サックス 練習・レッスン

マウスピースの都市伝説、広けりゃ凄い

ジャズ系のサックス・プレーヤーの間で囁かれている、もしくは公然と「正論」のように語られているのが、「マウスピースのティップ・オープニング(開き)は大きいほど良い。そしてリードは硬ければ硬いほど良い。これらを吹きこなせば、理想の、大きく太く、芯のあるジャズサウンドを出すことができる。」、です。
リードの硬さは完全な奏者の好みなので置いておくとして、オープニングが広いマウスピースについて考えて見ましょう。本質を考える前に、まずは「偉いかどうか?」を潰しましょうかね。
多くのブロー系テナーサックスの巨人には、オープニングの広いマウスピースを使っていたプレーヤーは多く存在します。しかし太く、芯のある、豪快なテナーサウンドを有していても、狭いマウスピースを愛用していたプレーヤーも数多く居ます。こんなもんは本人の趣味と奏法の個性です。別に偉くはありませんし、挑戦すべき上級テクニックでもないことははっきり断言します。

じゃあオープニングの広さは何に影響を与え、どう違うのでしょうか?

簡単な違いは音の出し易さです。オットーリンク・マウスピースの6番に2-1/2のリードを着けて軽く吹けば簡単に音が出ます。しかしオットーリンク・マウスピースの10番に同じリードを着けても、簡単には音が出ないはずです。
入れた息が広いオープニングの隙間に吸い込まれていき、なかなか音になりません。しかし難しいことが挑戦すべき課題ばかりとは限りません。一般的に狭いオープニングはコントロールし易く、正しい音程コントロールや音質のコントロールに向いています。
広いオープニングのマウスピースでは、空きが広い分、リードの振動にかなりの自由度が与えられます。コントロールはし難いですが、大音量を求める場合やアタックの強い音が出し易くなります。またオープニングの狭いマウスピースでは極端に柔らかいリードを使うと先端が塞がってしまう場合がありますが、広いオープニングではそれを防ぐことが出来ます。
柔らかいリードの音が好きで、それを使いたいゆえにオープニングの広いマウスピースを使うプレーヤーも少なくありません。逆に硬いリードを使いたいので狭いオープニング、というケースもよく耳にします。
一般的に、広いオープニングのマウスピースは音程のコントロールが難しく、またアンブシャの口輪筋への負担も大きくなります。しかし奏法の許容度は高く、リード全体を鳴らす太い音が出し易くなります。マウスピースのオープニングが狭すぎると、息の角度に対して繊細になりすぎ、ちょっとしたオーバーブローでも音が止まってしまうことになる場合もあります。サックスを始める際は、まず「普通」から始めるのが最適の方策です。
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(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 山田晴彦様 のお声)
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