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9月 2012

Written By: user on 9月 28, 2012 No Comment
ライアーって何?

サックス吹きの皆さん、サックスに必ず付いている「ライアースクリュー」ってご存知ですか?音質改善グッズとして、ネックスクリューと一緒の材質で売っていますよね。このネジ、ライアースクリューは、「ライアーホルダー」に付いていて、ライアーを締めて固定するためのネジです。アルトサックスではネックスクリューの反対側、テナーではネックスクリューの横、バリトンでは主管の最上部のベル側に着いているのが普通です。最近のソプラノサックスでは、ライアーホルダーがはじめから無いものが多いですが、ヴィンテージセルマーのマークVIにはサムフックのすぐ上にライアーホルダーが付いています。あれ?ライアーって何だかご存知ですか?今日はライアーについてお話します。

ライアーというのはマーチングバンド用の小さな譜面台です。楽器に直接取り付け、クリップのように小さな楽譜カードを挟んで使います。その形が「たて琴(Lyre)」に似ているため、正式名称は「マーチングバンド用楽譜スタンド」ですが、一般的にライアーと呼ばれています。いや、呼ばれていました。何故、「呼ばれていた」と言うかというと、今のほとんどのサックス吹きの方々が「ライアー」のことを知らないからです。先日、老若男女、サックス奏者ばかり100人以上が集まったイベントで、司会のプロサックス奏者が、「このネジ、何に使うか知ってますか?」と客席に尋ねたところ、手を上げたのは二人でした。ライアーは軍楽隊やマーチングバンドのように、楽器を立ったまま、あるいは歩きながら演奏する場合に楽譜を見るための譜面台です。何故だかは分かりませんが、クラリネットや金管楽器にはライアーホルダーは付いていません。別部品のライアーホルダーを管体に取り付け、そのうえでライアーを更に取り付けます。しかし、サックスでは初期のころから、「ライアーホルダーは標準装備」となっています。きっとサックスが軍楽隊等の野外で演奏するバンドのために開発されたという関係があるのかもしれません。しかし今ではほとんどのマーチングバンドでも、ライアーの使用を見る事はありません。使ってる人がほとんどいないのですから、皆さんが知らないのも当然ですよね。ちなみに先ほどのくだりで手を上げた二人のうちの一人は私、もう一人は某県消防音楽隊の隊長さんでした。隊長さん曰く、「うちでもライアーは誰も使ってないよ、」ですって。使われないライアーホルダーがなぜ近代サックスにも付いているかが、とっても不思議でたまりません。

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Written By: user on 9月 24, 2012 No Comment
楽譜の読み方のヒント

ビッグバンドでサックスを吹いているサックスプレーヤーは、練習の度ごとに「譜面と格闘」している事と思います。諸先輩の中には恐ろしく「初見」に強い方々がいて、「このひと、どうして始めてみた譜面をこんなにちゃんと演奏できるんだろう?」、と思った事も少なくないと思います。プロのスタジオミュージシャンの仕事では、基本的に全部「初見」です。相当難しい曲であっても、事前練習は15分もくれれば良いほうだそうです。今日は譜面を読む場合のちょっとしたヒントをお教えします。
ビッグバンド上級者が必ず指摘するのは、譜面を読みながら演奏する場合は、絶対に「先読み」が必要だという事です。先読みとは、その種運間吹いている音よりも数拍、もしくは一小節以上先の音符に視線と注意を置くという事です。そりゃあそうですよね。テンポに乗って音楽を演奏しているとき、今吹いている音符、もしくは次の音の音符なんか見ていたら、テンポに乗れずに、音の出だしは遅れるに決まっています。意識は常に先を行き、「演奏する」という体、手や口は今を進行する、ということです。文字に書くとやたら難しく聞こえますが、意識して譜面を読もうとすれば、意外と簡単に実現できます。要は、「ちょっと先に出す音に、意識を置いておき、しかるべきタイミングに素早く音を出せるような体勢を維持する」、ということです。こんなやり方は、譜面を全部覚えてしまう場合にはまったく必要はありませんが、初見で吹くことが多いリハーサルバンドや、数百曲のレパートリーを常に維持するバンド等で吹く場合には必須のテクニックです。

