サックス リード

リード神話のウソホント


サックスほど都市伝説や神話系のネタが多い楽器はそうないでしょう。ま、リガチャーの位置を数ミリずらしただけで音が変わるとか、ストラップのフックは金属のほうが響きが良くなるとか、まんざら嘘とも否定できない「めっちゃ細かいこだわり」が、当たり前のように伝承されている楽器ですので、どんなウソ臭い噂もつい信じてしまいます。そんな真贋の不明な噂の中で、今日は「リード」にまつわるネタについてお話しします。
 「リードは皮の表面に斑点があるほうが良く鳴る」。こんな噂を聞いたことはありませんか?剥いていない表皮の部分が滑らかなリードより、斑点やシミが付いているリードのほうが、良く鳴るし、持ちも良い、という都市伝説です。
あ、もう言っちゃった。これは口裂け女級の都市伝説です。
リードは天然の素材ですので、その表皮の状態も様々です。多分、経験上そのようなケースが多かったサックス奏者、または、きれいな表皮のリードの中にたまたま「汚い」リードを見付けて、なんとなく貴重な気がした人が居たのでしょう。私はまったく信じてはいません。ただし左右の端の厚さがあまりに異なるリードは、場合によっては外れかもしれません。(こんな状態で鳴るリードも無い訳ではありません。)
 「リードに小さな穴を空けると良く鳴るようになる」。これはそのための商品が、かなり昔から販売されていますので、何とも言えません。
私自身で穴を空けてみたことはありますが、効果は???でした。ただ、どうしようもないダメリードは、加工して救えればそれに越したことはありません。削るのもアリ、擦って押しつぶすのもアリ、先端カットもアリ、だと思います。
ちなみにリードに穴を空けると、息が漏れそうな感じがすると思いますが、それはありません。
また、「リードの裏面は、完全な平面でなければならない」、と言う方も少なからずいらっしゃいます。新品のリードはすべてガラスやすりで平たく削ってから試奏する、というかたも多いようです。
しかしリードは演奏による水分と、またリガチャーで締め付けられて形が多少変わりますので、「平面」にどこまでこだわるべきかは難しいと思います。ちなみにマウスピースのテーブル面(リードをセットする場所)は、完全な平面ではない場合が多いようです。明らかに中央部が少しくぼんだ「名マウスピース」もあります。
 ま、どんな神話も、やってみる価値はあると思います。それで効果があれば、「ラッキー!」でしょ?
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