サックス 本体

サックスはバイオリン


クラッシックのオーケストラにはサックスはいませんよね。逆にブラスバンドにはバイオリンやビオラはいません。でもこれらの楽団はかなり似たような曲を演奏します。ポップスオーケストラと呼ばれる、なんでも有りの楽団ではクラッシックからスクリーンミュージック、ロック、ジャズまで多様な音楽を同じ編成で演奏します。ここにはサックスのサウンドの隠れた秘密が関与しているのです。実はフルサイズのクラッシックの管弦楽団を含め、実はサックスがいないと困っちゃう場合が少なくないのです。今日はそんな話です。
クラッシックオーケストラにサックスがいないのは、「クラッシック」と呼ばれる音楽の初期の時代に、まだサックスが発明されていなかったからです。書かれた楽譜にサックスのパートが無いのです。しかし、近代になると事情は変わっています。サックスが必須のクラッシック曲も少なくありません。とはいえ、オーケストラ=サックス無し、ブラスバンド=弦楽器無しで、近代の同じ曲が演奏できます。その秘密は、「サックスは弦楽器の真似が上手い」からなのです。ブラスバンドの最フロント、オケではバイオリンの位置にはクラリネットが並んでいます。そしてだいたいビオラの位置がサックスです。「アタックの無い音の出だしが可能」、「長い時間連続して同じ音を出せる」、「木の温もりの有るサウンドが出る」等、サックスとバイオリンの共通点は少なくありません。ほとんどのアレンジ(合奏用編曲)で、バイオリンとサックス(及びクラリネット)の交換が可能なんです。ブラスバンドではもろ、弦楽器の変わりにクラリネットとサックスが使われています。またジャズのビッグバンドが弦楽器を含むポップスオーケストラの曲を演奏するときは、サックスセクションはバイオリンセクションに取って替わります。プレーヤー達もその場合には、音のイメージを弦楽器に近づけるように吹きこなします。弦楽四重奏のクラッシック曲を、サックスアンサンブルは比較的頻繁に演奏します。プロのサックス奏者が本気で「物真似」を挑戦したら、バイオリンとサックスの聞き分けは難しいかもしれません。…なんてね!
残り25名様 AIZEN マウスピース販売本数5000本突破!キャンペーン開催中
詳しくはこちら

関連記事

  1. サックス 本体

    サックスの彫刻

    今日はサックスの彫刻の話しをしましょう。どうやって彫るか、何故彫るか…

  2. サックス お手入れ

    サックスの調整って何?

    サックスは楽器の維持にとてもお金がかかる管楽器です。これが無いと音が…

  3. サックス お手入れ

    手に合わせるサックス改造術

    10年以上も同じサックスを吹いていると、その楽器は自分の手の一部にな…

  4. サックス 本体

    サックス解体新書:パッド

    サックスという楽器は、かなり複雑なメカニズムを持っています。一般的なア…

  5. サックス 本体

    ジャズサックスとクラッシックサックスの違い。その1

    多くの音楽の話題では、クラッシックとジャズをまったく正反対のもの、ま…

  6. サックス お手入れ

    ネックコルクの深い話

    サックス奏者にとってネックコルクは非常に近しいサックスの部分です。…

previous arrow
next arrow
Slider

最近の記事

アーカイブ

2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
PAGE TOP