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サックス リガチャー

Written By: sax on 10月 18, 2017 No Comment

前回はリガチャーの一般的な特性についてお話ししましたので、今回は実際にリガチャーを 「選ぶ」際の注意点についてお話しします。
 新しいリガチャーを選ぼうとしているということは、今使っているリガチャーヘの不満があるという事です。はっきりした不満は感じていなくても、「何か音がぼやけている気がする」、「マウスピースの性能が十分出ていない気がする」等の、もやっとしたものかもしれません。少なくとも今使っているリガチャーがマウスピースに付属の物だったり、出所不明の雑な造作の物だったりする場合は、市販の個別売りのリガチャーに交換すれば、たとえそれが高価なものでなくても、ほぼ確実にサウンドは改善すると思います。良いリガチャーはサウンドばかりでなく、吹奏感も改善します。息が通り易く感じたり、少ない息で十分な音量を出せたり、音の強弱のコントロールがし易くなったりします。しかしここで、「わー、最高!このリガチャーにしよう。」、と決めてしまうのは考え物です。何故なら、普通のリガチャーを使えばみんなそうなるからです。要は今まで使っていたリガチャーが「ちゃんとしていなかった」だけなのです。リガチャー選別において、多くのサックス奏者がこのギャップに魅せられて、必要な検討にまで至らずに新リガチャー購入を決めてしまう傾向にあります。そしてそのリガチャーを使っているうちに、また新たな不満に気づき違うリガチャーを検討する、というリガチャー探しの無限ループに入り込んでしまいます。もちろん、息が通り難い、息のパワーを取られる、音の強弱のコントロールがし難い、なんて感じるリガチャーは論外ですが、その上にある「サウンドの改善」という目標を忘れないでください。もちろん、その目標があるならばですが…。吹奏感の改善目的でリガチャーを新調するのを否定するわけではありませんが、せっかくの高額な買い物ですので、サウンドの改善を目論まない手は無いと思います。現状のサウンドへの不満を思い返し、それを改善するリガチャーを、試奏を録音するなどして慎重に選んでください。
 リガチャーの交換で期待できるサウンドへの変化はいくつかありますが、そのひとつに 「音の濁りを取る」があります。なにかもっさりと濁っているサウンドが、適切なリガチャーを選ぶとすっきりとクリアな音になります。メタルマウスピースであれば、「共鳴する」リガチャーを使うことでサウンドの輪郭を増強することが出来ます。ラバーマウスピースであればベルト系のリガチャーで「倍音を整理」してサウンドを整えるのも良いでしょう。リガチャーで「音を明るく」することも出来ます。クリアと明るいは同一線上ですが別問題です。倍音豊かに響くリガチャーを探す訳ですが、この倍音構成(サウンドカラー)は奏者の好みです。リガチャー特有の個性を較べながら探してください。「音を締める」ことにもリガチャーが貢献できます。マウスピースを均一に振動させることでこの効果が出ますので、あまり共鳴しないリガチャーが良いでしょう。マウスピースが明る過ぎるサウンドなら、リガチャーで高音域の倍音を抑え込んで、「ダーク」にすることも可能です。このような、「方法」と「結果」を考えながら、リガチャーの選択をすることをお勧めします。
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Written By: sax on 10月 11, 2017 No Comment

