サックス マウスピース

セッティングよもやま話:メイヤー・ラバー


サックスの場合「セッティング」と言うと、マウスピース、リガチャー、リードの種類とその組み合わせのことを指します。まあ、「口周りの工夫」てぇとこでしょうか。セッティングには色々な「定番」や「マニアックな噂」、ひいては「都市伝説」的なネタまで、様々な情報があります。そんな話を色々な角度からお話ししたいと思います。今回は、アルトの定番、「メイヤー・ラバー」をば。
 日本ではマイヤーとメイヤーとも呼ばれている(アメリカではマイヤーが正しい発音のようです)、アルトのマウスピースのレジェンド、MEYERは、まさにジャズアルトサックス用マウスピースの正統派です。ジャズアルト用のヴィンテージ・マウスピースには、セルマー・ソロイストとメイヤー・ブロスという両巨頭が存在し、両者はそれぞれ絶大な人気を持っています。ヴィンテージ同様、現代のマウスピースでも「セルマー」と「メイヤー」は人気を二分していますが、今回はメイヤーのセッティングについてお話ししましょう。メイヤー・マウスピースの特徴は、なんといってもそのサウンドにあります。基本的には抜けの良い遠鳴りする芯のしっかりしたサウンドですが、その中にほんの少しの「ザラザラ感」を含んでいます。その要素が「枯れたサウンド」を演出する訳ですが、メイヤーの場合、セッティングでその濃淡が調整できるのです。

 セルマーやハリソンなどの軽量・低質量系のリガチャーを選び、バンドレンの青箱等のアンファイルド(フレンチカット)のリードを組み合わせれば、透き通った透明感のある、明るめのサウンド。また逆に、ロブナーや石森などの重量級・振動吸収系のリガチャーと、RICOやラ・ボーズ、バンドレンJAVA等、「がっつりジャズ系」のリードを組み合わせれば、暖かく、スモークーな極太のサウンドを楽しむことも出来ます。また奏法によってもサウンドのコントロールが容易です。このように奏者のセッティングや好みで、多様なサウンドカラーを持たせることのできるメイヤー・ラバーは、「非常に便利なジャズマウスピース」と言えるでしょう。メイヤー・ラバーはマウスピースの中でも決して高価な部類ではありませんし、有名なジャズアルト奏者、リッチーコールの使用する、ヴィンテージ・ニューヨークメイヤー5番を基にデザインされた、暖かな音色、滑らかな音の芯が特徴の「リッチー・コール・モデル」や、 ポールデズモンドが使用したことで有名なヴィンテージ・マウスピース、MCグレゴリーを復刻したモデルなどもラインナップしています。
メイヤー Meyer ソプラノサックスマウスピース
メイヤー Meyer アルトサックスマウスピース
メイヤー Meyer テナーサックスマウスピース
メイヤー Meyer バリトンサックスマウスピース
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