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7月 2013

Written By: user on 7月 29, 2013 No Comment
パッドの観察

サックスのトーンホールを押さえて塞ぎ、サックスの音階をコントロールするためのパッドは、サックスの部品の中でも特に重要で、かつ消耗する部分です。一年に1回から数回のバランス調整のときには、高音の場所のパッドの2、3枚は交換するのが普通です。ネックに近い部分のパッドほど濡れやすく、傷み易いからです。またオーバーホールという「全面リフレッシュ」の調整では、管体を分解し、すべてのパッドを交換し、すべてのキーの調整をやり直します。ま、これでほぼ新品に蘇りますが、費用が10万円を超える場合もザラなので、そうそうできない調整です。このようにパッドを交換する、またパッドの状態により調整し直す、というのに慣れっこになっているサックス奏者ではありますが、しげしげと自分のサックスのパッドの状態を確認したことはありますでしょうか。今日はパッドの見方と診断法です。
 パッドの観察には、管体の内側に挿入して、中からパッドを照らす「リークライト」というものが必要です。しかしリークライトはパッドの閉まり具合をチェックする道具ですので、管体の内側からパッドを照らすだけなら、ひもを付けた小さなペンライトや、模型用の豆電球で十分です。もしくは横から懐中電灯で照らす程度でも、十分パッドの観察は可能です。リペアマンはキーを外してパッドをチェックしますが、我々サックス奏者はそこまでせずに、隙間から除く程度でOKだと思います。
パッドの診断要素は、「弾力」、「凹み」、「傷」、「汚れ」の4要素です。パッドはなめし革か類似の合成皮革で出来ており、その弾力によってトーンホールを塞ぎます。カチカチ、ガビガビで見るからに弾力を失っているようであれば、もう正常に機能していないでしょう。ただし長年の使用で、「ぴったり塞がる状態で固まっている」パッドも稀ではありません。吹いていて問題がなければ妙に触らないほうが良いかもしれません。この「塞がる状態で固まる」理由が「凹み」です。パッドの新品を取り付けた後、パッドはカップごとトーンホールに押し付けて、トーンホールの円の形に凹みが付けられます。この凹みがトーンホールの縁にぴったりと合っていれば、空気は漏れにくい状態です。パッドの傷は実はこのトーンホールの跡に傷が届いていなければ、パッドの機能には影響はありません。ただし傷から不要な水分がパッド内部に浸み込み、早く傷んでしまいます。汚れも傷と同様です。凹みに溜まった汚れはトーンホールエッジとパッドの密着を邪魔します。濡らした綿棒などで拭いて取れる場合もありますので、チャレンジする価値はあると思います。

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Written By: user on 7月 26, 2013 No Comment
サックスの故障の兆候

サックスという楽器は意外とさみしがり屋で、いつも気にかけていてあげないと、ある日突然ストライキをおこします。複雑なメカニズムで定期的なメンテナンスが必要なサックスですので、「故障」は日常茶飯事です。しかし、常時その「愛サックス」の状態に気を配り、サックスの声に耳を傾けていると、大きな故障の前にその原因に対処することが出来ます。そんな、「サックスの声の聴き方」についてお話しします。
 サックスの故障で一番多いケースがパッドの密閉不良です。定期的なバランス調整では、しっかりとパッドの閉まり具合を調整し、最高の状態に戻し、トーンホールが適切に塞がるようにしてくれます。しかし何らかのアクションや操作上の不具合で、局所的にパッドの状態が狂う場合があります。頻度の多いケースとしては低音側のパッドの不具合です。この場合、ド♯、ド、シ、シ♭の出方が均一でなくなります。どれかの音が吹き難くなったり、籠ったサウンドになります。シの音が出難くなる場合が多いようですが、実はこれはシのパッド不良とは限りません。別の場所のパッドの不具合がシの音に影響を与えている場合が少なくありません。これら四つの音がスムースに出ない場合は、すぐにリペアマンに相談しましょう。また左手系の音、特にオクターブキーを押した状態でのソからドまでの音が、「ひっくり返る」ようになったら、これも故障の前兆です。「ラの音がひっくり返る」というようにリペアマンに相談すれば、原因によってはすぐにその場で直してもらえる場合もあります。
次に多い「故障の前兆」は「音」でしょう。とくに左手小指のキーから音が出始めたら、どこかのキーメカニズムが干渉し、異音が出ている場合でしょう。小さなコルクが外れていたり、どこかのシャフトが曲がっていたりしたら、ほうっておくと重症になるかもしれません。また左手小指のG♯キーを強く押したときに、開いたカップがプルプルと揺れる感じになる場合があります。これもカップ周りの故障の予兆です。開いたカップを止めるフェルトの摩耗や、バネのへたりが考えられます。自分のサックスを吹いていて、何か変な振動を感じたら、やはりリペアマンに相談してください。サックスは非常に繊細です。少しでも、「何かいつもと違うな??」と感じたら、リペアマンに相談するのが一番の得策です。

