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5月 2015

Written By: sax on 5月 29, 2015 No Comment

サックスは楽器の維持にとてもお金がかかる管楽器です。これが無いと音が出ない「リード」は、消耗品のくせに結構な値段です。
サックスを二、三十年吹いていれば、サックスの価格をリード代総額が超える場合もあるでしょう。また定期的に調整に出さないと、すぐにサックスは機嫌を悪くして、鳴らなくなってしまいます。トランペット等の金管楽器は、掃除や油差しを普通にやっていれば、落としでもしない限りはリペアマンのお世話になることは稀なことです。
そういえば、「サックスの調整」つて何をしているのかご存知ですか?どうしてサックスって楽器は、こんな頻繁に「調整」しなくてはいけないのでしょうか。その辺を攻めちゃいましょう。
 サックスは「キー」という「レバー連動構造」の化け物です。棒の片側を押すと、軸を通して反対側か動き、その動きが他の棒を動かします。そんなかんなの動きが組み合わされて、人間の9本の指の動きで、幾つもの「フタ」が笛の穴を塞いだり、開けたりします。サックスという楽器は、「指が届かない場所の笛の穴を、棒を伸ばして指の替わりに塞がせる」、という発想から出来ている楽器です。この連動機械構造はうまく動いていれば素晴らしい役割をしてくれますが、ちょっとバランスが崩れてくると、機構連携が正しく働かなくなり、楽器としての機能が損なわれてしまいます。サックスは吹いている間中、ガチャガチヤと色々な部分が動きまくっています。それを繰り返していれば、やはり楽器も「疲れてくる」のです。

 サックスの調整は大きく分けると3種類の調整からなっています。パッドの漏れの調整、バネの強さの調整、そして音程の調整です。サックスはその構造上、パッドの中心を垂直に押してトーンホールを塞ぐことはできません。炊飯器のフタのように(?)、片側ヒンジでフタをパタパタと開閉します。真ん中を押していないので、だんだん塞ぎ方がずれて来ます。フタがずれるとトーンホールから息が漏れ、ちゃんと音が出なくなります。パッドの角度やカップの歪み具合を調整して、全てのパッドがきれいにトーンホールを塞ぐようにするのが最初の調整です。もちろん「全パッドを」です。バネの強さはプレーヤーの快適な操作の為の調整です。くねくねと曲がったり真っ直ぐになったりを何千回も繰り返したニードル・スプリング(針バネ)は、その強さがバラバラになってきます。人差し指は重くて、中指が軽いサックスなんて、操作し難い事は歴然です。サックスのバネをしごいたり、交換したりして、快適で軽やかな操作が出来るように調整するのが、サックスのバネの調整です。
 一番手強いのが「音程の調整」です。サックスのパッドは、開いて止まっているときにもサックスの音程に関与しています。ざっくりと感覚的に言ってしまうと、「解放時にパッドがトーンホールに近いほど、音程が高くなる」という現象が有ります。また、「ある距離以上トーンホールからパッドが離れなければ、トーンホールを完全に「開けた」状態にはならない」という機構上の制約も有ります。リペアマンはパッドの開き具合を調整して、サックスの全音域において正しい音程の音が出るようにします。
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『今週の新着情報』
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アルトでは少ないラージチャンバーを採用し、アルトマウスピースの新境地とも言える構造! ⇒TheoWanne セオ・ワニ アルト ラバーマウスピース DURUGA3(ダーガ3)

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Written By: sax on 5月 22, 2015 No Comment