次はいきなり小技に飛びましょう。五線譜の上に飛び出た高音域の音符の読み方です。サックスの場合、最高音のファの音符は、五線の上に3本の追加線が書き足されて、その上に乗っかっています。この追加線はフルートやクラリネットのような高音域が拾い楽器では、4本も5本も付くことが珍しくありません。この短い横線と音符の縦棒の作る絵柄が、まるで電信柱のように見えるので、このような高音域の追加五線の付いた音は「電信柱」と呼ばれる事が多いです。「うわぁ~!この曲電信柱ばっかじゃん!」、という風に使います。これらの音をスピーディーに認識するためには、電信柱の横棒の数で、記号的に記憶します。「横一本の電信柱の上はシ」、「横二本の電信柱の上に重なってるのはド」、等という「絵柄」で覚えましょう。同様にフレーズの音の移動も、同じ線上と線上の間隔は3度音程、ミ/ソ/シ/レ/ファ。線間と線間はファ/ラ/ド/ミの進行です。この3度の進行を練習しておけば、譜面の音の位置関係が同じ線上(線間)かで、直感的に数個の音からなるフレーズを演奏する事が可能となります。あくまでこれらの方法は一般的な方法ですので、自分でやり易い「譜面攻略法」を開発してください。

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Written By: user on 9月 21, 2012 No Comment
替え指の薦め

あなたはサックスの替え指をいくつご存知ですか?高音域のE、F、F♯の替え指はかなり常識の域ですね。サックスの種類によって替え指も異なりますし、フレーズの音の並びによっても「好みの指使い」は分かれます。なんにせよ、替え指は知っておいて損はないと思います。でも、サックス奏者に較べて、クラリネット奏者は恐ろしいほど多様な替え指の知識を持っています。同じ音を出せる指使いが数多くある、というクラリネットの構造もその理由のひとつですが、クラリネット奏者は「人の知らない秘密の替え指」を日夜探っているそうです。サックス奏者にはまったく無い発想ですよね。
 「ま、クラリネットは楽器が違うから」、と済ませてしまうことは簡単なのですが、先日衝撃的な経験を持ちました。プロのクラリネット奏者(アルトサックスも吹きます)がソプラニーノを試奏しているのを見学していたら、そのプロは見たことの無い指使いを多用して、ソプラニーノのFより上の超高音域まで、なめらかにスケールで上がっていくではありませんか。しかも音程が取り難いソプラニーノなのに、とてもはっきりと正確な音程で…。「何ですか、それ?」。「うん、替え指!」、ですって。
ここで私は、「サックス吹きも替え指を研究すべきだ!」、などと主張する気はありません。私は皆さんに紹介し、お薦めしたいのは、そのプロのクラリネット奏者が、楽しそうにあれこれと指を替えて、どんな音が出るかを試している姿です。先にもお話したように、クラリネットは替え指が沢山あります。ですので替え指の研究が「あたりまえ」です。そしてそれは楽器が変わっても同じ「性癖」で挑みます。楽しそうに。彼らは楽器をより深く知り、自分のものにすることを習性としています。実は、サックスは近代の楽器であるがゆえに、ご先祖であるクラリネットのこういった遺伝子を簡略化してしまっているのです。サックスの場合、運指表に書かれた指使いが確かにベストです。しかし、あれこれ研究すれば、そこはクラリネットの子孫であるDNAが応えてくれます。サックスにも多くの替え指が存在します。替え指だけの書籍も発行されています。また、マルチフォニック(重音)という観点で、一度に二つ以上の音を発するような替え指もあります。本に書かれた練習や、先生に出された課題を吹くだけではなく、自分のサックスと「いちゃいちゃ(爆笑)」して、遊びながらどんな指でどんな音が出るのかを試すのも、楽しそうだと思いませんか?