サックス奏者の特徴というか、宿命(?)が「セッティングの試行錯誤」です。マウスピースやネック等の部分の交換。サムレストやサムフック、ネックスクリュー等の部品の交換…。ストラップやクリーニングスワブ、リードケース等の周辺小物の検討…。お金と根性の続く限り、サックス奏者の「果てしのない旅」は続きます。その中でも一番「病気にかかり易い」のが「リガチャー」ではないでしょうか。千円前後の超安価なものから、数万円の「猛者」までバリエーションが多数あり、かつ見た目のアピール度も千差万別。はたまたサウンドへの影響も多大と来たら「病気」にならない訳がありません。そんな病気にお役にたてるかどうかは分かりませんが、リガチャーを理解するための、その仕組みについてお話しします。
 リガチャーの基本機能は単純です。リードをマウスピースに固定して、リードが安定的に振動して音を出せる環境を作るのがリガチャーの仕事です。リガチャーの原点は、「紐でぐるぐる巻きにして縛る」でした。それが「輪っか」型の金属ベルトをネジで締める形に変化し、ネジを上側にした「逆締め」が登場、またオットーリンクのリガチャーのようなネジでリードプレートを押し付けるタイプなども出てきました。リガチャーの構造による機能性は各々特徴がありますが、重要なのは「リードを均一な力でマウスピースに押し付けて固定する」ことです。どんな優秀な機構のリガチャーでも、無造作にセットすれば均一性や安定性が得られません。順締めリガチャーならギャップはリードの真ん中にしましょう。逆締めリガチャーは、左右からのベルトの力が均一になるよう、指でリードとリガチャーベルト部をしっかり押さえながら締めましょう。リードプレート型リガチャーでは、締めネジの中心がリードの中心とマウスピースの芯を貫くようにセットします。リガチャーがリードを最適に固定できるかできないかは、あなたの注意深さ次第です。ちゃんとセットすると、安価なリガチャーでも予想以上のサウンドが得られる場合もあります。
 リガチャーはリードを固定する以外に、「マウスピースの振動の手助け」という機能も持っています。マウスピースはリードの振動に共鳴し、サックスのサウンドの源流を生み出しますが、その源流の音の生成に参加しています。色々な形がある金属製リガチャーのほとんどは「共鳴子」として振動を増幅します。増幅する振動の周波数特性が「そのリガチャーのサウンド傾向」です。逆に厚い樹脂ベルト式のリガチャーは振動を吸収します。振動の吸収は決して「音を無くす」ことではなく、特定の倍音を制御することでもあり、マウスピースの不要な周波数を抑え込んでサウンドを改良します。糸系、紐系、針金系のリガチャーはあくまでも「振動しない」ことに重点が置かれていることが多いようです。マウスピースのサウンドに対して余計な足し算も引き算もしない、奥ゆかしいリガチャーです。
 以上のリガチャーの特性はあくまで一般論です。リガチャーによってサックスのサウンドは激変しますので、お財布と相談しながらリガチャー選択を楽しんでください。
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Written By: sax on 10月 11, 2016 No Comment


リードのマウスピースへの装着は、サックスを吹く上で必須の項目です。なにしろリードが着いていなければサックスは鳴ってくれません。教則本等の色々なところでリードの装着方法が説明されていますが、いまひとつおおまかな感じがします。馬鹿みたいに細かい、おせっかいなくらいにしつこい「リードの取り付け方法」の説明に挑戦します。
 リガチャー(リード留め具)はマウスピースに着けたままネジを緩め、そこにリードを差し込みます。リードを先にマウスピースに取り付けないのは、後からリガチャーを被せると、リードの先端をリガチャーで痛める恐れがあるからです。最初にマウスピースの先端とリードの先端を揃えます。リードの向こう側にマウスピースの先端が、「髪の毛一本ほど見える」のが良いという説もありますが、リードの先端を指で押し、マウスピースの先端にリード先端をぴったり付けたうえで、隙間の無いように揃えるのが基本型です。リードをそれより出すか、引っ込めるかは奏者の好みです。先端をそろえたらシードの後端をそろえます。右手の親指と人差し指でリードの左右を挟み、マウスピースのテーブルの中心にリードが乗るように調整します。リードの先端と後端の位置が決まるまで、この動作を繰り返します。
 リードの位置が決まったら左手の親指でリードを押さえて、マウスピースとリードの位置がずれないようにしっかりと固定したうえで、リガチャーの位置を調整します。リガチャーの位置はなるべくマウスピースの後ろ(ネックへ差す側)に寄せたほうが、リードの振動に良いようです。リガチャー装着位置の端から数ミリ残すのが定石です。これをやっている間にリードかすれた場合は、リードの位置決めからやり直しです。リガチャーはリードを左右均等の力で締め付けるよう注意してください。基本的には、リードの長さ方向の中心線にリガチャーの真ん中が来るようにします。ネジを締めているうちにリードやリガチャーがずれてくる場合がありますので、その場合は「振り出しに戻る」です。

