サックス 練習・レッスン

先達の教え2:テンポキープは1、3で、ベイシーバンド、速い曲


ジャズの場合、ビートは2拍4拍に来ます。「うっ、アン、うっ、アン」と乗って、手拍子も偶数拍で取りますね。ビッグバンドでコンサートマスターやドラマーがカウントを出すときも、2拍4拍で指やスティックを鳴らします。
演歌は1拍3拍の奇数がアクセントですので、ジャズのライブで演歌乗りをすると浮いてしまいます。が、しかぁし。これにこだわりすぎると、曲の途中で小節がずれてしまうことが少なくありません。ゆったりとしたテンポのスローな曲では2拍4拍のアクセントは重要ですが、テンポの速い曲では1拍3拍でカウントを取るほうが無難です。演奏者はよく足でビートを取りますが、これを1拍3拍でおこない、「奇数拍で足を踏む」ということです。
実際にスイングの帝王、カウントベイシーオーケストラのメンバーも、速い曲では奇数拍で足を踏んでいます。この目で見ました。アマチュアビッグバンドの多くの指導者が、「ドラムのハイハットの音でビートを感じてください。」、と言います。ジャズのドラマーは4ビートでは2拍4拍でハイハットシンバルのペダルを踏みますので、この音を聴きなさい、ということです。
これは間違いではありませんが、正解でもありません。ビートはハイハットを聴いて感じる必要はありますが、拍と小節のカウントは1拍3拍でおこなわないと、ほとんどのばあいズレが生じます。
体はビートを感じ、頭ではカウントをしないと演奏は成立しません。しかし先ほど例に挙げた「カウントベイシーオーケストラ」は、ある曲をステージに掛けるまでには100回以上練習を繰り返し、総てのメンバーがビートやらカウントやらからは超越し、体の中から音楽を作り出していたとも言われています。
「テンポキープは1,3で」、と言われても追いつけない馬鹿速い曲もあります。そういう場合は、「テンポキープは小節の頭で」、とか、「テンポ修正はフレーズの頭で」、などというもっとアバウトな格言もあります。小節の頭で遅れてはいけないという意味であったり、ひとかたまりのフレーズの終わった後にテンポが崩れやすいので、次のフレーズの始まりで遅れを修正しろ、などという意味なのですが、これらは「誤魔化し方」の格言以外の何者でもありません。
*写真は全てflickrから掲載しています。
音がやわらかくなった上に、息が自然に入り、すごく楽に鳴らせるようになったので驚きでした。
(AIZEN JazzMaster アルトサックスマウスピースご購入 入澤剛様 のお声)
残り46名様 AIZEN3周年記念キャンペーン開催中
サックス吹きには重宝するアイテムとオリジナルカレンダーをプレゼントします。
詳しくはこちら
先着4名様限定 AIZENアルトサックスキャンペーン開催中
16万円相当の特典付き
詳しくはこちら
サウンドと操作性を両立させるという、ミュージシャンの夢を実現!
AIZEN サックスはこちら

関連記事

  1. サックス 練習・レッスン

    アルトサックスとテナーサックスの音階

    バンドでの演奏やアンサンブルで合奏している方には当たり前の知識ですが…

  2. サックス 演奏

    替え指の開発法

    サックスは楽器の構造上、正規の運指(指使い、塞ぐ穴の組み合わせ)だ…

  3. サックス 演奏

    サックスアイドルを探せ

    多くの楽器奏者には、「初めての1枚」があります。ビニル製のレコード…

  4. サックス 練習・レッスン

    入門という、サックスという門の入り方

    「入門」。良い言葉ですね。何かを始めるとき、特に「勉強」や「修行」…

  5. サックス リード

    ジャズサックスの雑音

    突然ですが、ピアノは調律師によって調整されますよね。調律師はピアノ…

  6. サックス 練習・レッスン

    サックスデュオの相性は?

     クラッシックではサックス・アンサンブルはソプラノ、アルト、テナー…

previous arrow
next arrow
Slider

最近の記事

アーカイブ

2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
PAGE TOP