サックス 練習・レッスン

フラジオの練習法


古き良き時代のストレート系ジャズでは、フラジオ音域の超高音はほとんど吹かれませんでしたが、現在ではハイAくらいまでは当たり前のサックス音域と言われるほど、多用されるようになりました。天才サックス奏者、ジェームズ・カーターなどは、もっともっと高い音を自在に操ってフレーズを成り立たせています。ただし、やはりフラジオに関しての、サックス吹きの悩みは多いようです。「どうしても出ない!」、「音程が安定しない」、「出たり出なかったり、実戦に使えない」等、思い当たることが多いと思います。正直言って、フラジオ音域の習得の近道は無いのですが、多少の練習のコツはあります。役に立つか経たないか…、今日はそんな情報です。
 フラジオの練習で絶対お薦めなのが、ピアノ等のキーボードを使いながらの練習です。キーボードでガイド音を出しながら、その音を出す練習をしてください。これはとても重要な事で、出す音の正しい高さを聞き、自分の出す音をイメージしながらフラジオ運指で吹くことで、「出てしまう音」と「出す音」を区別でき、思いの外簡単にフラジオ音域が出たりする場合があります。また単音でフラジオ音域を出そうとせず、何か別の低い音から移行(スラー)して音を出す練習も有効な場合があります。指一本か二本違う運指で出る音から、目標の音にスラーするように練習すると、「出る」場合があります。それを繰り返していけば、単音で一発決めができるようになるでしょう。
フラジオ音のコントロールには喉の開きが重要です。この特殊な喉のコントロールをマスターするには、「オーバートーン」の練習が有効です。最低音B♭の運指(トーンホールを全部塞いだ状態)で、最低音B♭の倍音を指はそのままで、喉とアンブシャのコントロールだけで上の倍音を出していきます。そして倍音の底音(一番低い音)をB、C、C♯へと移動します。この練習は本来は全音域の音色を安定した美しいものにするためのテクニカル・トレーニングですが、フラジオ音域の練習にもとても有効です。
残り14名様 AIZENから冬のこだわりプレゼント 1万円相当の豪華4大特典付キャンペーン開催中
詳しくはこちら
■AIZENアルトサックススタンダードモデル【豪華26大特典付き】
残りストレートモデル1本

詳しくはこちら
■AIZENテナーサックス特別仕様ゴールドブラスモデル
AIZENオリジナルフルートセット【豪華26大特典付き】
残りストレートモデル2本 ソルダードモデル2本

詳しくはこちら

関連記事

  1. サックス 練習・レッスン

    楽譜に「強い弱い」はないでしょ

    かつて「なんとか団子」のドラマで、日本語に弱い、と言われた主人公ルイ君…

  2. サックス 演奏

    大事な水平感覚

    管楽器の奏法のあるべき姿は教則本などで提示されています。先生も「あ…

  3. サックス リード

    リードの無駄を無くしたい

    この間、購入した新品リードの箱を開け、とりあえず最初のテストをした…

  4. サックス 練習・レッスン

    「#吹いてみた」の作り方

    新型コロナウイルスの脅威が未だ収まらない昨今、ネットには「#(ハッシュ…

  5. サックス 本体

    サックス選びの基本項目は?

    サックスを初めて購入するときは、上級者の先輩や、レッスンの先生に「選…

  6. サックス 練習・レッスン

    誤解と悪い癖

    どんなケースにおいても、「慣れ」が「油断」を生み、結果を悪い方向に導…

previous arrow
next arrow
Slider

最近の記事

アーカイブ

2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
PAGE TOP