暑過ぎる日差しの灼熱の日々も、もうすぐ終わろうとしています(終わるのかな?)。そして夏に受けたサックスへのダメージをこじらせないためには、夏の終わりのサックスのメンテナンスは必須です。メンテナンスなんて大袈裟ですが、季節のはざま自分のサックスに、ちょっと丁寧なお手入れをしてあげるのも良いのではないでしょうか。
サックスの大敵は「水分」と「熱」、そして「打撃」です。そして水分と熱は、夏には気温と湿度としてサックスにダメージを与えます。サックスの素材、真鍮は、温度変化に敏感な合金です。熱によって真鍮は膨張し、冷却すると収縮します。高精度な真鍮製品であるサックスでは、日常生活上の高温でも油断すべきではありません。炎天下の自動車のトランクに入れたままにされたサックスは、ケース内で50℃以上の高温に長時間さらされます。サックスの2番管は右側に多くのトーンホールが開けられており、逆に左側にはトーンホールはほぼありません。このような真鍮パイプが熱変形すると、元は直管でも段々右側に反って来ます。「2番管の反り」は、ヴィンテージサックスなどでは良く見られる状態です。この「反り」はたとえ僅かなものでも、サックス全体の機能を微妙に狂わせ、パッドの隙間やシャフトの摩耗等、あらゆるトラブルを誘発します。このような「反り」を防ぐため、決してサックスを炎天下の車内に放置するようなことはしないでください。そして夏の終わりにすることは、この「反り」の確認です。U字管側からネック方向に2番管を見上げると、反りの具合が分かります。反っていたら即、リペアマンに相談してください。2番管の反りを修正する大修理になるか、バランスの調整程度で済むかは、リペアマンの判断次第です。
夏の湿気もサックスの大敵です。高い湿度が誘発した、サックス全体の「カビ」を探して処理します。あ、ケースにカビが生えている場合もあるので、ケースも確認してください。サックスのカビは、シャフトとポストの接合部の隙間や、トーンホールの立ち上げの内側、U字管の内部の底等、ホコリと水分が残り易い場所を侵食します。サックスのカビや汚れには、アルコール系の除菌シートが最適です。細かい部分は、シートを爪楊枝に巻いて掃除したり、U字管の底などは、長い棒にシートを何重にも巻き付けて、掃除してください。シャフトとポストの隙間のカビは、シャフトを外さないと奇麗には出来ないので、アルコールシートで周りを拭く程度で充分です。アルコールの殺菌効果でカビが死ぬ場合もあります。
ちょっと手強いのは、湿気で誘発された「錆び(サビ)」です。ポツポツと点状に発生した錆びや、かなり広範囲に広がった錆び、黒い錆び、茶色い錆び、緑の錆び、と様々な錆がサックスには発生します。楽器の上に錆びを見つけると、メタルポリッシュやらピカール等の磨いて落としたくなりますが、管楽器には「ラッカー」が掛かっており、錆びるということはラッカーの下の金属が露出して、そこが錆びているということです。その状況は様々ですので、錆びに「薬品」を使う前に、経験の豊富なリペアマンに相談することを推奨します。
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