サックス 練習・レッスン

美しい高音の出し方

サックスはその構造上、低い音程の音には完全な限界があります。普通のサックスならB♭、Aキー付のバリトンやアルトだとAまでは出ますが、それ以下は絶対に出ません。(サックスのベルに足を突っ込んで、限界より低い音を出すという荒業を使うかたもたまにいらっしゃいます。)
高いほうの音程はフラジオの指使いをすれば、人によっては高いCまで出しちゃうのは珍しくありません。
クラリネットの場合は低音部から、シャリモー音域、ブリッジ音域、クラリオン音域、アルティッシモと、構造的に完全に音質と指使いの異なる音域があり、曲そのものや演奏時のキーの取り方もこれらを考慮しておこなわれます。
シャリモー音域は重厚でかつ耽美な音色で非常に愛されるまろやかな低域です。クラリオン音域は明るく開放的でよく通る音色で、クラリネットのソロはほとんどがこの音域を中心にして演奏されるといって過言ではないでしょう。
ではサックスではこのように特徴的な音域は存在するのでしょうか?実はあるんです。第二オクターブのDから第三オクターブのD(左手のひらで押す奴)、レからレまでの「レレレの音域(私がつけた名前です。おいおい!)」です。構造的な根拠はあまり無く、実に実践的な「おいしい」音域です。そしてこの音域をきれいに出すのが、サックスを吹きこなすためのコツです。
ある程度曲を吹く方なら理解いただけると思いますが、ほとんどの曲は「レレレの音域」(またかよ?)のプラス上下2、3音で吹くことが出来ます。しかしこの音域も、低いレは音が詰まりがち、高いレは音が細くなりがちという難しさを持っています。実はそれらの難しさを克服する、サックスの吹き方の極意とも言うべき方法があるのです。ジャジャーン!
普通、ひとは歌うとき、低い音では喉を開け、高い音では喉を締める、という喉の使い方をする傾向が有ります。ちょっとご自分で試してみてください。
でしょ?
しかしこれは声帯を使って音を出す場合の本能的な喉のコントロールであり、決して管楽器を吹く場合の方法としては正しいものではありません。サックスを吹く場合、低音域では喉を絞め気味に、高音域では意識的に喉を開いてみてください。
この方法は楽器に注がれる息の量を平均化するための吹き方です。それにより「つながりの良い音階」が実現し、かつ全音域に対してクリアで雑味の無い音を出すことが出来ます。もちろん人によってこの喉のコントロールの方法は異なりますが、

「声を出すことと楽器で音を出すことは、喉の動きは逆になる」ということを念頭に置き、自分なりの美しい音を出すように努力してみてください。

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とにかく吹き易い!無理しなくてもJAZZっぽい音、ふくよかで暖かみのある音がします。とても素敵です!
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