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11月 2015

Written By: sax on 11月 24, 2015 No Comment

サックスの活躍場所は、ジャズ、クラッシック、ポピュラーと多岐に渡ります。ま、楽器はみんなそうですね。でもやはり花形楽器として扱われるようになっているのは、ジャズのジャンルだと言えるかもしれません。それ故に、多くのサックス初心者の方々から、「ジャズっぽい音を出したいんですけど。」、と相談を受けます。かなりマンネリとも言える題材ではありますが、今回は、いや今回も(?)、サックスの「ジャズっぽい音」について考えてみましょう。
 まずは課題の分析です。「ジャズっぽい音」とはどういうものでしょうか?そのプレーヤーのサックスの演奏を聴いて、ジャズと言うジャンルの音楽の雰囲気を強く感じる。それがジャズっぽい音。ならば、「こういう音はジャズらしい」という定義があるはずです。ジャズという音楽を演奏する事とは、ちょっと異なると思います。何故ならば全音符を「プー!」と吹いただけで、「この音はジャズっぽいなあ」というサックスの音が存在するからです。ジャズのイメージは時代に応じて変遷していると思いますが、やはり、「自由さ」、「形にこだわらない表現」、「大人の世界」また「強い意志」等のイメージは不変でしょう。そういう感想を聴衆に導くのが、「ジャズらしい音」だと思います。

 イメージが固まれば、その実現です。ジャズらしい音が出る吹き方を考えましょう。「ポー!」というストレートかつフラットな音の出だしはやはりジャズらしくないですよね。溜めがあり、雰囲気のある音の立ち上がりが必要でしょう。「ん〜、そのぉ」なんて言葉の出だしの感覚かもしれません。ジャズのバラードでは囁きの言葉の様な音の立ち上がりが必要です。次は音の延ばし方。当然、棒のような均一な音は論外です。微妙に揺らぎ、ビブラートのかかった音の持続が大事です。ビブラートは「ジャズサックス吹きの永遠の課題」と言われるほど奥の深い技術ですので、是非こだわって研究してください。サウンドの音質も大事です。艶のある滑らかなサウンドがジャズらしくない訳ではありませんが、やはり「らしさ」を強調するなら、ややかすれた成分、細かいノイズは必要かもしれません。サブトーン・イコール・ジャズのイメージがありますよね。多くのジャズサックス奏者は、この「ノイズ成分」に自分らしさを求めて、マウスピースを替えたり、奏法を工夫したり、楽器そのものを選んだりしていると言っても過言ではないと思います。
 一流のプロのジャズサックス奏者は一音を吹いただけで音楽、そしてジャズになっているサウンドを出すことが出来ます。演奏曲全体やフレーズで「ジャズらしさ」を研究するのも重要ですが、ひと吹きで周りにジャズの世界ができるようなサウンドを研究するのも、楽しくもあり、進歩のきっかけの一つになると思います。「ジャズの音」というサウンドは確実に存在します。研究してみてください。

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Written By: sax on 11月 17, 2015 No Comment

皆さんはサックスの「タンギング」の練習はしていますか?より速くタンギングを出来ることは、より早いフレーズを吹けることにつながります。サックスの場合、タンギングの種類は金管楽器ほどはありませんが、強いタンギングから軽いタンギングまで、音に表現を付けるための色々なテクニックとして重要な技術です。ところが、最近の現代サックスの性能向上で「サックスの音のキレ」が良くなり、「タンギングをしなくてもそれなりの音のアタックが出る」サックスが多くなっています。それ故に、タンギングを意識しない初心者サックス奏者が少なくないようです。今日はタンギングの重要性についてお話しします。
 レジェンドと呼ばれるサックス奏者たちの演奏を、「タンギング」という一点に集中して聴いてみてください。皆、恐ろしい速さでタンギングをし、多様なタンギングでサウンドの表現を作り出しています。言葉で考えてみましょう。「あんいんうあ、あいいあよ!」って分かります?舌を使わずに、「タンギングは、大事だよ!」って言ってます。サックスの演奏でタンギングをしない音は、前者の様に「何を言っているのか分からない」音になりかねません。一度、好きな曲を一切のタンギングをしないで吹いてみてください。もちろん喉や腹筋を使った「エアータンギング」もしてはいけません。「ものすごくだらしない音の連続」になってしまうはずです。音を音楽にするためにはタンギングは不可欠です。息の流れを美しい言葉にするように、タンギングあってのサックスだと思って間違えありません。

 サックスのタンギングでは「タ行系」のタンギングと「ラ行系」が基本です。前者ははっきりとした音の出だしを作り、後者は柔らかな出だしを作ります。この二つは必須のタンギングです。その他では、雰囲気のある音の立ち上がりを作る「ひゃひゅひょ系」、音を籠らせる「マ行系」、スラップタンギングは「カ行系」でしょうか。バラードのバッキングには「ナ行系」の舌の動きも必要な気がします。
 タンギングは伝えることが難しい技術ですので、今日私が書いていることは、「私なりの感覚」であることをご容赦ください。「ひゃひゅひょ」って何?、という先生や指導者の方々も沢山いらっしゃるはずです。でも、素晴らしいサックス奏者たちは、こういう種類の多様な舌の動きで音楽の表現を豊かにしていることを意識して欲しいと思います。「好きなサックス奏者の演奏を耳コピーする」、という昔ながらの不変の練習方法も、この点をおろそかにしてはいけません。単にフレーズの音符をコピーするのではなく、音質や、タンギングまで真似て、その「音楽」を作る方法の解析と練習が重要なのです。よぉく聞けば、必ず分かります。そして練習すれば必ず近づけます。高速フレーズで有名な、テナーの「ジョニー・グリフィン」と「エディ・ロックジョー・ディビス」が、二人でバカっ速い曲を吹きまくるアルバム、「Tough Tenors(タフ・テナーズ)」という名作が有りますが、二人ともどんなに速い曲でも、ほとんどすべての音でタンギングをしています。開いた口が塞がらなくなります。はい。