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Written By: user on 7月 22, 2013 No Comment
リガチャー不要論

クラッシックのクラリネット奏者の中には、未だに糸でリードをマウスピースに縛りつけている奏者がいます。そう、これがシングルリード木管楽器のリガチャーの原型です。私もサックスで糸のリガチャーを試したことがありますが、「かなり鳴ります!」。リガチャーの質量(重さ)がゼロに近く、またしっかりとリードが固定できる理想の形だからでしょう。しかし装着の簡便性は最悪です。ちゃんとリードをセットするのに5分は優にかかります。ま、とても実践的では無いですね。でもリガチャーの本質はこの辺にありそうな気がします。「リガチャーなんか要らないぜ!」、ってサックスプレーヤー達のこだわりの方法を紹介します。
 リガチャーとして製品になって販売されているもので、一番「糸」に近いのは「ヒモ・リガチャー」でしょう。編上げの靴ヒモのようになっており、マウスピースとリードを挟んで、ヒモを引っ張って固定します。クラッシックのクラリネット奏者の間ではかなり人気が高いようです。コイル状のリガチャーも有名です。針金をらせん状に巻いて、マウスピースに差し込み、コイルばねの弾力でリードを締め付けて固定します。ヒモ・リガチャーもコイル・リガチャーもシンプルな構造なので自作する方も多いようです。製品ほど機能的に作れるかどうかは別ですが挑戦の価値はあると思います。またインシュロックという電気工事や配線でコードを束ねるプラスチック・バンド、いわゆる「結束バンド」をリガチャーに使うプレーヤーも居ます。20本位のセットでも100円以下程度の配線器具である結束バンドは、締め付けるとしっかりとその状態を保持します。まさに「超安価リガチャー」です。同様に、ガスのホースを固定するホース固定バンドもリガチャーの代用として立派に機能します。ガスの元栓にホースを差し込んだ後、そこを上から締め付けて抜けなくする「アレ」です。
最近、急速にリガチャー業界(?)で浸透しているのが、「筒型」リガチャーです。特殊な金属や、鳴りを向上させる木材製が多く商品化されていますが、塩ビ製のパイプの切れ端や、DIY店で見つけた木製パイプ等も代用できそうです。また、配管工事用部品で多様な直径のガスケット(円形ゴム製パッキン)がありますが、有名なヴィンテージ・マウスピース、サックスワークスのリガチャーにそっくりです。 DIY店は超安価リガチャーの宝庫かもしれません。

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Written By: user on 7月 19, 2013 No Comment
マウスピースパッチの選び方

マウスピースの上部、歯を立てる部分は、長い間使っていると上前歯が擦れて削れてきます。これを「ティースマーク」(文字通り歯の後、です)と言います。メタル製マウスピースには通常「ティースプレート」というプラスチックのプレートが付いていますが、これにもティースマークは着いてしまいます。この傷からマウスピースを守るために使用するのが、「マウスピースパッチ」や「ティースガード」と呼ばれる、マウスピースの歯のあたる部分を保護するシールです。今日はこのマウスピースパッチの選び方についてお話しましょう。
 マウスピースを「削れ」から守るには、マウスピースパッチの使用は効果的です。しかし、自分に合わないものを選んでしまうと、吹奏時の違和感に我慢できない場合も少なくありません。それゆえに、「マウスピースパッチ否定派」も決して少なくはありません。じやあどうするか?当たり前ですが、自分に合うものを見つけるのが最善策です。マウスピースパッチ選びの際の「ポイント」を示しましょう。まずは「厚さ」です。厚ければクッション機能が高まり、歯が「ふわふわ」した感じになります。薄ければ「パッチの無い状態」により近づきますが、歯にマウスピースの振動が直接伝わり、かなり「びりびり」と感じるかもしれません。また薄いパッチの場合は、破れ易いという結果を生むケースが多いようです。また厚いパッチはマウスピースとパッチの段差を、上唇の端で感じてしまう場合があります。厚いパッチの左右の角が、上唇の両側に当たる感覚が気持ち悪い、という奏者もいます。この厚さの感覚と相乗効果を生み出す要素が、パッチ表面の「滑り具合・固さ」です。前歯がパッチ上で心地良く滑ってくれる場合は、意外とパッチの厚さが感じられなくなります。逆に、歯が滑り難い材質だと、パッチが薄くても、感覚的に厚さを感じてしまう場合があります。
パッチ自身の形状と接着剤の強度も考慮すべき要素です。パッチの形はカッターやハサミで修正できますが、「ドンピシャ」の形状で収まってくれるに越したことはないでしょう。また固く接着し過ぎ、も問題を生じます。斜めに貼ってしまった時のやり直しは、パッチの使用には付きものです。接着が緩すぎて、吹いている間に動いてしまうのも困りものです。色も重要ですね。透明や黒がほとんどですが、パッチは目立たないほうが良いでしょう。意外に知られていない裏技ですが、「パッチ二枚重ね」が効果的な場合もあります。お試しください。なんにせよ、マウスピースパッチは使ってみないと、その感覚は分かりません。色々と使ってみて、自分に合ったものを探し出してください。

