サックス 練習・レッスン

独断的タイプ別サックスプレーヤー:マニアックテナー

前回は「正統派」のテナーサックスプレーヤーを紹介しました。しかし個性的なプレーヤーが多いテナーサックスのジャンルでは、他にも色々なタイプの巨人がいます。やはり独断と偏見で、注目すべきテナープレーヤーとその個性をご紹介しましょう。
「馬鹿っ速いフレーズ」で思い浮かべるのは、ジョニー・グリフィンです。晩年は少し速度が落ちましたが、若い頃の演奏では、「どうしてこんなに速く指が動くんだ?」というほどのスピードでフレーズが繰り出されています。愛称は「リトル・ジャイアント」。背が低かったようです。
ハリー・アレンは、「遅く生まれすぎた天才」と呼ぶ人が居るほど、非常にトラディショナルなジャズスタイルで、「今を吹く」プレーヤーです。決してそんなに歳でもないのに、その演奏にはすごく暖かな懐かしさが漂います。現役テナーマンの中でも、サブトーンの音色はピカイチだと思います。
サム・テーラーを歌謡曲のジャンルのテナープレーヤーだと思ってる方は居ませんか?ムード歌謡のアルバムばかりですからね。でもじっくり聴くと、恐ろしく「ジャズ的」であり、音程やサウンド、表現力も素晴らしいテナーマンです。是非、聴いてみてください。
ブランフォード・マルサリスは、ジャズばかりではなくクラッシックの曲などのアルバムも出している、オールジャンルに渡る真の「技巧派」です。クラッシックの場合はソプラノサックスを吹くことが多いようですが、テナーサックスのサウンドも「究極の美しさ」を備えていると思います。
スタン・ゲッツも忘れちゃいけないですね。ジャズとボサノバを融合させて世に広めた偉人です。ゲッツのボサノバの演奏には、何とも言えない哀愁があり、いちころでファンになってしまう人が多いですね。ハンク・モブレーも聴いて欲しいなあ。「テナーで吼える」ってえのが実感できる古典テナーマンです。
キャンディ・ダルファー(アルト)のお父さん、ハンス・ダルファーもファンキーに吼えるテナーの達人です。エネルギッシュな演奏は年齢を超越しています。あ、吼えると言ったら、エディ・ロックジョー・ディビスも聴いてみてください。カウントベイシー楽団の花形テナーであり、ロックジョーのテナーが吼えると、コンサート会場が興奮の渦になったそうです。やっぱりテナーは「吼えてなんぼ」ですかね。
スコット・ハミルトンやボブ・ミンツァー、ジョー・ロバーノ、ウェイン・ショーターあたりの大御所は、もう「ジャズの歴史の生き証人」って感じですね。是非、聴いてみてください。

最後に日本のテナーマンも忘れずに。

沢山の名テナープレーヤーがいらっしゃいますが、独自のサウンドで個性的な世界を表現する竹内直、ビッグバンドやコンテンポラリー、フュージョン等全てのジャンルで活躍し、レコーディングのファーストコール(一番に声をかけられるスタジオミュージシャン)の地位を維持し続ける小池修、佐藤達哉。安保徹、川嶋哲郎、宮沢昭、松本英彦、中村誠一たち(故人含む)も是非聴いて欲しいです。日本のジャズテナーも素晴らしいレベルです。
あ、あなたの好きなプレーヤーの名前を紹介してなかったらすみません。思いつくがままの紹介ですのでご勘弁を!
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最初につけたリードで一吹きしただけで、高調波を多く含んだ心のあるサウンドが、いとも簡単に大音量で出て、思わず顔がほころんでしまいました。
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