 一般的な、「順締め2本ねじのリガチャー」では上下のネジを交代に少しずつ締めていきます。「ネジはきつ過ぎずゆる過ぎず」が基本ですが、締め付けがゆるいとリードの振動が吸収されます。しっかりと締めたほうがリードの鳴りは良いようです。リード先端側のネジだけを緩めると音が太くなる場合もあります。試してみてください。リードの装着後は実際に吹いて確認します。普通に吹いて音はどうか、吹き易いか、は勿論ですが、サックスを極端に左右に振って、下唇をリードの片側だけに着けた状態で吹いてみます。左右で同じ音ならOK。そうでない場合はリードがマウスピースの中心からずれているか、もしくはリードそのものの調整が必要です。
 10分も吹いてリードが湿ってくると、リガチャーが緩くなってきます。またチューニングでマウスピースをネックから抜き差ししても、リガチャーがずれる場合があります。このような場合は、ネックを本体から外して、リードやリガチャーの位置を調整します。こうするとチューニングをやり直す必要もありませんし、作業が格段とやり易いです。

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Written By: sax on 4月 26, 2016 No Comment


最近のリガチャーの進歩は目覚ましいようです。進歩だけではありません。サックスやクラリネットで大昔に使われていた、かつてのリガチャーの原型のスタイルにまで幅が広がっています。今日は注目すべきリガチャーのタイプや、リガチャー使用時の注意点などをお話しします。
 最近、復刻して人気が出てきたのが「ヒモ式リガチャー」です。クラッシック系のクラリネット奏者には、今も昔も歴史を越えて人気のあるヒモで編んだリガチャーです。毛糸よりもやや太い、丈夫な綿や化繊のヒモを編んで帯状にし、その帯でマウスピースとリードを「縛りつける」ものです。ヒモを引っ張って強度を調整するので、リード装着時は多少面倒な感じですが、リードの安定性やサウンドのクリアさは抜群です。リガチャーの原型は麻糸でリードとマウスピースをぐるぐる巻いて固定したものと言われていますが、近年のヒモ式リガチャーはいろいろな工夫で、締め易く、外し易くなっています。同じような「帯で締める」タイプにはベルト式があります。合成皮革や樹脂、または金属の帯でリードを固定します。逆締めタイプが多く、しっかりと固定できるので人気が高いようです。最近のベルト式リガチャーの中には、ネジを締めるとベルトを両側から引っ張る構造になっていて、リードを押さえる力が均等になるよう考えられたものもあります。これはベルト式のリガチャーを使うときに注意すべきポイントですが、ベルトとマウスピースの間に摩擦が多い、つまり滑り難い状態になっていると、ネジを締める事でベルトの一方のみを引っ張る事になる場合があります。これによってリードは不均等に締め付けられますので、自分のベルト式リガチャーとマウスピースがどんな状態で接しているかを確認してみてください。

 ハリガネ式のリガチャーもかなりの種類が出ています。リガチャーの重さやマウスピースに触れる部分の面積を最小限にし、マウスピース本来の「鳴り」を活かす構造のリガチャーです。しっかりとリードが固定され、マウスピースが良く響くのがこのタイプの長所ですが、チューニング時にマウスピースを抜き差しするとき、「手が痛い」ものもあるようです。こういう場合は、マウスピースの根元を持って抜き差ししたり、一旦リガチャーを外してマウスピースの抜き差しをする、なんて技が必要です。
 薄い金属の板を打ち抜いて丸めたタイプの、伝統的なリガチャーも多くの改良が施されて人気のリガチャーになっています。このタイプのリガチャーでは、材質の質や軽さ、金属の均一性、強さ、等、非常に細かい部分でサウンドの味付けが変わってきます。まったく同じ見た目でも、有名メーカーのものとメーカー不明のものでは、使ってみると雲泥の差、ということが珍しくありません。
 多くのメーカーが、各社の自信作としての各種リガチャーを出しており、その多くは総じて素晴らしい性能です。でも、リガチャーは自分のセッティングにフィットして初めて生きて来ます。必ず試奏することを勧めます。