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Written By: user on 9月 17, 2012 No Comment
バランス調整って何?

サックスは定期的なメンテナンスが必要な楽器です。土日のアマチュア・サックス吹きであれば、サックスの調子を維持するためには、一年に一回程度はリペアマンに「バランス調整」を依頼するのが理想でしょう。「バランス調整」といっても、重さのバランスではありません。今回はそのバランス調整の実態と、なるべくバランス調整に出す頻度を下げる方法についてお話しましょう。
 「バランス調整」とは、基本的にパッドとバネの調整です。サックスという楽器は演奏していると、だんだんこの二つの要素が狂ってきます。リードも消耗品だし、まじ、サックスは金食い虫です(怒)。ま、それを承知でサックスを自分の楽器に選んだのだから仕方の無いことではありますが…。動かす頻度の高いキーのバネは早く弱ります。バネの「へたり」は指の感覚に大きな違和感を生じさせます。特に左右の人差し指、中指、薬指の6個のキーの「反発力」がばらばらになると、とってもキー操作が「気持ち悪く」なります。またパッドも演奏中の水分によって劣化します。ウェット&ドライを繰り返すとパッドはだんだん硬くなり、トーンホールの密閉度が低下します。ですので硬くなったパッドは交換が必要となります。通常のバランス調整はいくつかのキーを分解し、ホコリの除去や油差し、曲がりやゆがみの調整、バネの調整等をおこない、指への反応とパッドカップの動きを調整します。また、硬くなってトーンホールをちゃんと塞げなくなったパッドを交換します。サックスのそのときの状態にもよりますが、最低でも1万円、ちょいと手がかかると2万や3万はいってしまいます。
で、なるべく調整に出さないための方法ですが、基本的に私は調整は頻繁にしたほうが良いと思っています。頻度を多くリペアマンに見てもらうほうが、大修理を要する不具合になりにくいですし、いつでも「絶好調」のサックスを吹くことが出来ます。でも、でも、調整や修理にはお金がかかりますからね。なるべく自分のサックスを「健康に保つ」方法をお教えしましょう。
 まず第一は、「キー操作に不必要に力を込めない」、です。あまり力を入れすぎるとキーが狂い易くなります。そこそこの力で動かすほうが素早いフレーズも容易です。次に、「練習が終わったら必ずパッドの水分は拭き取る」、です。特に左手のパームキー、D、E♭、Eのキーはびしゃびしゃになり易いので、概ね年一回は交換対象になります。ですので、まめに水分を拭き取れば寿命が長くなります。とはいえ、「なんかおかしいな?」と思ったら、迷わずリペアマンに見てもらってください。

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Written By: user on 9月 14, 2012 No Comment
サックス吹きのいたずらネタ

前に、サックスに関するいたずらネタをお話した事がありますが、今回はその続編です。ただし、いたずらネタの最後に「うんちく」を話させて頂きますので覚悟(笑)しておいてください。
「紙くずはさみ」はご存知でしょうか?ちょっとした紙の切れ端を丸めて、キーガードの着いたパッドカップ(トーンホールを塞ぐ蓋)のカップとキーガードの間に挟みます。こうするとそのトーンホールが、キーを操作しても塞がったままで開かなくなります。B♭、B、C♯が絶好の場所です。上手にやれば、キーロッドとカップの間に挟婿とも可能です。こんなことをされたサックスでまともな演奏は出来ません。持ち主は相当慌てるはずです。また、「リードずらし」も高等テクニックです。持ち主がサックスを離れている間に、マウスピースに着けられたリードを1ミリほど下に下げてセッティングします。これもまともな音が出なくなるので、持ち主は大慌てです。両方のいたずらによる不調の原因をすぐに気が付くサックスプレーヤーは、かなりサックスの構造を理解している方です。
ということで、今回お話したかったのは上記の最後のフレーズです。キー操作の結果に出てくる音が、どのようにおかしいかによって、どのトーンホールが開いていないかを分かる人。また吹いたときにどのような音が出たかで、リードのセッティング位置が創造できる人。こんな「サックス吹き」に是非皆さんになって欲しいと思ってます。このような方々は、自分のサックスのトラブルの原因を把握でき、未然に防いだり、急なアクシデントを応急処置で凌ぐ事が出来るはずです。サックスの修理までを出来る必要はありませんが、ステージでは何が起こるか分かりません。どんなアクシデントが起こるかは誰も創造できませんが、サックスの構造を有る程度理解していれば、なんらかの対処もできるでしょう。アルトの名手、チャーリー・パーカーが生ステージの本番直前に、チューインガムで自分のサックスを修理してステージをこなしたという話は有名です。サックスの構造の理解なんて難しい事ではありません。指を動かしながら、じっくりサックスを見ているだけで、おおかたのメカニズムは分かります。自分のサックスと仲良しになってください。