サックス奏者の皆さんは、たとえ初心者でも上級者でも、ロングトーン練習の重要性を嫌というほど聞いていると思います。
確かにサックスを吹くうえで、ロングトーンの練習は非常に重要で、上級者になったからといって、やらなくて良いというものではあるません。神様のようなテクニックの有名サックスプレーヤーでも、ロングトーンを練習のどこかに必ず取り入れています。
ただちょっと心配なのが、サックス奏者の皆さんのうち、どのくらいの方が「ロングトーンの練習を正しくおこなっているか」です。むやみに長い音を出すことがロングトーンの練習ではありません。ロングトーンの練習の、誤解されそうな部分について話したいと思います。
 まず一言!「ロングトーンは筋トレではありません」。かなり多くのサックス奏者の方々が、ロングトーンは、過大な負荷を続けることで唇を鍛え、ロ輪筋(口の周りの筋肉)を鍛え、肺を鍛え、背筋や腹筋を鍛えるための、「筋トレ」と思っているようです。もちろんそれらの効果はゼロではありません。
しかしそれは決してロングトーンの「目的」ではありません。あえて言うなら、「おまけの結果」であり「目的を達成するために現れたからだの変化」です。目的をしっかりと持たないロングトーン練習なら、やらずに休んでいたほうがましな場合もあるでしょう。ロングトーンの本来の目的は、「サックスという楽器を自分がコントロールできる幅を広げる」ことです。

 ロングトーン練習の基礎は、「安定した音を長く出すこと」です。普通の音の大きさで、音量、音程と音質を均一に保ちながら、長く音を出し続けます。このとき自分の音を良く聞きましょう。音程、音質、音量、音の出だし、終わり、途中の苦しさとその影響。しっかりと耳と頭を使ってロングトーンをやりましょう。
次のステップのロングトーンの目的は 「音の変化を広げる」ことです。ピアニッシモのロングトーン、フォルテッシモのロングトーン、出だしは強く、すぐに小さな音にして、長いクレッシェンド。これはfp(フォルテピアノ)の練習です。これらの練習も、音が安定しているかどうかをしっかり聞いてやりましょう。
ロングトーンの基本目的の最後は「タンギングの練習」です。個人だけでなく、バンド全体で合わせることも重要です。8分音符の舌付きの強弱、タイミング、いわゆる「ノリ」を確かめながら吹き続けます。吹き始めの「ノリ」と終わり近くの「ノリ」が同じであるよう意識してください。このロングトーンにはメトロノームによるテンポ音は必須です。前の1、2のロングトーンも、メトロノームで8拍とか16拍とか決めて吹くのも効果が有ります。
 ステージ本番直前のロングトーンも結構重要です。「これからサックスを吹くんだぞ!」と体に言い聞かせるロングトーンをやるプレーヤーは少なくありません。ロングトーンは頭と耳をしっかり使って練習してください。
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Written By: sax on 5月 15, 2015 No Comment

サックス奏者の皆さんが、「いつも咥えているマウスピース」について、その材質の事を真面目に考えた事はありますか?
ひょっとしたら、有害物質を「舐めまくって」いるかもしれませんよ。
良く考えてみたら、お箸よりも長い時間口の中に入れていると思いませんか。
さあ、とっても「何で出来ているか?」が心配になって来たのではありませんか?今日はマウスピースの材料についてお話しします。

 基本的にサックス等の本管楽器のマウスピースは、口に入れて人体に不具合をなす有毒材料で出来ているものはありません。しかし、鉛による人体への有害性が軽んじられていたころに製作されたヴィンテージのメタルマウスピースのなかには、鉛成分を多く含んだ金属で出来ている物もあります。
しかしご安心ください。そのマウスピースでサックスをどんなに長く吹き続けても、材料の影響が体調に現れるほど有害成分は体に取り込まれません。
マウスピースをガシガシかじっても、歯が削る材料の量はそんなに多いものではありません。またメタルのマウスピースは多くの場合、貴金属系の安定した金属でメッキがされており、表面は「舐めても安全な金属」になっている場合がほとんどです。サックスのメタルマウスピースのほとんどは、銅の合金の真鍮系、またはステンレススチール系の金属で出来ています。そしてその上に金メッキや銀メッキ、ニッケルメッキ等がなされています。

