サックス 演奏

サックス偉人伝:スタンリー・タレンタイン

ブラックラッカー仕上げのテナーをトレードマークとする「漆黒のファンキーテナーマン」、スタンリー・タレンタインは、1934年4月5日アメリカ合衆国ペンシルバニア州ピッツバーグに生まれました。父はプロサックス奏者、母親はピアニスト、長兄のトミーはジャズ・トランペッターという音楽一家です。
1940年代後半からブルースやR&Bのバンドでプロの音楽活動を開始し、1950年代の末から1960年代の初頭にかけては、マックス・ローチのグループと活動を共にし、ブルーノートレーベルをメインにジャズのフィールドで活躍します。
そして1970年代に天才プロデューサー、クリード・テイラーのレーベル、CTIレコードに参加し、フュージョンジャズ分野でのテナーの第一人者としての人気を確立していきます。80年代以降、再度ソウルジャズをメインに演奏するようになり、2000年に脳卒中のため66歳で死去しました。
正統派の野太いテナーサウンドとファンキーなフレーズで、王道系テナー奏者を指す「ボステナー」の代表格と言われています。

タレンタインの名は、ジャズをあまり聴かない人にも知られています。もともとハードバップやソウルジャズのジャンルでの活動も評価されていましたが、あの永遠の名曲、ファンキージャズの定番「シュガー(Suger)」を収めた同名の名盤をCTIレコードからリリースし、その大ヒットによって世界中の音楽ファンに知られるようになりました。
名プロデューサー、クリード・テイラーと稀代の天才録音エンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーのコンビによって作られたCTIレーベルは、徹底したジャズの大衆化をコンセプトとしており、クリード・テイラーの優れたプロデュース能力、ドン・セベスキー、ボブ・ジェームス、デイヴィッド・マシューズら専属アレンジャーによる先進で聴き易いアレンジ、そしてルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオでの超高品質な録音が、タレンタインらCTIプレーヤー達の才能を支えました。
アート・ファーマー、アントニオ・カルロス・ジョビン、ウェス・モンゴメリー、グローヴァー・ワシントン・Jr.、ジョージ・ベンソン、ジム・ホール、ハービー・マン、ミルト・ジャクソン、ロン・カ ーター等々、そうそうたるメンバーがCTIレーベルで名盤を残しています。
正統派ジャズを好むファンの間では、「CTIはジャズじゃない」と嫌悪する声もありますが、ジャズを広く普及する一役を担い、揺るぎないジャズマインドを内に秘めた才能あるジャズプレイヤー達の音楽を、より多くの音楽ファン達に広めた功績は評価されるべきでしょう。

1980年以降のタレンタインの楽器は、彼のトレードマークであったセルマーSA80のブラックラッカーモデル、マウスピースはNYリンクのトーンマスターです。それ以前も、後期のMark VIやMark VII等、比較的新しい楽器を使用していたようです。
CTIに限らず70年代以降のジャズは、電気楽器がどんどんと取り入れられて来ているので、そんな環境でも前に出てくる、鋭利で骨太なサックスサウンドを出すための武器を必要としたのかもしれません。

 

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