サックス マウスピース

ジャズマウスピース神話



サックス奏者にとってマウスピースはかなり重要な要素です。マウスピースによってサウンドも激変しますし、吹奏感(吹き心地)も大きく変わります。
良いマウスピースに出会うと、「今までの苦労はなんだったんだ?」、と嬉しいやら悲しいやらのショックを受けることも少なくありません。
そんなマウスピース、特にジャズサックス用のマウスピースのなかに、「伝説の名器」と呼ばれる多くのヴィンテージ・マウスピースが存在します。
今日はそんな、「ジャズマウスピース神話」についてお話ししましょう。
 超有名どころの「神話系」ジャズマウスピースは、テナー用であれば「オールド・オットーリンク」、アルト系であればメイヤー(マイヤーと呼ぶ人もいます)でしょうか?
「オールドリンク」と呼ばれるオットーリンク製のマウスピースには多くの種類があります。
一番古いのは「Master Link(マスターリンク)」と呼ばれる1930年代製作のメタルマウスピースです。
次のシリーズは「Four Star(四つ星:正しくはFour ★★★★と表記されてました)」は1935年発売です。このメタルマウスピースは1950年代にはおなじみの名称、「スーパー・トーン・マスター(STM)」として確立されます。
同じSTMでも年代によって製造された場所が異なります。
オットーリンクは創業の地ニューヨークから、フロリダへ工場を移転します。フロリダ時代のものは「フロリダ・リンク」等と呼ばれています。
バビット社(現在のメーカー)にブランドが譲渡されて間もないころの製品が「アーリー・バビット」と呼ばれます。1970年代後半までのオールドリンクが「アーリー・バビット」です。
オットーリンクSTMのヴィンテージとして珍重されているのはこの時代までです。熟練した職人の手作業による仕上げや、製造工程により、えも言えぬサウンドと吹き心地の良さで、今でも高額で流通しています。
モデルの変遷や刻印の違い等によって分類すると、もっと細かな歴史が分かります。是非ネットで調べてみてください。
オットーリンクはメタルマウスピースが超有名ですが、ハードラバー製も負けてはいません。
「TONE EDGE(トーンエッジ)」というモデル名ですが、「Otto Link」のロゴがボディに斜めに刻印されている、「スラント・シグネチャー」と呼ばれている時代のものは「神話マウスピース」と言って良いでしょう。
 
 アルト用の「神話」マウスピースは「メイヤー」でしょう。
初期の「メイヤー・ブロス」や「ニューヨーク・メイヤー」と呼ばれるハードラバー・マウスピースは、現在でも高い評価を得ています。
この他にも「ブリルハート」や「セルマー」、「ベルグラーセン」等のブランドにも「神話」マウスピースがたくさん存在します。
しかしヴィンテージの宿命として、年々個体数が少なくなり、市場でも希少になってきています。
そうそう、「神話」ヴィンテージマウスピースでも、「ハズレ」はありますので、高価な買い物は慎重にしてください。
——————————————————————————————–

『イー楽器のお得情報』
増税なのに・・・
⇒『定番マウスピース・リード 大幅値下げ!』
イー楽器、 『春の生活応援』 ご好評の為、5月末まで延長決定!
⇒『3%値下げ実施中!』
7周年特別企画!
⇒抽選で『これ』プレゼントしちゃいます!
——————————————————————————————–
『今週の新着情報』
アルトも超希少ですが、ソプラノはまずお目にかかれません!
⇒『ソプラノ 超希少 ヴィンテージ デイブガーデラ ハンドメイド トラディショナル/ビバップ』
 
従来のサックスストラップの概念を根本から覆したストラップです!
⇒『サックスホルダー SaxHolder』
 
日本国内はもとより海外の市場でも非常に入手困難なヴィンテージ入荷!
⇒『アルト 超レア ヴィンテージ デイブガーデラ ハンドメイド トラディショナル/ビバップ オリジナル ゴールドプレート』
残り14名様
AIZENより、価値ある豪華プレゼントキャンペーン実施中!

詳しくはこちら

関連記事

  1. サックス 演奏

    サックス偉人伝:中村誠一

    年配の方々であれば、昭和後期の人気テレビ番組、「今夜は最高」でタモリと…

  2. サックス マウスピース

    マウスピース病今昔

    サックス奏者のほぼ100%がかかる病気、マウスピース病。マウスピースと…

  3. サックス 練習・レッスン

    吹き姿もサウンドのうち

    管楽器はその吹き手の「姿勢」を見るだけで、ある程度の経験度や実力が分…

  4. サックス 演奏

    譜面台の工夫

    皆さんの中で、譜面台をお持ちでない方は…いらっしゃいませんよね。ア…

  5. サックス 演奏

    お薦めの教則本

    楽器を演奏するひとは、必ずと言って良いほど「座右の書」を持っていま…

  6. サックス 練習・レッスン

    タメと突っ込み

    「ボケと突っ込み」は、漫才やお笑いに不可欠な要素ですが、音楽界、特にジ…

previous arrow
next arrow
Slider

最近の記事

アーカイブ

2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
PAGE TOP