サックス 演奏

サックス偉人伝:小林香織

2005年のメジャーデビューから、当時日本のジャズ界では珍しかった女性サックス奏者として第一線で活動し、昨今の国内における女子サックスプレイヤー急増に大きな影響を与えた、サックスおよびフルート奏者であり、ジャズ/フュージョン/ロック等の多岐に渡るジャンルで作曲、編曲、プロデュースも手掛ける小林香織は、1981年10月20日、神奈川県藤沢生まれの東京育ちです。母はピアノ教師、父はモータースポーツの写真家として有名な小林稔です。
中学1年から吹奏楽部でフルートを、高校2年でアルトサックスを始め、女性クラッシックサックス奏者の第一人者、原ひとみに師事しています。2000年に洗足学園音楽大学ジャズコースに入学し、在学中より都内のライブハウス等で、積極的な演奏活動をおこなっていました。そんな活動が実り、卒業翌年の2005年、ビクターエンタテインメントより自己のリーダーアルバム、『Solar』でメジャーデビューしました。
2010年にはYouTubeで配信された動画、「Nothing’s Gonna Change My Love For You」が世界中で300万回のアクセスを突破(2016年800万回突破)し、日本のみならず世界的に有名になりました。現在までにベストアルバムを含む16枚のアルバムをリリースし、いまや日本のみならず、アジア諸国でも大きな人気を獲得しています。
現在は洗足学園音楽大学ジャズコースの講師を勤めるとともに、J-POPのレコーディングや自ら結成したガールズロックバンド「Black Berrys」、女性サックス奏者4人の「サキソフォンカルテット」、ジャズトリオとのユニット「ジャズフレーバー」での活動や、泉谷しげる、鈴木茂、タケカワユキヒデ、松任谷由実のライブサポート等、ジャンルを問わず様々なレコーディングにも参加するなど、幅広く活動しています。

小林香織のサックスサウンドは、あくまでも柔らかくふくよかな音色が特徴です。トラディショナルなジャズナンバーでも、ダンサブルで電子楽器を多用したフュージョンナンバーでも、彼女のサウンドは素直にストレートで、柔らかな輪郭を持った豊かな音色でメロディを歌い上げます。
使用するアルトは、かつてはヤマハの82Zでしたが、2013年頃からは台湾のサックスメーカーTK Melodyと共同開発した、自己のシグネチャーモデルのサックスを使用しています。本体は真鍮(Brass)と赤銅(Red Brass)の合金、表面処理は薬品定着によるアンラッカー、パッドとスプリングにはイタリアの「L. Pisoni(ピゾーニ」」を使用、指貝には南米産の黒蝶貝、トーンホールには銀銅合金のリングを使用して密封性を向上させるなど、各種のプレイヤー向けの工夫が施されています。アルトマウスピースも同じくYK MelodyのSBVメタルマウスピースを使用しています。
小林香織というと、リバイユのメタルマウスピースを使用していたことで知られていますが、今ではテナーのほうで使用しているようです。テナー本体は、ヤマハのYTS-82Zを使用しています。リードはバンドレンのV16を、アルト、テナーともに使用しています。

 

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コメント

  1. 宜しくお願いします。以前、テナーサックスを購入した者です。

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