サックス 練習・レッスン

先達の教え1:「指で吹くな」


先輩や先生、偉大なプレーヤーからはとても大切なことを得られます。ちょっとしたコメントや呟きからでも、自分のサックスプレイに大きな影響を与えるヒントを得られる場合があります。
また多くの先達、歴史的プレーヤーが記録に残した名言もあります。これから数回、有名な先達の教えをいくつか挙げて、その真意を解説してみましょう。
 「指で吹くな」ってフレーズは、ジャズサックスの先生やプロプレーヤーが良く言う言葉です。これは、「手癖のフレーズの組み合わせでソロを吹いていると、型にはまってしまいいつも同じアドリブになってしまう。」、ということに加え、「運指のタイミングは発音のタイミングではないので、手先でリズムを取ると絶対に遅れる」、ということでもあります。
この言葉とよく対になるのが、「耳で吹け」という言葉です。「自分の音に耳を傾け、良く聴きながらそれをコントロールすることで、良い演奏ができる」、ということであり、「運指や舌、口のコントロールはあくまで音を出すための『手段』であり、結果を出すのは音そのものである。」、ということです。
サックスという楽器の構造ゆえに語り継がれている教訓ですが、実はサックス、特にジャズサックスでは、どうしても「指で吹きたくなってしまう」理由があるのです。多くのサックスプレーヤーは著名なプレーヤーのサックスソロをコピーして練習し、分散コードのパターン練習をし、そして教則本の「フレーズ集」を繰り返し練習して自分の体に覚えこませます。
するとある過程では、アドリブを指がある程度作ってくれるようになります。というか、体が覚えこまないと実践には使えません。
しかしこの時点を迎えたら、次に「自分の表現」を考えなくてはなりません。指が自然に動くようになって初めて、今度は頭で考えて自分のメロディを作るのです。
つまり、「まず指で吹けるようにならないと次のステップに進まない」、という現実もあるのです。
「指で吹くな」。本当にこの言葉は奥が深く、初心者から上級者まで、常に意識していなければならない大切な教訓なんです。
*写真は全てflickrから掲載しています。
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