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Written By: sax on 11月 10, 2015 No Comment

サックスの日常のお手入れにはスワブを使った、「水分除去」が不可欠です。これをさぼっていると、サックスの内部が錆びてきたり、パッドの劣化が早まったり、ひどいケースではサックスの管体の中から異臭を発する原因となります。とにかくサックスの中はなるべく乾いてきれいな状態にしておくことが重要です。その「スワブ」についてお話ししましょう。
 スワブは英語の「Swab」(モップ、モップで拭き取る)の意味です。コットンスワブは綿棒のことです。そうですね、サックスの中身を「雑巾がけ」するものです。雑巾がけと言っても濡らした布ではなく、乾いた布で拭き取るのがちょっと特殊です。でも、サックス管体に溜まった水分とともに、汚れも拭き取るのですから、まさに「スワブ」って感じですよね。市販のスワブの中には、大きく分けると二種類あります。丸型と布型です。丸型は、拭き取り布の下地に丸いスポンジやナイロン糸の「サックス内部をまんべんなく擦るための型」を入れることで、スワブを通したときに管体の内側全体を効率良く吹き掃除するように出来ています。布型は布の特性を利用して、スワブ全体の布を「てるてる坊主の下半身」もしくは「フレアスカート」の様に束ねて、管体の内側を布の弾力で掃除しようというものです。丸型は使っているうちに型の丸みが失われてきたり、たたみ難い等の難点、また布型は、しっかり水分を取るために何回も通す必要が有ったり、布がほつれて管体内部に残ったり、等の難点がありますが、ま、みんなそれなりの仕事をしてくれます。

 サックスにはスワブ通しの「難所」があります。ネック側からサックスの管体を覗きこむと、長さ数ミリの「棒状の突起物」が見えます。これは第一オクターブホールのパイプです。「スワブ詰まり」のほとんどは、この出っ張りにスワブが引っかかってしまうケースです。ネック側の第二オクターブホールにも突起はありますが、第一のものより小さく、スワブの詰まりになることはほとんどありません。
 スワブが詰まったら、無理に引っ張るのは厳禁です。基本的に状況を「より悪いモノ」にします。最近のスワブは「逆引きヒモ」が付いたものが多いので、それを引いて逆に引き抜きましょう。それもダメな場合に備えて、第一オクターブホールの位置を思えておきましょう。ここに引っかかっていることを前提に考えたら、棒などでどこを押すべきか、どこを引いてはいけないかが分かります。無理をしない範囲での挑戦は悪い事ではないと思います。しかし、諦めは早くに決断しましょう。余計なことをやっているうちにサックスにダメージを与えてしまったら大変です。とっととリペアマンの助けを求めるのが得策です。

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Written By: sax on 11月 3, 2015 No Comment

さあて、サックス奏者の皆さんに質問します。サックスはどうして音が出るかを知っていますか?「リードが振動して空気を振るわせて音が出る」。はい、正解です。でもどのように振動しているかをご存知ですか?サックスのリードの振動は、とんでもなく複雑です。サックス奏者でさえあまり普段考えない、「リードがどのように振動しているか」について考えてみましょう。
 サックスやクラリネット、フルート(エアリード楽器と呼ばれます)等を除くと、リード楽器にはあとハーモニカやオルガンがあります。サックス等では一枚のリードで楽器のすべての音域の音を発生させますが、ハーモニカやオルガンでは、一つの音に一枚のリード(振動板)を持っています。ハーモニカの中身を見たことがあるかたは多いと思います。ひとつの息孔(息を吹き、吸う孔)に対し、一枚の鉄製の振動板が付いています。それらの振動板は長さが異なり、振動する周波数も固定です。高い周波数の音には短い振動板、低い周波数の音には長い振動板が付けられています。その並びを見ると、まるで鉄琴や木琴のようです。そう、「音の高さは振動するものの長さで決まる」、というのは中学校で習った簡単な物理法則です。それに加わるのは「共鳴」の仕組みです。ビール瓶の細い口の部分に、横から息を吹きかけると「ボー」と音が出ます。瓶の大きさが変わると違う高さの音が出ます。コーラの瓶なら高い音、一升瓶なら低い音が出るでしょう。これは、瓶の大きさが決めた「共振周波数」によって音の高さが決まり、空気が瓶の先端でその音に合った渦を発生させて音が出ます。

 「振動する空気柱の長さが変わると、振動の周波数が変わる」。これも基礎の基礎の物理法則です。フルートは管の理論的な長さをキーアクションで変え、歌口の部分ではその周波数に合った空気の渦が出来ます。あれあれ、でもサックスやクラリネットは長さの決まったリード一枚です。どうやって違う周波数の振動が発生させられるのでしょう。答えは簡単です。サックスやクラリネット、オーボエやファゴットのリードは、「あらゆる周波数で振動する」のです。もちろん楽器によって音域が違いますので、ソプラノサックスのリードは短く、バリトンサックスのリードは幅広く長いです。また振動は単一方向だけではないと言われています。長さ方向のしなりの振動に加え、幅方向にねじれて発生する振動もあるようです。「鳴る」、「鳴らない」のリードが出る理由はここにあります。楽器のすべての周波数に対応できるリードが初めて、「鳴る」リードになる訳です。リードって結構大変な仕事をしていますよね。
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