サックス 練習・レッスン

サックスが喘息の治療に良いというのは本当ですか?


デビッドサンボーンが幼少期に小児麻痺にかかり、医師の勧めでリハビリを兼ねてサックスをやり始めた、という有名な実話が紆余曲折して、サックスで喘息を治し、超一流のプロとして活躍している、というスジに入れ替わってしまった誤解の噂があります。
また、サックスは比較的吹き易い管楽器なので、例え話の極端な例等で、「サックスが喘息の治療に良い」という話がまことしやかに世間で語られています。
こういうシリアスな話題ですので結論から言いましょう。
サックスでは喘息の治療は出来ません。
多分、喘息治療中の方がお医者さんに、「サックスを練習して喘息を治療しようと思いますが」、と相談したとしたら、絶対にお医者さんは反対すると思います。喘息はアレルギー等に起因する気管支の慢性的な炎症で、呼吸困難の発作を起こす場合もあります。
こんな気管の状況にサックスを吹くことで、呼吸に負担を強要することが良いわけがありません。
が、しかぁ~し!軽い喘息の方がサックスを始めて気管が丈夫になり、発作が起こり難くなった、という話はあるようです。
これはサックスを吹くことで腹式呼吸をマスターし、それによって背筋と腹筋による深い呼吸が出来るようになったことが、喘息の治療につながった例です。
腹式呼吸は肺や気管に負担をかけず、大量の息を出し入れすることの出来る呼吸法です。
腹式呼吸はヨガや気功、太極拳などに取り入れられてもいますので、サックス等の管楽器だけが腹式呼吸習得の方法ではありませんが、楽しさと健康との組み合わせという観点で、私はサックスに一票入れたいと思います。もちろん気功をやっているサックス奏者もいますがね(笑)。
逆に正しい呼吸法でサックスを吹かないと、気管を痛める原因に成りかねませんので注意してください。サックスを鳴らすには、日常の呼吸以上の空気の量を吐き出します。しっかりと腹式呼吸をマスターして、サックスを楽しく演奏するようにしてください。
 
 *写真は全てflickrから掲載しています。
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