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1月 2016

Written By: sax on 1月 26, 2016 No Comment


 サックスは本当に繊細な楽器です。定期的に調整しなければ、かなりその状態が劣化します。また何かしらの外的要因でメカニズムのかみ合わせや状態が狂うと、演奏に支障をきたすほどの「故障」になってしまいます。「あれ?おかしいな。」という場合にどこを疑うかの基本情報をお伝えしましょう。
 「ミの音が出難い!ミのパッドが漏れているのかも。」は多くの場合間違いです。パッドの密閉度が低下し、そこから空気が漏れることでサックスは音を出し難くなります。ちょっとしたシャフトの曲がりや、カップ(パッドの外側)のねじれで、この「隙間」は出来てしまいます。「ミの音が出難い」状態で、多くの方は「ミ」のパッドを疑いますが、サックスの構造はそう簡単ではありません。多くの場合、原因は「ファ」のパッドであったり、まったく他のパッドの開き過ぎであったりもするのです。サックスの管体に開いた穴は、演奏のために音階に対応した位置に開けられています。その位置そのものが、それぞれの音階の音を出すために決められています。ですので、多少パッドから息漏れをしていても、サックスは自分で「その音に鳴ろうとする」楽器なのです。ですので、そのサックス独自の能力のバランスが限界に崩れた状態で、初めて「不具合」となります。「ミの音が出難い」ときにリペアマンに、「ミのパッドが漏れている」というのは見立て違いです。「ミの音が出難い」と言えば、リペアマンさんはあらゆる可能性をチェックし、楽器を元に戻してくれます。

 「急に音がひっくり返り易くなった」、「フラジオが当たり難くなった」場合は、ネックの角度が犯人かも知れません。特にテナーサックスの場合ですが、意外とネックの角度は簡単に変わってしまいます。長いテナーサックスのネックは、その分曲がり易いのです。ちょっとした不注意で、微妙に上や下に曲がってしまいます。不注意どころか、吹いているだけで奏者のアンブシャで下向きに曲がることもあります。このネックの角度がフラジオへの共振の性能や音質や音程の基本機能に微妙に影響します。ネック先端を掴み、フラジオ音域を吹きながら上下にほんの少しネックを曲げてみてください。どこかで、「スコン」と音が出たらネックの曲がりの故障の可能性があります。リペアマンにその状態を説明し、可能な限りの修理をしてもらいましょう。くれぐれも注意してほしいのは、「ネックは自分で曲げない!」ことです。ネックの曲がり修正は高度な技術が必要です。不用意に曲げると、管の円形が潰れて楕円になってしまいます。こうなるとかなり修理は大変になります。

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Written By: sax on 1月 19, 2016 No Comment


 愛用のサックスを吹き終わったら、必ずスワブで管体内の水分を取り、それなりのお手入れをしてケースに仕舞うようにしていますか?もちろん、サックスにとってはこれらの手入れは大変重要なものです。でも、これらのサックスの「お手入れ」の意味はご存知でしょうか?意味を知らずにおこなっていると、せっかくの手間が無駄になる事だってあるでしょう。今日は、「どうして、サックスにその手入れは必要なのか?」を考えてみましょう。
 サックスの手入れと言えば、最初に頭に浮かぶのは「スワブ通し」でしょう。スワブには色々な形状が有りますが、サックス管体内を布等の柔らかいモノで擦り上げ、水分や管体内部表面の汚れを取るのがその目的です。何故スワブ通しが必要なのでしょう。主な目的は管体内部表面を滑らかに保つためです。水分や汚れを放置して、管体内部が錆びたり、ホコリが固着したりすると、管体内の空気の流れに支障が出ます。その結果、音質の劣化や楽器操作そのものにも悪影響を与えかねません。管体内は「ツルツル」が理想です。そしてスワブは管体内をツルツルにするだけが目的ではありません。ふわふわした布はサックスのパッド(タンポ)の水分をも拭き取ります。パッドを濡れたままにしておくと早く劣化しますので、演奏の息の水分で濡れたパッドは、しっかりと水分を拭き取っておきましょう。さてここで質問です。あなたはスワブを通すとき、キーを塞いだ状態で通していますか?左手と右手のキーを押さえて、パッドを塞いだ状態にしておかなければ、スワブを通してもスワブの「ふわふわ」はパッドに触れないので、水分を拭き取ることは出来ません。両手を一緒にキーを塞いだ状態にしてスワブをサックス管体内に通すことは不可能なので、右手、左手、と片方ずつ2回以上スワブを通すのが良いでしょう。この状態が不安定で、サックスを落としそう、という場合は、吸水ペーパー等でパッドの水分を一つ一つ拭ってください。これならパッドを開けてスワブを通してもOKです。本当はスワブよりも吸水ペーパーの方が確実です。

 お手入れのその2は管体の拭き掃除でしょうか?新しい時に金ピカのサックスでも、手の油分、水滴やホコリですぐに輝きは曇ってしまいます。クリーニングクロスで汚れを拭うのも日常の大事なお手入れです。この目的は管体の表面に汚れや油分、水分を残すことで、表面処理が早く劣化してしまうのを防ぐことです。ピカピカにこだわり過ぎてゴシゴシ擦ると、逆に表面に細かい傷を付け、表面処理の劣化が早まってしまいますのでご注意ください。
 ネックコルクにグリスを付けた後は、指についたグリスをしっかり拭い取ってください。指が触った場所に油が付き、それで埃が溜まることがあります。可動部への注油は、素人には厳禁です。シャフトピンの摩耗の原因になります。大事な愛用のサックスのお手入れ。ちゃんとやりましょうね。

