サックス 練習・レッスン

普通の楽譜ではサックスは吹けませんよ!

中学校(小学校だったかな?)の音楽の授業で楽譜の読み方は教わったはずです。ですので、簡単な楽譜なら初見(始めて見た楽譜をそのテンポ通りに、正確に演奏すること)は無理でも、ゆっくりと取り掛かればある程度読めるはずです。
最近では最新ヒット曲の楽譜が載った雑誌もありますし、多くの楽譜本が大手楽器店に並んでいますので、演奏したい曲の楽譜を手に入れることはそんなに難しいことではありません。でも注意してくださいね。

「サックス用」と明記された楽譜以外をサックスで吹いても、ちゃんとした「本当の音」は出ません。

サックス吹きにとっては当たり前のことですが、独学でサックスを練習している方、またこれからサックスを勉強しようと思っている方等、「移調楽器」についての知識がない方々のために、今日は「楽器のキー」についてご説明しましょう。
ソプラーニーノ、アルト、バリトン・サックスのキーはE♭です。クラッシック系の呼び方でエス管と呼ぶ場合もあります。ソプラノ、テナー・サックスのキーはB♭です。これらはベー管です。キーE♭の楽器では「ド」と呼ばれる音を出すと、実際にはミ♭の音が出ます。同様にB♭の楽器では「ド」の音を出すと、実際にはシ♭の音が出ます。
同じ木管楽器であるフルートはキーがCの管楽器なので「ド」の音を出すと、同じ「ド」の音が出ます。こいつは楽ですね。逆に実音で「ド」を出すためには、キーE♭の楽器では「ラ」の音、キーE♭の楽器では「レ」の音を吹く必要があります。
目の前に楽譜があります。サックス用とも「in E♭(またはin B♭)」とも書いてありません。ということはキーCの楽譜です。これをアルトサックスやテナーサックスで吹くためには移調譜が必要です。では移調譜を作りましょう。E♭楽器では調号(楽譜の先頭のシャープとフラットの数)にシャープを三つ足してください。
もし調号がフラット数個であれば、♯と♭を足してゼロとします。もしフラットがひとつの調号(キーF)であれば、シャープ二つの調号(キーD)にして、元の楽譜の音符を半音二つ分下にずらして、新しいキーの楽譜に転記します。B♭の楽器用には調号でシャープを二つ足して、元の楽譜の音符を半音ひとつ分上にずらします。♯の調号はファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シの順に、♭の調号はシ、ミ、ラ、レ、ソ、ド、ファの順に増やします。
詳しくはネットや書籍で「移調「を調べてください。重要なのはサックスでは「ド」と吹いても、ピアノの「ド」の音は出てないよ、ということです。どうしてこんな楽器が作られたのか、って?それはサックスが生まれた頃の音楽にフラット系のキーの曲が多かったからです。なもんで、弦楽器主体のシャープ系キーが多い現代ポップスでは、サックス吹きはシャープが5個も6個もついた楽譜を吹かされることになっています。
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とにかく良く鳴ります。ジャムセッションやビッグバンドでも音が埋もれません。
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