サックス 練習・レッスン

サックスの苦手なスケール


さて皆さん、メジャースケール、マイナースケールを12キー全部で吹けますか?ま、出来て当たり前という人も居ますし、シャープもフラットも四つを超えたらやらない事にしてる、なんて決めている方もいらっしゃいます(爆笑。サックスを楽器としてマスターする際に、12キーでのメジャースケールは体で覚えるに越した事はないでしょう。この「スケールが出来るできない」の話しは、今後の課題として置いておきますが、これが出来ると分かる事があるんです。それが「サックスの苦手なスケール」です。
 ま、吹く側の人間が苦手といったら、シャープやフラットが五つも六つも付いているキーでしょう。しかしサックスの苦手なキー、という場合にはサックスの構造で、音程が取り難いスケールの事を指します。BやGのスケールが不安定、コントロールし難いと言われています。楽器自身が正しい音程を出しにくい構造なので、こういったスケールは吹く側が意識してコントロールしなくてはなりません。しかし、「じゃ、どこを気にすれば良いの?」と聞かれても、実は正しい答えはできないんです。音程の癖はサックスの固体によっても、また設計によっても異なります。また奏者のアンブシャや奏法も音程の「傾向」に影響します。ですので、サックス奏者万人に与えられる「正解」は無いのです。(音大ではサックスの音響的構造の解説で、楽器としての傾向は教えてくれるようです。)じゃあどうしたら良いのでしょう。
ここで原点回帰です。メジャースケールを12キー全部で吹ける様になりましょう。それによって自分のサックスを自分が吹いた場合の音程の傾向を実感する事ができます。「スケールができなくても、単音をチューナーでチェックすれば良いのでは?」というあなた、それではだめなんです。オクターブを単純に12等分した平均律ですが、管楽器でそのスケールを吹く場合には、人間の感性により近い自然率の感覚が必要になります。ましてハーモニーを考えるときには、管楽器奏者は臨機応変に各音を微妙に上げたり下げたりしなければなりません。さ、12キーのスケールの練習を始めましょう。
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