サックス 本体

各サックスの見分け方、聞き分け方


プロ、アマ、自分の楽器の種類等、混ぜこぜで100人のサックス吹きを前にして、「あれ?この音、アルトサックス?テナーサックス?」って思ったことのある人!」、と質問したら、多分90人前後が手を上げると思います。それだけサックスの種類を聞き分けることは難しいことです。特にクラッシックサックスの奏法は、異なる種類のサックスの音を繋がり良く演奏するようにコントロールしますので、サックスアンサンブルの曲等では、気付かないうちにバリトンからテナー、アルト、ソプラノへとフレーズの「バトンタッチ」がなされていることも少なくありません。でも、なんか、そう言われでも…。知りたいですよね。今日はサックスの音の見分け方のヒントをお教えします。
意外と簡単に聞き分けられるのはソプラノサックスのサウンドです。ソプラノはオクターブの切り替えで、サウンドのカラーががらりと変わります。ある音を境に、鼻をつまんだような音に変化した場合はソプラノサックスです。クラッシックの奏法でも完全にこの特性を消し去ることは出来ないようです。アルトとテナーの音の聞き分けは至難の業です。基本的には最低音と最高音に注意し、その音の高さで聞き分けるのが正当派の方法です。
しかし、フラジオ域の演奏がめちゃくちゃ上手いテナー吹きの場合、この方法では聞き分けられません。アルトよりも高い音域をスムースに出すプレーヤーの演奏を聞いたことがありますが、目をつぶっていたら、何の楽器を吹いているかをイメージすることは出来ませんでした。ただしジャズサックスの場合はアルトとテナーの聞き分けは意外と簡単です。
ジャズの場合のテナー奏者は、「アルトのきれいな音がつまらない」、という理由でテナーを吹いている人が少なくありません。それゆえ、アルトでは出せないような太い、しゃがれた音がジャズテナーのサウンドの主流です。またベント(音程変化の意識的なコントロール)が多用されるのもジャズテナーの特徴です。「ういうい」唸ってたら、テナーです(爆笑)。またバリトンは中音域の「ソ」より高い音が、「くぐもった音」になります。これで聞き分けるのが一番簡単です。
残り66名様 イー楽器ドットコム6周年記念キャンペーン開催中 詳しくはこちら

関連記事

  1. サックス 本体

    サックスの進化

    サックスという楽器は、1954年頃に発売されたセルマー社のマークV…

  2. サックス お手入れ

    サックスのセルフメンテナンス

      反対するリペアマンの方もいらっしゃると思いますが、バネの調整は…

  3. サックス 本体

    サックス解体新書:胴輪

    サックスという楽器は、かなり複雑なメカニズムを持っています。一般的なア…

  4. サックス 本体

    サックスの種類とその特徴は?

    多分、サックスほど同じ楽器で多くのバリエーションをもっている管楽器は…

  5. サックス 本体

    サックス変更テク4:ソプラノに移籍?

      アルトサックスやテナーサックス奏者が、曲のイメージやアレンジの…

  6. サックス 本体

    サックスケース安全対策

    自分の大事なサックスは、大事に、大事に扱いたいですよね。何処かにぶつ…

previous arrow
next arrow
Slider

最近の記事

アーカイブ

2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
PAGE TOP