サックス 演奏

サックス偉人伝:シドニー・ベシェ

ジャズにアドリブソロを導入した最初のジャズメン、そしてジャズにサックスを持ち込んだ最初のひとりとして知られるシドニー・ベシェ(Sidney Bechet)は、1897年アメリカのルイジアナ州ニューオーリンズ出身です。6歳の時、兄のクラリネットを密かに持ち出し吹き始めました。誰にも習わずに、誰よりもうまく吹けたそうです。
1919年6月、22歳のクラリネット奏者べシェは、ウィル・マリオン・クック楽団と共に初のヨーロッパツアーを経験しました。ロンドン公演では、クラシックの天才指揮者エルネスト・アンセルメにべシェは大絶賛されたそうです。
またこの頃、ソプラノサックスを手に入れ、ベシェはジャズ・ソプラノサックスの開拓者となりました。しかし半面、ベシェの喧嘩っ早くて我儘な性格は、よく問題を起こしました。デューク・エリントン楽団に在籍していた際、遅刻を繰り返し、毎回の「タクシーが遅れた」との言い訳に怒ったエリントンに解雇されました。
また1928年のある日、パリのモンマルトルにいたベシェは、競演するピアニストとコードに関する意見が食い違い、プライドの高いベシェは激昂し、なんと決闘で話をつける事になってしまいました。ラッシュアワーのパリのど真ん中で、ジャズメン二人が、「どっちのコードが正しいか」を巡り、拳銃で決闘となりました。
ベシェの撃った弾は狙いを外れ、他の仲間の足に命中し、通行人二人も軽傷を負いました。ベシェは逮捕され15ヶ月の実刑となり、「刑務所を出たらすぐ出国すること」という条件で、11ヶ月で釈放されアメリカに戻りました。

1938年頃からベシェはジョー・マーサラ(Cl, Band Leader)やエディ・コンドン(Gt, Band Leader)らと共演し、1940年にはあのサッチモ、ルイ・アームストロングと人気を2分するほどの地位を築きました。
1939年、ベシェはこの年に設立されたばかりのブルーノート・レコードで、アルバム『サマータイム(1939)』を録音・リリースし、ブルーノート初のヒット作になり、ソプラノサックスをジャズの人気楽器にしました。1949年にパリのジャズ・フェスティバルでのベシェの演奏が絶賛され、それを機にベシェはフランスへ移住しました。
その後はフランスでの活動が主体となり、1952年には”Petite Fleur”を作曲・レコーディングし、大ヒットさせました。同曲は妻のために作曲したそうで、後に『可愛い花』として歌詞がつけられ、シャンソンとしても世界中で大ヒットし、日本のザ・ピーナッツやクリス・バーバーズ・ジャズバンド、アッカー・ビルクらがカバーしています。
1959年、62歳の誕生日である5月14日に、ベシェはパリで肺癌で亡くなりました。ベシェが使用していたソプラノはブッシャー(Buescher)のストレートソプラノサックスで、パリに移住した後はケノン(Couesnon)を使用していました。

 

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