サックス 本体

サックス変更テク1:バリトンに移籍?後編



前回は他のサックスからバリトンサックスに移籍(?)した場合の基本的な考え方をお教えしました。
しかし、「じゃあ、どうやって練習するんだよ!」にまでお応えできる紙面が無かったので、今回は具体的な「バリトンへの順応法」についてお話しします。
 まずは最初の一歩、「慎重に演奏姿勢を検討」してください。
アルトでもテナーでも、演奏姿勢はひとそれぞれのものがあり、重要な要素ですが、重量のあるバリトンサックスで不用意に「構え」を作ると体や演奏に顕著に悪影響が出てしまいます。
ストラップの長さ、体のどこで楽器を支えるか、両手の回し方(キーの掴み方)、呼吸法、等、演奏中の数々の要素を、いろいろ試しながら最善のものを早期に探ってください。
ペグを床に立てた座奏の場合でも、アンブシャの角度をちょっと変えただけでサウンドや吹き易さに大きな変化がありますので、決して侮らないでください。バリトンサックスは、「構えただけで、その奏者の上手さが分かる」と言われるぐらい、構えが大事なサックスです。
  
 構えが決まったら今度は音の出し方、「バリらしいサウンド」の練習です。
メトロノームに合わせて、「ボ、ボ、ボ、ボ」と低いミあたりの音で、四分音符で練習し、それを録音します。再生を聞くと、あまりのタイミングのズレに愕然となるはずです。(ぴったりメトロノームにタイミングが合っていたら、あなたは天才です)
この練習を繰り返して、出音のタイミングをコントロール出来るようにします。
しかしこれは基礎中の基礎練習。タイミングがある程度メトロノームに合うようになって来たら、「裏打ち」の練習です。
「ダダ、んダ、んダ、んダ」のような八分音符の裏打ちの練習をなるべくはっきりとしたタンギングで練習します。このタイミングの練習はかなり難易度が高いです。上級者でも定番として必要な練習です。
この練習を始めると、吹く瞬間に自然に肩が揺れるようになってくる場合があります。これは問題ありません。バリトンサックスでは低い音ほど、「体で吹く」感覚が必要です。
 多くのサックス教本や先生は、サックスは低音域から高音域まで安定したアンブシャで、安定した音を出すこと、と教えていますが、ことバリトンサックスに関しては、私はこの定石は当てはまらないと思います。
ほとんどのバリトンサックスには、左手親指のサムレストの部分、オクターブキーの反対側に「ローA」のキーがあります。
そう、バリトンサックスは「低いラ」の音を出すことが出来ます。ビッグバンドの楽譜では、バリトンのローAの音は当たり前のように出てきます。
が、この最低音ラは中音域の音と同じアンブシャでは、とても出せるものではありません。
他のサックスからの移籍組のバリトン奏者は、このローAを自由に吹けない方が少なくないようです。早めに克服しておいてください。
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