サックス 本体

サムレストの高さ


サムレストはサックスを吹くとき、左手の親指を乗せる部分です。「親指の休め場所」という意味ですが、親指さんはとても休んでいられない状態である事は皆さんご存知でしょう。この場所から、親指さんは常にオクターブキーヘと行ったり来たりしています。この「サムレスト」を文字通り、少しでも親指さんが快適に過ごせる場所にするための考察をばお話しさせてください。
 サムレストの部分は、「サムフックに掛けられた、右手親指」と「ストラップフックに掛けられた、ストラップリング」との3点でサックスを支えている、サックス演奏中のサックスの姿勢をコントロールするための重要な部分です。てこの原理のバランス的には、ストラップリングが支点、サムフック部が短辺の作用点。そしてサムフックは長辺の作用点です。言い換えればサムレストに当てた左手は、サックス演奏中に右に左に一番動かせる部分です。しかしこの動きはサムレストの左手小指が主導するものではなく、あくまで右手全体でコントロールします。感覚的には右手7割、左手3割程度でしょう。どちらにしろ「力」というより、微妙なバランスのコントロールでサックスの姿勢は大きく変化します。しかしマウスピースが口に固定されているので、動かせるといってもその範囲は限定的です。奏者によっては、猛烈にサックスを左右に振り回すひと、またほとんど「凍りついた」状態で吹く人と、千差万別です。あ、ここで気がついてくれた方がいらっしゃると思います。サックスと体の接点、3点プラス「口」の4か所のうち、唯一触っている位置が変わるのが、このサムレストの部分です。
左手親指はサムレストとオクターブキーの間を頻繁に行き来しますので、まず親指が「フリー」でいられるバランスを保つ必要があります。実質的には左手を話しても、サックスを吹けるくらいのバランスが最適です。それで左手親指の負担が最小限になります。そして「いざ、オクターブ」、という動作もスムースにしたいものです。それがオクターブキーとサムレストの高さの関係です。この最適解はひとそれぞれです。サムレストから親指を、「落として」オクターブキーヘ行く動作を好むプレーヤーもいれば、オクターブキーに、「乗って行く」感覚が好きなプレーヤーもいます。どちらにしても、このサムレストとオクターブキーの関係を自分で考え、判断し、最適に調整すれば、驚くほどオクターブの操作性が向上します。調整はリペアマンにお願いするのがベストです。
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