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Written By: user on 9月 10, 2012 No Comment
サックスの凹みはどうやって直すのですか?

トランペット、トロンボーン、サックス等の管楽器は金属の薄い板のパイプですので、ちょこっと硬い物へぶつけると簡単に凹んでしまいます。ヴィンテージサックスでは、多少「勲章」的な味方もできるかもしれませんが、まだピカピカの新しいサックスでは、ちょっとした凹みも気になってしまいますよね。サックスや金管楽器の凹みはリペアマンは簡単に直してしまいます。さて、どうやって直しているのでしょう?今日はそんな話です。
凹みというくらいですから、裏から押せば「出て」来ます。しかしベルの部分ならまだしも、サックスの大部分はパイプです。どうやって押すのでしょうか。また、パイプは微妙な弧を描いていますので、平たい物では凹みは直りません。そこで長い柄の付いた金属ボール、属に「ヘコ出し用芯金(しんがね)」という道具を使います。つるつるに磨かれたボールが先端に着いたかなり丈夫な棒なのですが、これをベンチバイス(万力)等でガッチリ固定し、サックスの中部に挿入して凹んだ箇所を丁寧に擦ります。時には表面からハンマーで叩く場合もあります。凹んだ部分の曲がり具合、また凹みの度合いに合わせて、芯金の先のボールは沢山の種類が必要です。サックスのU字管の部分は独立して取り外せるようになっていますので、サックスの凹みのほとんどはこの芯金で直す事が出来ます。また最近では「デントボール」という修理工具も良く使われます。デントとは凹みのことで、凹み直し用のボールということです。これは何十種類もの大きさの金属鋼ボールと超強力磁石がペアになったもので、サックス内部に金属ボールをいれ、それを強力な磁石で吸い付けて裏から凹みを押して直します。かなり強力な磁石で、これならU字管の分解の必要もありません。
凹み直しを頼まれたとき、こうおっしゃる熟練のリペアマンさんもいます。「凹みを直すという事は、反対側にまた金属を凹ませる、ということに他ならず、金属の組成に対しては決して良いことではない」。つまり管体の振動への影響を考えると、凹みは必ずしも直す事が良いことではない場合がある、ということです。愛用するサックスを凹みが出来てしまった場合は、不用意に修理を依頼せず、まずその凹みのサックス全体の音と機能に対する影響をリペアマンさんに相談した上で、直すか直さないかを決めたほうが懸命です。

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Written By: user on 9月 7, 2012 No Comment
ヴィンテージサックス豆知識:キング

「ヴィンテージサックス」。ジャズのサックス吹きなら、一度は「クラッ!」となってしまったことがある言葉でしょう。50年、60年前のボロボロのサックスが、びっくりするほどの価格で取引されています。先回に引き続き、ヴィンテージサックスの噂や豆知識をまとめてみます。噂と言っても、私自身が確認しています。「個人の意見だろ!」と言われてしまえばそれまでですが、少しでもヴィンテージサックスに興味がある方の参考になればと思います。あ、メーカーの設立年、モデルの年代等、WEBで調べれば分かるような事は面倒くさいので割愛します(汗。