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Written By: sax on 1月 12, 2016 No Comment

アンブシャは、ジャズサックスのジャンルではリードを締め付けない「ルーズリップ」が善しとされていますが、クラッシック系ではタイトリップ、またはシンリップと呼ばれる、下唇を巻き、それをクッションにして下の歯をリードに押し付けるタイプのアンブシャが一般的です。さあて、何が正しいのでしょうか?前回に引き続き考えてみましょう。
 「アンブシャは良い音への手段」です。結果としての「サックスから出る音」が良ければ、手段はどんなものでも良いでしょう。前回の「音の安定」の次に考える結果・目標が、「息の効率」です。息を音にする際に出る無駄とは、音にならない息です。唇の隙間から洩れる息はもちろん、リードの振動に関与しない息も無駄の仲間です。そんなことは有り得ないと思うかもしれませんが、サックスのリードは基本的に前からの空気の流れで振動し、音を出します。口腔内の外側を流れ、両端からマウスピースの横側に流れる空気は音の生成に参加しません。息の流れを真っ直ぐマウスピースの先端に導けるのが、息の効率の良いアンブシャです。アンブシャと言えば唇の形のみに頓着しがちですが、舌の形・位置、頬の内側の形もアンブシャの重要な要素です。

 前回、アンブシャの目的に「音質」もあげました。アンブシャで音質は確実に変わります。簡単な例ではマウスピースと口(もしくは顎)の角度です。マウスピースの先端に対して、どんな角度で空気の流れが与えられるかで、マウスピースが作り出す音の質が変わります。簡単にできる実験ですのでやってみてください。またアンブシャとは少し離れるかもしれませんが、息を出す筋肉の使い方や喉の開け方、舌の形、口腔内の形もサウンドに影響します。これらも広い意味でのアンブシャの要素です。
 まわりくどい説明だったかもしれませんが、ご理解いただきたかったことは、「アンブシャは形でなく、それが作り出す音が大事」という、至極簡単な理屈です。シンリップ、ファットリップ、ダブルリップ、口輪筋鍛錬等、巷で語られる「形」に囚われず、「それが導く結果」に注目してアンブシャを考え、自分なりのアンブシャを作って欲しいということです。逆にアンブシャに頓着していなかった方々は、これを機に考え直していただければと思います。アンブシャをちょっと変えただけで、出なかったフラジオ音域が出るようになります。また、ある音域で上ずっていた音程が上ずらなくなります。音が太くなります。サウンドの輪郭が出てきます。ステージの最初から最後まで、疲れないで吹けるようになります。楽器の全音域の音程が改善されます。など等。これらはすべて、「自分にとって正しいアンブシャ」を会得することで実現できる成果です。

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Written By: sax on 1月 5, 2016 No Comment

サックス奏者にとって、マウスピースを咥え、音を出すための原型の動作になる口の形、「アンブシャ」はサックス演奏の基本中の基本なのですが、色々なタイプもあり、また奏者によって微妙な違いがあります。奏者によっては、「アンブシャをどうして良いか分からない。」、という人もいれば、「なんとなくこの形。音が出易きゃ良いんでしょ?」、的な無頓着派もいるようです。ジャズサックスのジャンルではリードを締め付けない「ルーズリップ」が善しとされていますが、クラッシック系ではタイトリップ、またはシンリップと呼ばれる、下唇を巻き、それをクッションにして下の歯をリードに押し付けるタイプのアンブシャが一般的です。さあて、何が正しいのでしょうか?
 結論から言ってしまえば、「アンブシャは良い音への手段」です。結果としての「サックスから出る音」が良ければ、もしくは奏者に不満が無ければ、手段はどんなものでも良いでしょう。しかし結果に対して近道の「手段」は存在します。アンブシャの目的を細かく分解して考えてみましょう。実はダメなアンブシャの結果を考えればこれらは簡単に導けます。まずは「音の安定」。不安定なアンブシャは音のピッチや音量、音質を不安定にし、音楽を汚くする原因となります。次は「息の効率」です。奏者にとって息は限られた量しか体から出てきません。その大事な「息」を効率良く音にするのがアンブシャです。悪いアンブシャは息が無駄に使われます。「音質」もアンブシャの目的です。喉から出た息は、口の中で様々な流れを作り、その流れがリードを振るわせてサックスの音となります。サウンドの源泉は楽器そのものや奏者の体系にも左右されますが、音の源泉の「空気の流れ」と「リードの振動」をコントロールするアンブシャはサンドの質に大きく関与します。他にもいくつかのアンブシャの「目的」は存在しますが、まずはこの三つに焦点を当てましょう。

 「音の安定」は安定したサウンドを作り出し、奏でる音楽を質の高いものに維持します。逆に不安定なアンブシャでは、音が震え、ピッチがぶれ、音質が不必要に変化します。音を安定させるアンブシャは、曲の最初から最後まで形が変わらない、またフレーズを吹いているときにも音を「適切にコントロールすることのできる」アンブシャです。言い換えれば、「変化しないコントロール力」と言えます。安定した音を出すためには、マウスピースと口の関係が変化しない必要がありますが、マウスピースに立てる前歯はその安定を作り出します。そしてある程度鍛えられた口輪筋(唇の周りの筋肉)による安定した締め付け力も必要です。しかし「口の責任」だけでアンブシャを安定させるのは至難の業です。楽器の持ち方、バランスのとり方、演奏姿勢も音の安定に影響を与えます。(次回へ続く)

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