 「舐める物」としての注意は、「錆びがひどいものを使うのは要注意」くらいでしょうか、金属の酸化物である「錆び」は、有害なものも少なくありません。また錆は簡単に剥がれて、ロの中に入る可能性があります。メタルマウスピースはまめなお手入れで、錆を出さないようにするのが良いでしょう。また錆だらけのヴィンテージマウスピースを手に入れたなら、しっかり磨いたりして、錆をなるべく落として使ってください。
 ハードラバーのマウスピースのほとんどの材質は「エボナイト」という人類最初の合成樹脂です。天然ゴムに硫黄を混ぜ、焼成して固めます。黒壇(エボニー)のような合成樹脂、ということでエボナイトと名付けられました。その他にはレジン系の樹脂やプラスチックが使われているラバーマウスピースがありますが、これらも健康に無害な材料です。
 マウスピースの材料と健康を考えるとき、注意して欲しいのは「削りカス」です。メタルマウスピースも樹脂製のマウスピースも、加工するためにヤスリをかけ、材料が粉になったものには要注意です。どんな金属も、また樹脂も、粉になって肺に入った場合は、決して健康に良いものではありません。マウスピースを削るときは、是非マスクをしてください。
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『今週の新着情報』
BLUE A.R.T.素材を採用することで、響きが非常に豊かでレスポンスが更に良くなっています! ⇒ TheoWanne セオ・ワニ アルト ラバーマウスピース DURUGA3(ダーガ3)BLUE A.R.T.
アルトでは少ないラージチャンバーを採用し、アルトマウスピースの新境地とも言える構造! ⇒TheoWanne セオ・ワニ アルト ラバーマウスピース DURUGA3(ダーガ3)
24金メッキ+彫刻でかなりゴージャスな仕上がり! ⇒Henri & Christian ヘンリクリスチャン アルト マウスピース
パワフルな音質はそのままに、内部構造を修正することでブレスコントロールが容易に! ⇒TheoWanne セオ・ワニ アルト メタルマウスピース DURUGA2(ダーガ2)

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Written By: sax on 5月 8, 2015 No Comment

皆さんは、サックスを始めた時、どのようにして始められましたか?
サックス購入を考えてらっしゃる皆さんから多く訊かれる質問が、「サックスは独学できますか?」という質問です。
私は、「どなたか先生に付くなり、教室でレッスンを受けるのが、上達の早道だと思います。」、と答えていますが、実は私のサックスは独学です(汗)。ですので、私は決して独学を否定はしていません。
色々な事情や信念で「サックス独学」を目指している方々に、私なりの具体的方法をいくつかお話しします。

 サックスを独学する場合で重要なのは、「王道」の情報を駆使することです。「サックス初心者」、「サックス上達法」、「サックスの吹き方」、とかでネット検索すれば、王道の情報はすぐに集まります。背筋を伸ばして、リラックスして楽器を構える、マウスピースはCか7*、リードは2-1/2、上の前歯をマウスピースに軽く当てて、下唇を巻き込んで、お腹から暖かい息を出す感じで吹く。こんな情報で、すぐに音階を吹けるくらいにはなれるはずです。

