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6月 2015

Written By: sax on 6月 26, 2015 No Comment

多くの音楽の話題では、クラッシックとジャズをまったく正反対のもの、まるで北極と南極のように「両端」として較べられます。
 確かに音楽のジャンルとして、目指しているものは全く違うのかもしれません。でも北極も南極も寒くて磁石が狂うように、実は似ている部分があるのではないでしょうか。サックスについてだけ考えても、同じ点も違う部分も数多くあります。クラッシックのサックス奏者がジャズに興味を持つように、またジャズのサックス奏者がクラッシックに興味を持つように、両者の違いと共通点を考えてみました。
 まずは楽器です。クラッシックもジャズも、使う楽器のサックスの構造には何ら違いはありません。違うのはセッティングによる音質の選び方、楽器のコントロールの仕方です。クラッシックのサックスアンサンブルで新しい楽器が好まれるのに対して、ジャズではヴィンテージ楽器が好まれるというのも、「楽器の違い」と言えるかもしれません。しかしクラッシックサックスアンサンブルの奏者が音質の調和を追及して、新しい同モデルの楽器で揃えるのに対し、あのデュークエリントン楽団のサックスセクションは、音質を揃えるために全員がビッシャーのサックスに統一していたのは有名な話しです。正直な話し、現代のアマチュアビッグバンドは、各メンバーの出す「音質」に無頓着過ぎる傾向があります。楽器を揃えるのは難しいとしても、クラシックサックスを見習って、「音質の調和に気を使う」ことは必要だと思います。アンサンブルというものは、ジャズでもクラッシックでも、「つながりと心地良い和音」が肝です。両者に違いは無いと思います。

 サックスは吹き方にも色々とスタイルがあり、クラッシックとジャズとでは全く違うと言われています。クラッシックサックスでは下唇を巻き込んだシンリップのアンブシャが基本とされ、ジャズサックスでは唇を緩く添えたルーズリップ、またはファットリップと呼ばれるアンブシャが推奨されます。
 シンリップは音の細かいコントロールがし易い、ルーズリップは太い大きな音が出る、といった長所がありますが、逆にその長所が短所を作っています。ですので、経験を積み、技術を持ったサックスプレーヤーは、実はあまりアンブシャそのものには拘らないのです。
 アンブシャはあくまで「形」の入り口であり、「目指す音とコントロール」という目的が最も重要です。シンリップのアンブシャでもルーズリップのようにリードに圧力をかけない吹き方も出来ますし、ルーズリップで咥え方の深さによっては、クラッシックの奏法の様な素早く切れ味の良いタンギングが可能になります。このように、一見正反対のクラッシックサックスとジャズサックスのアンブシャも、実はあまり変わらないものなのです。
 少なくとも、「僕はジャズサックス奏者だからシンリップは不要」、また「クラッシックサックスにファットリップは向かない」、などと思い込んで、それらを避けて通るのはサックス奏者としてもったいないと思います。自分の出したい音を出す、吹きたい表現を実現するためには、どんな吹き方だって挑戦してみるべきだと思います。
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Written By: sax on 6月 19, 2015 No Comment

テナーサックスは、「ド」の音を吹くと、「シ♭」の音が出ます。アルトサックスは「ミ♭」の音が出ます。これを移調楽器と言い、テナーとソプラノはB♭管、バリトンとアルトはE♭管と呼ばれます。この話を管楽器の経験のない方と話し始めると、「なんでそんな面倒な楽器を作るんだ?わけ分からん!」と混乱されるのがほとんどのようです。トロンボーンに至ってはB♭管で楽譜C読みなんて、頭が混乱する設定です。なんでこんな面倒臭い「移調楽器」なんてものが出来たのでしょう。
 簡単に言ってしまえば、楽器が出来た当時の楽曲が、E♭やB♭のキーが多かった、ということです。そもそも、かつては「曲に合わせて楽器が作られていた」そうですから。変ホ長調や変口長調の曲を吹き易い楽器が設計された訳です。クラッシックやジャズにはフラットがいくつか付いたキーの曲が多いですね。そういった曲は移調楽器には得意な訳です。移調楽器にはF管もあります。「ド」を吹くと「フア」がでます。

