変え難いため、オーケストラのチューニングはファゴットの弟分(?)、オーボエの音を基準とします。やっぱりファゴットは王様ですね。
サックスの操作キーが約23種類あるのに対し、ファゴットの操作キーは29種です。「なんだ、6個多いだけか」、と思いがちですが、左手親指で操作するキーが10種、右手親指でも4種のキーを操作します。サックス奏者にとっては「劇ムズ運指」であることは間違いありません。ファゴットの本体価格は100万円から300万円ほど、リードも一組(ひと箱ではなく一組です)、普及版で3,000円から4,000円程度、重さだって4kgほどと、まさに重厚な高根の花。持ち替えが得意なサックス奏者でも、ファゴットは少々手の出し難い難物です。とはいえ今、状況が変わりつつあります。価格ではネットで17万円程度のメープル材の中国製のファゴットが見られるようになりました。30万円から50万円程度で、かなり使えるモデルが見つかります。そして、なんと、サックスの運指で操作できるファゴット、「DENSOON(デンスーン)」が開発されました。
イタリア、ミラノにあるMawip S.r.l.(マウィップ合資会社)が先端のメカトロニクス技術によって、生のファゴットの運指をサックス型に変換した、電気的な運指補助機構を持つファゴット、「DENSOON」を開発しました。DENSOONの発明者でありMawip(Mechatronically Assisted Wind Instruments Platform:メカトロニクス支援管楽器プラットフォーム)の創造者であるジャンフランコ・デ・ニコロ(Gianfranco de Nicolo)が、息子で電子技術者のファビオ・デ・ニコロ(Fabio de Nicolo)、マッシモ・カステリ(Massimo Castelli)、またミラノ工科大学の統合製品デザイン、デザイン&エンジニアリング等の学部から集まったスタッフとともに会社を立ち上げ、このDENSOONを作りあげました。完全にアコースティックなファゴットに、電子回路を経たアクチュエーターに繋がるキーシステムを装着することで、サックスの運指で演奏することの出来るファゴットが出来上がりました。ダブルリードに息を吹き込み音を出すと、サックスの運指が、電子回路でファゴットのものに変換され、楽器を操作するのです。サックス奏者としては、ファゴットへの持ち替えに、挑戦したくなって来ませんか。
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