 サックスを楽器として音を出せるようになってからが、独学の大変なところであり、楽しいところでもあります。私は「物まね」を勧めます。好きなサックス奏者、好きな楽曲、好きな演奏を真似るのです。映像や音源をしつこく聞いて、その「音」や「表現」を真似る努力を積み重ねるのです。特にジャズの場合は、サウンドやアドリブのフレーズにもプレーヤーならではの特徴がありますので、「これ!」と決めたアイドル・プレーヤーを徹底的に真似ましょう。アドリブフレーズの上達も、この真似によってずいぶんと力が蓄えられるはずです。多分この「物まね」は、何年もかかる根気のいる練習方法です。
決して陥って欲しくないのは、「このくらいでいいや」、という諦めです。「ここから先は自分の個性で進歩していく」、という前向きな方向転換は応援しますが、「こんな速いフレーズは無理」、とか「こんな深いサウンドは出せない」、というような、挑戦を諦めてしまうのはもったいないです。是非、自分で納得できる「物まね」をやり通してください。
 最後にお勧めする独学の具体的方法は、「面白がる」です。楽器は、サックスは、音楽は、楽しむための道具です。サックスを演奏する事、関わること、練習する事、すべてのことを楽しんでください。なかなかうまくいかない練習も、気持ち次第で楽しむことが出来るはずです。楽器屋さんで新機種を試奏して、楽器屋の店員さんから色々な情報を教えてもらい、多くの音楽家の演奏を楽しみ、そこから自分の音楽へのヒントをもらい、面白そうなアクセサリーを衝動買いしてしまったり、リペアマンに自分の楽器への不満を聞いてもらったり、音楽仲間と楽器や音楽について語り合ったり、と、色々なことを楽しんでください。楽しめば楽しむほど、サックスは上達します。保証します。
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『今週の新着情報』
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高精度な生産技術により、ばらつきが少ない品質を実現! ⇒D’Addario WOODWINDS ダダリオ (RICO/リコ)アルトラバーマウスピース JAZZ SERECT

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Written By: sax on 5月 1, 2015 No Comment

サックス奏者にとって、マウスピースはひょっとしたら楽器そのものよりも大事かもしれません。
マウスピース次第でサウンドはがらりと変わるし、吹き易さも良いマウスピースと粗雑なマウスピースとでは雲泥の違いです。
長くサックスを吹いていれば、マウスピースの10個や20個は持っている、もしくは吹いたことがあるでしょう。
しかしマウスピースの価格は今やかなりのものです。もう製造していないヴィンテージマウスピースの10万円超えは当たり前だとしても、新品でも6万7万するマウスピースは稀ではありません。
どうしてマウスピースの価格ってこんなに高いのでしょう。
「何故、良いマウスピースは高価なのか」、また、「安価なマウスピースは、どうして安価なのか」について考えてみましょう。

マウスピースの価格を考えるとき、管楽器そのものの製造についても考えなくてはなりません。
経済産業省生産動態統計調査によると日本での平成25年の管楽器総生産数は「約12万本」となっています。
同じ統計で、冷蔵庫の生産台数が207万台ですので、管楽器は冷蔵庫の20分の1程度の生産量、と言えます。
12万台は管楽器全体ですので、サックスはその数十パーセント程度でしょう。
ね、楽器は凄く生産量そのものが少ないのです。
もしサックスが「一家に一台」が常識の世の中なら、大量生産によるコスト効果で、多分セルマーのサックスも2、3万円もしないのかもしれません。
ということで、「楽器関係製品は、量が少ないので安くはし難い」と言う大前提ができあがります。また同じように工業的に考えると、材料や加工方法も高値につながります。
マウスピースや楽器の材料は、おおむね高価なものが多く、また加工の精度も非常に高い事が望まれます。メタルマウスピースのメッキのコストも安くはありません。
金メッキも銀メッキも、貴金属ですので相場で大きく変化します。簡単に言ってしまうと、そのマウスピースが「良かろうが、悪かろうが」、目の前にあるだけで「高額」なコストがかかっているのです。

 そして、高い価格のキモは、「人件費」です。高額なマウスピースは、特殊な訓練を受け、特殊な技術を持った職人が、特殊な方法と余人に替え難い優れた才能で、最終仕上げがなされています。
現代の最先端の加工機械、コンピュータ制御のNCフライスでは千分の1mm程度の精度で金属加工をすることができますが、マウスピースの仕上げの精度はそれでも甘いのです。優れた職人さんが「仕上げる」ことで、そのマウスピースには命が吹きこまれます。ですので、一日に何本かを仕上げることは大変な労力を使います。マウスピースの価格は、仕上げの手作業の精度の結果なのです。
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Jazzサックス奏者、土岐英史氏とWoodStoneが3-4年の歳月をかけた拘りの商品。 ⇒Wood Stone ウッドストーン ハンドメイド アルトサックスマウスピース Super Custom Artist TOKI

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