 さあ、今回は「キング」です。キングはもともとは製造業ではなく、販売店から始まりましたので、多くのステンシル(他メーカーに製造委託したサックス)を扱っていました。その後、有名な「ゼファー」、「スーパー20」を世に出し、サックスメーカーとしての認知度をあげましたが、金管のトランペット、トロンボーンにおいてその名は絶対王者であり、サックスは「亜流」として見られていました。しかし「ゼファー」や「スーパー20」の登場で、「ジャズサックスと言ったらキング」と呼ばれるほど、ジャズプレーヤーからの支持を得ました。スーパー20やスーパー20シルバーソニックは完全にジャズ向けを意識した「ジャズ用サックス」として設計されたそうです。他のサックスより一回り大きなベル(朝顔)から飛び出してくる、広がりの有るシャープなサウンドは正にジャズステージの主役でした。キングは金管楽器の老舗でもあったことから、早くからサックスの各部の素材に注目したメーカーでもあります。現在ではセルマーやヤナギサワが採用しているスーターリング・シルバー(92.5%銀)をネックとベルに採用しているのが「シルバーソニック」モデルです。ベルの彫刻の模様の内側だけにゴールドラッカーを施したものや、ベルの内側に金メッキをした「インナーベル・ゴールド仕上げ」等のものもあります。スーパー20、イコール、シルバーソニックと誤解されている方もいらっしゃいますが、これら素材の違いはあくまでもオプションの仕上げであり、全部真鍮、ネックだけシルバー、ネックとベルがシルバー等、バリエーションが沢山あります。スーパー20は非常に製造にコストがかかり、作れば作るほど損をしていたという噂です。それがキングの経営が傾いた原因だとも言われています。

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Written By: user on 9月 3, 2012 No Comment
ヴィンテージサックス豆知識:ビュッシャー

「ヴィンテージサックス」。ジャズのサックス吹きなら、一度は「クラッ!」となってしまったことがある言葉でしょう。50年、60年前のボロボロのサックスが、びっくりするほどの価格で取引されています。先回に引き続き、ヴィンテージサックスの噂や豆知識をまとめてみます。噂と言っても、私自身が確認しています。「個人の意見だろ!」と言われてしまえばそれまでですが、少しでもヴィンテージサックスに興味がある方の参考になればと思います。あ、メーカーの設立年、モデルの年代等、WEBで調べれば分かるような事は面倒くさいので割愛します(汗。

 さあ、今回は「ビッシャー」です。「Buescher」という名は創始者の名前ですが、日本語では、「ブッシャー」とか「ビューシャー」とか色々な発音で呼ばれています。最近のヴィンテージ市場では、「ビッシャー」という表記が一般的なようです。ビッシャーさんは実はコーンのサックス職人さんで、1894年にコーンから独立して自分の会社を立ち上げました。ビッシャー氏は非常に優秀なサックス製造技術を持っており、コーンで培った技術を自己のブランドで更に発展させました。「ビッシャーはコーン・サックスの完成形だ!」、というひともいるくらいです。コーンの野太いサウンドに、より細やかな繊細な表現力が加わっていると評価されているビッシャー・サックスは、デュークエリントン楽団のサックスセクションに採用された事でも有名です。モデルは古い順に、トゥルートーン、アリストクラット、そしてモデル400があります。この400以降のモデルもありますが、これらはマーチン社が製作しています。Buescher Top Hat & Cane 400 Modelはビッシャー社の独創的な特許が満載されたモデルです。なかでも「スナップ・オン・パッド」というシステムは、パッドをホックのように「パチン」とパッドカバーに取り付けるという独創的なアイデアです。それによってトーンホールの密閉度が上がり、響きが豊かになっているとのことです。しかし今のリペアマンには「泣かせる仕掛け」であることは間違いありません。

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