サックス 練習・レッスン

サックスは手袋をしたまま吹けますか?


もうそこまで春はやって来ているようです。花粉も飛んでいるようですし…。しかしこの季節、三寒四温といってまだまだ寒さへの油断は禁物です。
サックスは不幸なことに(?)ほとんどが金属で出来ているので、寒いとサックスもかなり冷たいですよね。ちょっと季節は外したかもしれませんが、サックスの寒さ対策などを…。
 「サックスは手袋をしたまま吹けますか?」、という質問をよく頂きます。もちろん、「吹けます」。クラリネットやフレンチキーのフルート(カップに穴が開いていて、自分の指でそこを塞ぎます)等は指の腹でトーンホールを塞ぎますので、手袋をしていると穴を完全に塞ぐことが出来ません。
しかしサックスはそういうメカニズムは一切無く、総てのトーンホールがカップに着いたパッドで塞がれますので、手袋をしたままサックスを吹くことは可能です。ただしいくつかの注意点がありますので、これらを覚えておいてください。
まずはバネの「引っ掛け注意!」です。サックスは数多くのニードルスプリング(針状のバネ)でキーの動きをサポートしています。素手ではあまり気にする必要は無いのですが、手袋等をしていると、これらのバネを引っ掛けて定位置からバネを外してしまう事故があります。こうなるとかなりやばいです。
サックスのあちこちにニードルスプリングが何十本も使われていますので、知らない間に手袋に引っ掛けてバネを外してしまうと、どこのバネが外れて、どうして調子が悪いのか分からない場合がほとんどです。音が出ないのにどこが悪いか分からない、という最悪の状態になりますので注意してください。
 また厚手の手袋をしてサックスを吹くと、キーを抑える力の加減に対して、指が鈍感になります。そのため、必要以上の力をこめて指でキーを押さえてしまい、キーやシャフトを曲げてしまうことがあります。
厚手の手袋はより力加減が分かりにくいので注意してください。また手袋をしてサックスを吹く際に特に注意して欲しいのが、繊維の「毛羽(ケバ)」です。
毛糸や木綿の細かい繊維が、パッドとトーンホールの間に挟まると、トーンホールの密閉が正しく機能しなくなり、息漏れを起こしてしまいます。そうなると音が出難くなったり、音程がおかしくなったりします。リペアマンさんに伺ったところ、パッドとトーンホールの間の「繊維の挟み込み」によるサックスの不調のケースは、かなり多いそうです。手袋ばかりでなく、お手入れ用品や自分の服の繊維等にも気をつけてください。
 
 *写真は全てflickrから掲載しています。
高音も当てやすく、フラジオも楽に当てられてビックリです。上から下までストレスなく吹く事ができました。
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