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独自の技術によってBAMのケースは非常に堅牢で、かつ楽器の保護性も非常に高く、世界中のプレーヤーから高い評価を受けています。
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ショルダーやリュックでも持ち運びでき、カラーバリエーション豊富なのも嬉しいですね。

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薄く織られた「Klassik」はリードとの設置面が広く、リードの振動を効率的にマウスピースに伝えることができます。
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Written By: sax on 2月 11, 2014 No Comment


管楽器奏者には、「マニア」と呼ばれる人種が少なくありません。もちろん楽器という道具を使って、自分の感性を表現する音楽活動では、楽器という音の出る相棒は大切で掛け替えの無いモノです。
楽器の機能や構造、改造方法などにマニアックに興味を持つのは不思議なことではありません。サックス奏者としてのマニアックネタを初心者級から呆れられる級(笑)まで、幅広く紹介してみましょう。

今回はリガチャーです。
 自分の出す音に何か物足りなさを感じて来たり、楽器の吹奏感を変えたい等の、「何かの変化」をサックスに求めたくなった時、一番手っ取り早く、大きな変化が期待できるのが「リガチャー」です。
こんな小さな、かつサックス本体に付いているものでも無いくせに、サウンドと吹奏感に対する影響力は絶大なものがあります。
 サックスのパーツは口に近いほど、サウンドや吹奏感への影響力が大きいようです。マウスピースも「変化」のキーポイントですが、いかんせん高級なものは値段も高級です。
その点リガチャーは、数千円で感動を味わうことが可能です。
価格のポイントですが、リガチャーの場合は「高ければ良い」という法則はあまり当てはまりません。材料、構造、加工法、仕上げ方法等が価格設定の根拠になりますが、求めるサウンドによっては、もの凄く単純な形状がニーズにぴったり当てはまったり、逆に複雑で斬新な構造が、自分の持ち前の良さを消してしまう場合だってあります。
激安リガチャーで大満足!という結果は決して珍しい事ではないのです。

 
 今使っているリガチャーが、基本的な、金属板を打ち抜いて丸く曲げ、ネジを二つ着けてマウスピースを締め付ける、金属製純締め2本ネジのモノだとしたら、変化を求める場合にはいくつかの方向性があります。
まずは試して欲しいのは逆締め。
リードの締め付けの力の配分が変化し、吹奏感が変わります。
次は一本ネジ。重量が軽くなるのでサウンドの重みが変化します。
またはベルト型リガチャー。合成皮革や化学繊維のベルトでマウスピース全体を締め付けるタイプです。色々なモデルがありますが、基本的にはサウンドが「締まる」傾向となるでしょう。
 リガチャーの設計には、「リガチャー自身が共振し、サックスのサウンドに色を加えるもの」と、「リードの固定機能に特化し、極力マウスピースの振動への影響を避けるもの」の2種類の大きな方向性があります。
リガチャーの見た目で、ある程度個の方向性が分かりますが、吹いてみたら勘違いだった、なんてこともありますのでご注意ください。

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イー楽器のおすすめリガチャー

「最強のリガチャー」と言っても良いでしょう。
⇒『Borgani 復刻版ボガーニ・リガチャー(ソプラノ用)』

リードの鳴りを最大限引き出します。
⇒『T-Balanceリガチャー byMarmaduke』

ベストセラーには理由があります。
⇒『オレガチャー』

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『今週の新着情報』

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Written By: sax on 1月 30, 2014 No Comment


サックスの場合「セッティング」と言うと、マウスピース、リガチャー、リードの種類とその組み合わせのことを指します。まあ、「口周りの工夫」てぇとこでしょうか。
セッティングには色々な「定番」や「マニアックな噂」、ひいては「都市伝説」的なネタまで、様々な情報があります。そんな話を色々な角度からお話ししたいと思います。