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Written By: user on 7月 15, 2013 No Comment
クリーニングスワブのお手入れ法

サックスのお手入れにはクリーニングスワブが必須です。サックスの細い管体の内側の水分を拭き取るには、ヒモ付きの布、サックス用クリーニングスワブが最適です。しかしこのスワブのお手入れは、皆さんどうしていますか?カビ臭い、ボロ雑巾のようなスワブでサックスを掃除したら、きれいになるどころか、バイ菌をサックス内部に擦りつけているようなものですよ。今日はスワブのお手入れの話です。
 しょっぱなから大胆な発言で驚かせてしまいましょう。「スワブは汚れたら捨てるのが一番です!」。何故か?汚れたスワブを他の洗濯物に混ぜて洗濯機に入れようとしてみてください。奥さまかお母様に、「こんな汚いものを洗濯物に混ぜないで!」と叱られるのが落ちです。叱られるより、新しいものを買うのが賢明だと思います。それでも物を大事にしたい方のための、サックスお手入れ用スワブのお手入れ法を伝授しましょう。かなり細かいので、挑戦するかどうかは皆さんの判断にお任せします。
 週に一回程度の練習量なら、スワブは半年に一回洗濯すれば十分でしょう。洗面所でぬるま湯のすすぎ洗いをすればかなりきれいになります。大事なのは、「粉せっけん厳禁!」。すすぎ残しの洗剤がサックス内部に着いてしまいます。また、「生乾き厳禁!」。生乾きは菌を育成してしまいます。そして、「陰干し推奨!」。直射日光で乾かすと、スワブが固く乾いて、細かい傷の原因になります。またヒモの内部に金属おもりが縫い込まれているスワブは、ヒモの水が早く乾くよう、タオル等での水分吸い取りをしましょう。中のオモリが錆びてきて、なぜか手がまっ茶色、なんてことになりかねません。合成皮革、マイクロファイバー・クロス等のスワブも、ぬるま湯と薄い中性洗剤程度がベストです。洗濯の際には、水分の吸い取り部分よりも、ヒモの部分のほうが洗い難く乾き難いので注意してください。また決して生乾きのスワブでサックスを掃除しないでください。水分は取れないし、サックスの中に雑菌を塗り込めるわ、で最悪です。
スワブは使い込んでいって布の腰の弾力を失うと、サックスの内部の水分を吸う機能が低下します。細く折りたたんだスワブも同様です。スワブは管体内部を「するっ」と通ってしまっては水分が吹きとれません。管体の中で「ふわっ」と膨らんでこそ掃除が出来ます。洗濯の後も「ふわっ」とした形状が大事です。

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Written By: user on 7月 12, 2013 No Comment
サムレストの高さ

