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9月 2019

Written By: sax on 9月 11, 2019 No Comment

伝説のジャズテナー奏者でありながら、俳優としても高い評価を受けており、背が高く、帽子が良く似合う、ハンサムで寡黙でクールなテナーマン、愛称「デックス」と呼ばれたデクスター・ゴードンは、1923年ロサンゼルス生まれの、ビバップ期真っただ中に活躍したテナーマンです。40歳以上のジャズテナー奏者たちに、「アイドルのテナーマンは?」と訊くと、4人に一人くらいは名前をあげる、ジャズ史にその名を遺す「ザ・ジャズテナーマン」です。
 デクスター・ゴードンは1940年、友人のアルト奏者、マーシャル・ロイヤルの紹介でライオネル・ハンプトン楽団に加入しました。マーシャル・ロイヤルと言えば、カウント・ベイシー楽団でその名をとどろかせたリードアルト奏者です。デクスター・ゴードンが映画「ラウンドミッドナイト」の中で、何か心残りは、とたずねられ、「カウント・ベイシー楽団でプレイしなかったことだ」と語っていますが、あれは俳優としてのセリフではなく、デックスのアドリブだったとのことです。多くの名テナー奏者がベイシー楽団でプレイしましたが、デックスがあの伝説のバンドで吹いていたら、さぞ凄い演奏を聴かせてくれたことでしよう。1945年にニューョークに移り、多くのレコーディングに名を残し、第一線のジャズシーンで活躍しました。しかし1950年代はドラッグ中毒になり、療養と投獄を繰り返します。

 1955年に「Daddy Plays the Horn」をリリースしましたが、それ以外はほとんど病院と刑務所の日々でした。そしてドラッグから立ち直ったデックスは、1960年、リーダー「The Resurgence of Dexter Gordon」でジャズシーンに復活します。その後ョーロッパに定住、1976年までフランスやデンマークを拠点に活動しました。1962年の「0ur Man in Paris」、「One Flight Up」(1964)、「CLUBHOUSE」(1965)はこのころの作品です。そして1976年アメリカに戻り、アメリカでの活動を再開します。精力的に活動し、1986年には俳優として映画「ラウンドミッドナイト」に出演、アカデミー主演男優賞にノミネートされました。1990年公開のロバート・デ・ニーロ主演の「レナードの朝」に病気を押して出演していますが、撮影を終えて間もない1990年4月25日、67歳という若さで腎臓病により帰らぬ人となりました。
 デックスのテナーサウンドは、それ以前のジャズテナーの正統派であった、ベン・ウェブスターやコールマンホーキンスのような「野太くふくよかな、包み込むようなサウンド」とは少し違っています。どこか哀愁漂う、大らかで豪快かつ繊細なテナー。それはデックス独特のシャープさをもったサウンドと言えるかもしれません。デックスのセッティングは50 年代まではコーンの10Mにデュコフを主体に、60年代以降はセルマーマークVIにフロリダのリンクメタルです。この時代のテナーマンの定番中の定番ですので、解説するまでもないのですが、デックスの各時代のサウンドを良く聞きこむと、「テナーテナーした豪快なサウンドよりも、コントロール性を重視したセッティング」、と言えるような気がします。

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Written By: sax on 9月 4, 2019 No Comment

サックス系のSNSを覗いていると、「アルトを吹いている初心者です。メイヤーの5MMを買う予定ですが、これに合うリガチャーを教えてください」、という類の相談が高い頻度で投稿されています。マウスピースとリガチャーの相性は、サックス吹きにとってかなり重要度の高い案件です。
 「マウスピースとリガチャーの相性」問題の根本の原因は、マウスピース付属のリガチャーの品質の低下に起因していると思います。50年前のメタルオットーリンクには、それはしっかりとした造りのリガチャーが付属していました。ベルグラーセン然り、メイヤー然りです。そもそも、単独売りのリガチャーそのものが稀有な存在でした。そんな時代の優秀な付属リガチャーは、今では「ヴィンテージ・リガチャー」として高値で流通しているくらいです。そして近年のリガチャー単独売り製品の台頭と、マウスピース付属リガチャーの品質低下は、まったく無関係ではないと思います。マウスピースとリガチャーは、そもそも製造の基本技術や設備がまったく異なりますから、お互いに「餅屋は餅屋」で専門化してきたのは当然の流れでしょう。マウスピースブランドの中には、完全に割り切ってリガチャーを最初から付属させないモデルも多数存在し、現在では「付属リガチャー無し」が多数を占めているような気がします。また逆にセオ・ワニのマウスピースのように、独自開発の特殊なリガチャーが必ずセットされており、そのサウンドをマウスピースとリガチャーが一体となって支えているマウスピース・セットもあります。

 自分のマウスピースにはどんなリガチャーが向いているか、という質間には、実際にリー ドを装着して、自分のサックスで吹いてみるという、「試してみなきゃ分からない」が唯一の答えです。構造的なもの、サウンド的なもの、吹奏感の違い等、その相性には多面的な要素が関係し、無数の組み合わせが存在します。同じテナーでもハードラバーとメタルではマウスピースの太さが大きく違います。太さも違えば、ボディのテーパー(太さの傾斜)も異なります。テーパーが合わなければ、マウスピースとリガチャーの間に隙間が生じ、サウンドエネルギーの浪費につながります。また、奏者がどの程度リードを締め付けたいかによっても、合致するリガチャーのサイズは異なります。ネジの「余り」の部分の大小がこれに影響します。かつては2本ネジリガチャーがほとんどだったため、前後のネジの絞め具合を変えて、「自分の吹奏感」を作る奏者も沢山いました。ただ、現代ではその「不均一性」がサウンドに悪影響を与える場合が多いとされ、その結果、1本ネジのリガチャーが数多く出回っています。一本のネジでリガチャーベルトを締めるため、リードを平均的に締め付けられるとのことです。今大流行の高級リガチャー、シルバースタインも特殊な一本締めですね。
 「マウスピースとリガチャーの相性」に正答はありません。楽器屋さんの店頭で悩みまくってください。

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