今回は、フュージョン系アルトの定番、「ボビーデュコフ」をば。
 フュージョン系のアルトサックスと言えば「デビッド・サンボーン」。そして彼の愛用のボビーデュコフのメタルマウスピースは、必然的に「フュージョンアルトのマウスピースの代表」になっています。
細身でハイバッフル、突き刺すような鋭いサウンドが特徴の、いわゆる「デュコフ・メタル」の愛用者はとても多く、人気のマウスピースではありますが、セッティングには多くの悩みがあるようです。
まずはセッティング以前の問題で、「個体のばらつき」が大きいことで有名です。
例えば同じモデルのD7でも、5本吹き比べれば五つの個性、五つの吹奏感があります。
ハンドフィニッシュと製造法によるもので、ブランドマウスピースには決して珍しい事ではありませんが、デュコフの場合は特に顕著なようです。

 
 デュコフのセッティングの焦点は、リガチャーにあると思います。
 オリジナルの付属リガチャーは、マウスピースの個性を強調すべく、金属的で、シャープな響きがストレートに出ます。しかしこのへんの特徴には「塩梅」や「加減」というものが重要で、「もうちょっと柔らかめに」とか「もう少し太い輪郭を」などという変化のためには、別のリガチャーを試すのが一番効果的です。バランスや鳴りを重視するプレーヤーは、ハリソンやウッドストーンの「デュコフサイズ用(細身のメタル)」と銘打ったリガチャーを使用する方が多いようです。
 また輪郭のエッジを丸め、音の太さや圧力を重視する場合は、ロブナーやGFシステム等のベルト系のリガチャーを使うと効果があるようです。
 またデュコフメタルは典型的なハイバッフル系マウスピースで、マウスピースの息の入り口付近の容積が小さく、「息は入り易いが、コントロールし難い」という特徴があります。吹いてみて、「難しい」と感じたら少し番手の小さ目のリードを試してみると効果がある場合があります。今が2-1/2なら2とかです。
 またリコからバンドレンZZへ、等のリード全体のしなりの特徴を変えてみるのも得策です。

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Written By: sax on 12月 4, 2013 No Comment

サックスの場合「セッティング」と言うと、マウスピース、リガチャー、リードの種類とその組み合わせのことを指します。まあ、「口周りの工夫」てぇとこでしょうか。セッティングには色々な「定番」や「マニアックな噂」、ひいては「都市伝説」的なネタまで、様々な情報があります。そんな話を色々な角度からお話ししたいと思います。今回は、アルトの定番、「メイヤー・ラバー」をば。
 日本ではマイヤーとメイヤーとも呼ばれている(アメリカではマイヤーが正しい発音のようです)、アルトのマウスピースのレジェンド、MEYERは、まさにジャズアルトサックス用マウスピースの正統派です。ジャズアルト用のヴィンテージ・マウスピースには、セルマー・ソロイストとメイヤー・ブロスという両巨頭が存在し、両者はそれぞれ絶大な人気を持っています。ヴィンテージ同様、現代のマウスピースでも「セルマー」と「メイヤー」は人気を二分していますが、今回はメイヤーのセッティングについてお話ししましょう。メイヤー・マウスピースの特徴は、なんといってもそのサウンドにあります。基本的には抜けの良い遠鳴りする芯のしっかりしたサウンドですが、その中にほんの少しの「ザラザラ感」を含んでいます。その要素が「枯れたサウンド」を演出する訳ですが、メイヤーの場合、セッティングでその濃淡が調整できるのです。