サムレストはサックスを吹くとき、左手の親指を乗せる部分です。「親指の休め場所」という意味ですが、親指さんはとても休んでいられない状態である事は皆さんご存知でしょう。この場所から、親指さんは常にオクターブキーヘと行ったり来たりしています。この「サムレスト」を文字通り、少しでも親指さんが快適に過ごせる場所にするための考察をばお話しさせてください。
 サムレストの部分は、「サムフックに掛けられた、右手親指」と「ストラップフックに掛けられた、ストラップリング」との3点でサックスを支えている、サックス演奏中のサックスの姿勢をコントロールするための重要な部分です。てこの原理のバランス的には、ストラップリングが支点、サムフック部が短辺の作用点。そしてサムフックは長辺の作用点です。言い換えればサムレストに当てた左手は、サックス演奏中に右に左に一番動かせる部分です。しかしこの動きはサムレストの左手小指が主導するものではなく、あくまで右手全体でコントロールします。感覚的には右手7割、左手3割程度でしょう。どちらにしろ「力」というより、微妙なバランスのコントロールでサックスの姿勢は大きく変化します。しかしマウスピースが口に固定されているので、動かせるといってもその範囲は限定的です。奏者によっては、猛烈にサックスを左右に振り回すひと、またほとんど「凍りついた」状態で吹く人と、千差万別です。あ、ここで気がついてくれた方がいらっしゃると思います。サックスと体の接点、3点プラス「口」の4か所のうち、唯一触っている位置が変わるのが、このサムレストの部分です。
左手親指はサムレストとオクターブキーの間を頻繁に行き来しますので、まず親指が「フリー」でいられるバランスを保つ必要があります。実質的には左手を話しても、サックスを吹けるくらいのバランスが最適です。それで左手親指の負担が最小限になります。そして「いざ、オクターブ」、という動作もスムースにしたいものです。それがオクターブキーとサムレストの高さの関係です。この最適解はひとそれぞれです。サムレストから親指を、「落として」オクターブキーヘ行く動作を好むプレーヤーもいれば、オクターブキーに、「乗って行く」感覚が好きなプレーヤーもいます。どちらにしても、このサムレストとオクターブキーの関係を自分で考え、判断し、最適に調整すれば、驚くほどオクターブの操作性が向上します。調整はリペアマンにお願いするのがベストです。

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Written By: user on 7月 8, 2013 No Comment
サックスの長距離運搬

あなたのサックスの平均移動距離はどのくらいでしょうか?自宅から学校まで毎日?または月一のバンド練習の場所の公民館まで?個人練習をするスタジオ?なんにせよ自宅からサックスを担いで、もしくは手に提げて、ケースに入れて運びますよね。あ、車に積んで運びますか?よし、距離や方法によって違う、サックス運搬の基本条件について聞いてください。
 まずはケースに入れての電車または徒歩移動。ま、飛んだり跳ねだり、転んだりを注意してサックスを運びましょう。ドスンと床に置いたり、ケースごと床を転がったりしないよう、「普通に」注意してください。車での移動も、まあ一般的なケアで構いません。強いて言うなら、車の荷台やトランクにサックスを入れる場合、ケースは箱型の大きなハードケースが良いでしょう。パックケースだと車の振動からサックスを守るには少々心もとないのと、安定が悪いのでごろごろと転がってしまうのが難点です。厚い毛布でくるんだり、トランクの隙間に荷物を詰めて、転がる空間を無くしてしまう等の配慮が必要です。
しかし同じ車移動でも、演奏旅行で数時間かけてサックスを運ぶ、などという場合には、もうひとクラス上の工夫が必要です。現地に着いて練習が始まったら、「あれ、サックスの調子が変!」、なんて悲劇にならないようにしたいものです。サックスの長距離運搬の場合はもちろんボックス型のハードケースが最適です。車での輸送後、移動先で電車移動等がある場合には、最悪でもパックケースでしょう。ソフトケースは絶対に使わないでください。ソフトケースは自分の体で、常時サックスを守ることが出来る場合のケースです。サックスが自分の手から離れる場合は、ソフトケースは決してお勧めできません。さて、ケースはOKの場合でも長距離輸送の「もうひと手間」があれば万全です。それはキーの固定、キークランプです。サックスは新品でも中古でも、プロの手による発送時には必ず、 「開いたキーを閉じた状態に固定する」ことをしてから出荷します。サックスの開いたキーがそのままの状態だと、輸送中の振動やショックによって、卜-ンホールカップ(トーンホールを塞ぐパッドのあるカップ)がオモリになってシャフト等の部品を曲げてしまい、ちゃんとトーンホールを塞げない状態になってしまいます。そのためコルクのクサビや「キークランプ(太い針金で出来た金具)」を使って、開いたトーンホールを塞いだ状態に固定します。これで多少の振動やショックでは、そのサックスはほとんど悪影響を受けない状態で運搬できます。ワインのコルクを刻んで小さなクサビをいくつか作れば、自分でも簡単にキーを塞ぐ事が出来ます。

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Written By: user on 7月 5, 2013 No Comment
ローラーの重要性

