サックス アクセサリ

楽器を守るスタンドの使い方


サックススタンドをお持ちですか?
ビッグバンドのサックスセクションをはじめとする、持ち替えの多いサックスプレーヤーには必需品として普及していますが、ブラスバンドやコンボジャズの方々には、必要性を感じていないサックスプレーヤーも多いかもしれません。
最近は軽量で持ち運びも楽、かつ安価なスタンドが数多く出回っていますので、サックススタンドの普及率は上がっているようです。今日はサックス・スタンドの選び方、使い方についてお話しましょう。
サックススタンドはストレートソプラノ用などの「挿し系」スタンドを除けば、バリトンからカーブドソプラノまで、すべてベルの淵を引っ掛けて、かつベルの下部を支えることで安定的に固定するものがほとんどです。重量級の丈夫なものでも、軽量な持ち運び用のものでもこの原理は同じです。
ベルの淵の両サイドの2点、そしてベル下部の一点の「3点支持」が安定の秘訣です。ここで重要なのは3点の位置とサックスの重量バランスの関係です。3点間の間隔とサックスの「立て方」によっては、バランスを崩して手前に倒れ易くなったり、前方に「つんのめり易く」なる場合があります。
コンパクトなスタンドはこの「3点間距離」が狭いので安定性が低下している場合が少なくありません。自分のサックスを立ててみて、安定良く「座っているかどうか」をチェックしてください。調整が出来る場合は、調整してください。
小さく畳めずに重く、がっしりとしたスタンドはこの「3点間距離」も広く、かつスタンド全体でどんなサックスでも重量バランスをクリアするように設計されています。大きなスタンドほど安定感は高いと言えるでしょう。
軽量スタンドと重量級スタンドのどちらを使うかは、シーン・用途に応じて使い分けるのが妥当でしょう。自宅に練習場所があり、そこに常時セットしておくなら重量級スタンドでしょう。また街のスタジオに練習に出かける際には、軽量スタンドで荷物を軽くしたいですよね。
私はコンサートやライブ本番のステージでは、重いスタンドを苦労しても持参します。演奏中はともかく、準備中の暗転したステージでは、暗がりで多くのスタッフや出演者が歩き回ります。そんな中でステージにセットした私のサックスを守るためには重いスタンドが大切です。
軽いスタンドだと、暗がりで誰かに引っ掛けられてサックスが倒れる事故が予想されます(というか、されたことがあります。)。ひな壇にセットしたあなたのサックスが、誰かの足に引っ掛けられて、階段を転げ落ちる姿を想像してください。
やっぱり、重いスタンドですよね。ん?そうです、楽屋に持って帰るのがもちろん一番安全です。(笑
バズが多く出ていて太く渋い音色です。楽器との相性がベストなのか、詰まり気味だったMid D 周辺がすっきり抜けるようになったのは非常に気持ちいいです。
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