 セルマーやハリソンなどの軽量・低質量系のリガチャーを選び、バンドレンの青箱等のアンファイルド(フレンチカット)のリードを組み合わせれば、透き通った透明感のある、明るめのサウンド。また逆に、ロブナーや石森などの重量級・振動吸収系のリガチャーと、RICOやラ・ボーズ、バンドレンJAVA等、「がっつりジャズ系」のリードを組み合わせれば、暖かく、スモークーな極太のサウンドを楽しむことも出来ます。また奏法によってもサウンドのコントロールが容易です。このように奏者のセッティングや好みで、多様なサウンドカラーを持たせることのできるメイヤー・ラバーは、「非常に便利なジャズマウスピース」と言えるでしょう。メイヤー・ラバーはマウスピースの中でも決して高価な部類ではありませんし、有名なジャズアルト奏者、リッチーコールの使用する、ヴィンテージ・ニューヨークメイヤー5番を基にデザインされた、暖かな音色、滑らかな音の芯が特徴の「リッチー・コール・モデル」や、 ポールデズモンドが使用したことで有名なヴィンテージ・マウスピース、MCグレゴリーを復刻したモデルなどもラインナップしています。

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Written By: user on 11月 8, 2013 No Comment
セッティングよもやま話:リンク・メタル

サックスの場合「セッティング」と言うと、マウスピース、リガチャー、リードの種類とその組み合わせのことを指します。まあ、「口周りの工夫」てぇとこでしょうか。セッティングには色々な「定番」や「マニアックな噂」、ひいては「都市伝説」的なネタまで、様々な情報があります。そんな話を色々な角度からお話ししたいと思います。まずは、テナーの定番、「リンク・メタル」から。
 リンク・メタルとは、言わずと知れた、オットーリンク・メタルマウスピースのことです。テナーサックス吹きのかなりの人数がこのマウスピースを使っている、いわゆる「定番」です。定番ゆえに、色々な工夫やアイデアが巷に出回っていますので、そんな情報をお話ししましょう。リンクメタルの場合付属のリガチャーの性能の、質のばらつきが多くのユーザーの悩みの種となっています。リガチャーによってはしっかりとリードを固定できなかったり、ネジがうまく回せなかったりします。リードを押さえるH型の「プレッシャープレート」の四隅をリード側に少し曲げる(手では無理。ペンチが必要です)と、リードの固定がしっかりする、というプレーヤーがいます。また付属のリガチャーは諦めて、セルマーのジャズメタル用のリガチャーを使っているプレーヤーも少なくありません。リンク・メタルとセルマーのアルト用ジャズメタルマウスピースのリガチャーとの相性は抜群のようです。有名なリフェース職人がチューニングして販売しているリンク・メタルは、このセルマーのジャズメタル用のリガチャーをフィッティングして付属させている場合も多いようです。また、リンク・メタルのマウスピースそのものではなく、ヴィンテージのリガチャーだけも高額で流通しています。昔のリガチャーは、非常に作りが良いようです。またウッドストーンのリンク・メタル用リガチャーも評判が高く、人気のセッティングです。
リンク・メタルはジャズテナープレーヤーの定番ですで、暖かで、やや枯れた、太いサウンドが身上です。これに合うリードとしては、ラ・ボーズが一番でしょう。とはいえ、50年前のメインストリームジャズでは、リンク・メタル+ラ・ボーズというセッティングは王道のそれでしたが、今はもっと多様なようです。ラ・ボーズのリードは、「バリバリ鳴るが、輪郭がまろやか」という評価が多いようです。

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Written By: user on 9月 6, 2013 No Comment
リガチャーのお手入れ