サックスの右手、左手の小指で押さえるキーには、ローラーが着いています。右手小指はドとミ♭の間、左手小指はシとド♯、シ及びド♯とシ♭の間にローラーがあります。これらはもちろん音と音の間の操作をスムースにするためのものですが、これらのローラーが回らなくなってしまっているサックスを良く見ます。今日はこの、「ローラー」についてのうんちくをお話しします。
 ローラーは二つの音のスイッチ(切り替え)をスムースにするために不可欠ですが、実はローラーが回ればすべてOKというものでもありません。ローラーには行きと帰り、下りと上りがあります。右手小指で言えば、ミ♭からドヘは「下り」、ドからミ♭へは「上り」です。重要なのはプレーヤーであるあなたが、「上り」と「下り」のどちらを重要に、またどんな指の感覚でおこないたいかを実現するのに必要となる調整です。この調整が二つのキーの「高さの差」です。サックスの小指で操作するキーは一般的に「テーブルキー」と呼ばれますが、このテーブルキーの各々の高さの差が、キーの操作性に大きく影響するのです。右手小指で、ドヘの下りを快適にするには、ドのキーの高さを少し下げるのが一般的です。つまり「落ち易く」する訳です。ただし小指を「落とす」より「寄り掛かる」ほうが素早い操作が出来る、というプレーヤーもいます。その場合はドのキーは少し上がり気味、かつ小指全体を受け止めるよう、やや傾斜をつけます。これで奏者の小指が心地良く動かせます。右手小指のテーブルキーは二つの関係なのでまだ調整はシンプルです。
左手小指のテーブルキーは四つのキーの高さ、傾斜、ローラーの回り具合等、複雑な調整が必要です。しかし望み通りに指にフィットするように調整されたテーブルキーは、びっくりするほど運指が楽になります。サックスのテーブルキーは「奏者に合わせて要調整」を前提に設計されており、新品出荷時には「一般的な標準状態」で出荷されていますので、自分のキー操作に違和感があれば、調整するのが当たり前の部分です。こんなところが調整可能だったことを、知らないサックス奏者の方が大多数だと思います。是非何かの機会に、この「テーブルキー」についてリペア技術者の方と相談してみてください。苦手だったフレーズが、得意のフレーズに大逆転するかもしれません。

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Written By: user on 7月 1, 2013 No Comment
リガチャー装着の工夫

サックス吹きの「マニアックねた」で、たまに話題になるのが、「リガチャーの装着方法のこだわり」、です。皆さんも自分だけの「こだわり」や「理論」があるのではないでしょうか?今日はそのへんを攻めてみましょう。
 リガチャーはマウスピースにリードを固定するための大事な部品です。「リードを支える」という物理的な役割に加え、サックスのサウンドにも大きな影響を与えます。そのため、多くのサックスプレーヤーはこのリガチャーの種類や材質にかなりこだわります。リガチャー自身にこだわれば、いきおい、その着け方にもこだわるのは当然です。一般的な「リガチャー都市伝説」には、「口に近いほうのネジはきつく締め、もう一方は緩く締めると、リードが良く鳴る」、とか、「マウスピースの後端ギリギリの位置でリガチャーを固定すると、鳴りとコントロール性が向上する」、なんてものもあります。基本的なリガチャーの役割として、「リードをしっかり固定しつつ、リードの自由な振動を妨げない」、というある意味背反した役割があります。ですから、「しっかりとネジを締め付ける」、事が必ずしも正解で無い事は、多くのサックス吹きが感じていることです。 しかし、上記の「都市伝説」の正当性を裏付ける技術的根拠はどうもあいまいなようです。リガチャーの種類や構造によっても、その効果は千差万別でしょう。
順締めのリガチャー(ネジがリード側についている物)を逆締めリガチャー(マウスピース上部にネジが来る物)のように、さかさまに着けるプレーヤーもたまに居ます。マウスピースは先端側に細くなる傾斜が付いていますので、それにリガチャーを合わせると左手でネジを締める格好になります。それでも、「音が良くなる」と言い張るサックスプレーヤーは少なくありません。またリガチャーのネジを特殊なものに変更するのも、かなり一般的な「マニア技」です。多くのリガチャーはネジでコストを下げているので、「良質なネジに交換」することは、かなり音質改善に効果があるようです。またリガチャーに穴を開けて軽量化したり、ハンマリング(小さなハンマーでリガチャーの板材を細かく叩く加工)でリガチャーの強度や振動特性を変える、という過激派のマニアもいるそうです。

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