みなさんはマウスピースの締め金、リガチャーにはどんなお手入れをしていますか?お手入れどころか、リードと一緒にマウスピースに着けっぱなしで、「手入れ」なんて考えたことも無い、という人が多いのではないでしょうか?今日は「日陰の身」のリガチャーについてのお話をさせてください。
 リガチャーはリードをマウスピースに取り付け、締め付けるための大切な金具です。ま、輪ゴムやら糸やら、結束バンド等で代用できないことはありませんが、マウスピースのサウンドに大きな影響を与えます。リガチャーは通常、マウスピースに巻き付いてリードを締め、固定しますので、最近流行のサイズ固定のパイプ型リガチャーを除けば、「ネジ」がほぼ全種のリガチャーに付いています。注意すべきは、このネジの締め過ぎです。ネジを締めると、「ギュッ、ギュッ」とリガチャー全体が縮まって締まっていきますので、過度にネジを締め過ぎれば、当然リガチャーが千切れます。ネジが千切れる場合もあります。良質のリガチャーには「削り出し」のネジが多く使われますが、安価な「鋳造ネジ」または「プレスネジ」の場合は、ネジの握りの部分が取れてしまう場合があります。またリガチャーの千切れ方も様々です。基本的には「強度的に弱い部分」が千切れますが、良くあるケースが締めネジの台座とリガチャーのベルト部の接合部の破損です。またベルト部のデザインで細くなっている部分も要注意です。軽量化されたリガチャーは性能が良いとされているので、近年はベルト部に細い個所が多く存在します。そんな場所に「伸び」や「変色」、「亀裂」を少しでも見つけたら、もうそのリガチャーは使用しないほうが良いでしょう。また、そうならないように、各部分を観察しながら慎重にネジを締めていきましょう。そんな気遣いでリガチャーの寿命は飛躍的に伸びるはずです。
ということでリガチャーのお手入れの基本はネジの観察です。たまにネジを外して、余計な油を拭き取ったり、ネジ溝に変形や削れがないかどうかを確認してください。次のお手入れはリガチャー本体の形です。リガチャーの形状は「筒」として左右対称が必須条件です。それが崩れると、リードを均一に押さえ、固定することが困難になります。中心がずれた状態でマウスピースに装着し続けたり、リガチャー単体で床に落としたりすると、リガチャーの形が変形します。また、「汚れを気にし過ぎて」リガチャーを力を込めて拭き掃除をしたりすると、同様に変形の原因になります。形が変形するより、汚いほうが音には良いと思います。リガチャーも結構、繊細でしょ?

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Written By: user on 7月 22, 2013 No Comment
リガチャー不要論

クラッシックのクラリネット奏者の中には、未だに糸でリードをマウスピースに縛りつけている奏者がいます。そう、これがシングルリード木管楽器のリガチャーの原型です。私もサックスで糸のリガチャーを試したことがありますが、「かなり鳴ります!」。リガチャーの質量(重さ)がゼロに近く、またしっかりとリードが固定できる理想の形だからでしょう。しかし装着の簡便性は最悪です。ちゃんとリードをセットするのに5分は優にかかります。ま、とても実践的では無いですね。でもリガチャーの本質はこの辺にありそうな気がします。「リガチャーなんか要らないぜ!」、ってサックスプレーヤー達のこだわりの方法を紹介します。
 リガチャーとして製品になって販売されているもので、一番「糸」に近いのは「ヒモ・リガチャー」でしょう。編上げの靴ヒモのようになっており、マウスピースとリードを挟んで、ヒモを引っ張って固定します。クラッシックのクラリネット奏者の間ではかなり人気が高いようです。コイル状のリガチャーも有名です。針金をらせん状に巻いて、マウスピースに差し込み、コイルばねの弾力でリードを締め付けて固定します。ヒモ・リガチャーもコイル・リガチャーもシンプルな構造なので自作する方も多いようです。製品ほど機能的に作れるかどうかは別ですが挑戦の価値はあると思います。またインシュロックという電気工事や配線でコードを束ねるプラスチック・バンド、いわゆる「結束バンド」をリガチャーに使うプレーヤーも居ます。20本位のセットでも100円以下程度の配線器具である結束バンドは、締め付けるとしっかりとその状態を保持します。まさに「超安価リガチャー」です。同様に、ガスのホースを固定するホース固定バンドもリガチャーの代用として立派に機能します。ガスの元栓にホースを差し込んだ後、そこを上から締め付けて抜けなくする「アレ」です。
最近、急速にリガチャー業界(?)で浸透しているのが、「筒型」リガチャーです。特殊な金属や、鳴りを向上させる木材製が多く商品化されていますが、塩ビ製のパイプの切れ端や、DIY店で見つけた木製パイプ等も代用できそうです。また、配管工事用部品で多様な直径のガスケット(円形ゴム製パッキン)がありますが、有名なヴィンテージ・マウスピース、サックスワークスのリガチャーにそっくりです。 DIY店は超安価リガチャーの宝庫かもしれません。

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