 が、しかあ〜し!最近のポップス&ロック系の曲は、サックス等の移調楽器にとって、「禁断の♯系」の曲が多いのです。テナーサックスでは移調譜面上、♭が二個消えます。アルトサックスは三個♭が消えます。この「♭が消える」は「#が増える」と同意です。ですので、コンサートキーがCなら、テナーサックス譜には#が二つ、アルトサックス譜では#が三つ付きます。そしてもっと最悪な事に、ギターやペース等の弦楽器奏者は、「開放弦の伸びやかな響き」を重要視するため、E、A、D、Gなんてキーが大好きです。伝説のペーシスト、ジャコ・パストリアスや天才ギタリスト、パット・メセニーらの作曲した名曲達は、もう「#祭り」です。結構多いコンサートキーAメジャーの曲は、そのままで♯が三つ付いています。テナー譜では♯が五個、アルトで六個です。私の友人のサックス奏者は、「♯が四つ以上付いた曲は、医者から止められているので吹けません。」、と真顔の冗談を多用しています。それだけ♯が付くと、アドリブソロのときの指の混乱は凄いものになります。ま、普段から12キー(工二-・キー)での練習を怠っていなければ全然平気なのですが、やはり譜面上の♯も♭も、数が少なければ精神的にも安心です。
 しかし、頭を冷静にして考えれば、あなたのテナーサックスがC管だとしても、色々な曲の演奏で♭祭りも♯祭りも無くなる訳ではありません。かつて製造されていたCメロディサックスは、ステージ上のボーカル譜でいきなり演奏できるように考えられた「飛び道具」です。移調楽器でなくても、♯や♭の「責め」から逃れられるわけではありません。楽器を吹いている以上、移調楽器だろうがそうでなかろうが、練習、練習、また練習です。
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Written By: sax on 6月 12, 2015 No Comment

クラッシックの専門家の中には、サックスの音を「大嫌いだ」と公言してはばからない人がたまにいらっしゃるそうです。またブラスバンドの指導者で、「ジャズサックスの音質はノイズだね!」と言い切る方々も少なくありません。事実、トランペットやトロンボーン等の金管楽器奏者の「クラッシックとジャズの両刀使い」はかなりの数がいますが、サックスの場合は「どちらか片方」が大多数のようです。本当にジャズサックスの音質は、クラッシック系の方々に、「雑音だ!」と言われるほど汚い音なのでしょうか?
 クラッシックの「サックス四重奏」等のサックスアンサンブルでは、ソプラノからバリトンまで、驚くほどの音質の均一性が実現されています。一流のサックスアンサンブルでは、目をつぶっていたら、どのパートのサックスの音かを聞き分けるのは至難の業です。「この楽器では出ない音域」、くらいが聞き分ける唯一の手段です。それほどクラッシックのサックスのサウンドは「均一性」や「滑らかさ」が求められます。真偽のほどは定かではありませんが、アンサンブルでは同じメーカーの、同モデル、同時期生産の楽器を使う事で、「音質の調和」を追求する、とも聞いています。楽器の表面処理が曇ってきたら、「音質が変わる」といって、そのサックスはお払い箱にするとも聞いています。確かに、ジャズサックスで言う「ヴィンテージ」を使っているプレーヤーは、クラッシック系ではほぼ見つける事は出来ません。

「サックスを持っているから」といって、ジャズのサックス奏者がブラスバンドの練習に参加すると、必ず言われるのが、「そんな汚い、大きな音を出さないでくれ!」、だそうです。まあ、確かにデビッド・サンボーンもジョン・コルトレーンもブラスバンドには向いていないでしょう。セッティングも、奏法も、クラッシック系とジャズ系のサックスでは天と地の差が有ります。でも最近のプレーヤーの中には、しっかりとこの差を吹き分けられる方も少なくないようです。求められるサウンドを、自由自在に鳴らせるなんて、プロ中のプロですね。楽器奏者として羨ましい限りです。
 本題に戻りましょう。要は求められるサウンド、出したいサウンドが、音楽のジャンルで違う、ということにつきます。どちらのサウンドが正しくて、どちらかが悪いという訳ではありません。しかしひとつだけ注意して欲しい事が有ります。クラッシック系のサックス奏者の方々は、しっかりと、「出そうと思う音を追いかけている」のに対して、ジャズ系のサックス奏者は、「出てしまっている音で演奏している」、という場合が少なくありません。音楽は「表現」です。自分のサックスのサウンドも、あなたの個性です。自分のサックスの音が、本当に自分の求めるサウンド、音質であるかは、奏者のあなたの思い入れ次第です。
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Written By: sax on 6月 5, 2015 No Comment

あなたの趣味はと聞かれたら、みなさんは「サックス」と答えるのでしょうか?いや、これは普通ですよね。音楽の趣味を表すとき、演奏する楽器の名前をあげることは至極普通だと思います。
しかしこの答えを意地悪く考えると、楽器を演奏することではなく、サックスという楽器が好きだ、と聞こえてしまう事もあるかもしれません。良く考えてみてください。あなたは自分のサックスで何をしたいのでしょうか?
 サックスを始める理由はひとそれぞれです。「なんか楽器の形がカッコよいから」、「演奏の姿にしびれた」、「サックスの音色に惚れ込んだ」、「ジャズのむせび泣くテナーの音に感動した」等々、サックス奏者の数だけ理由はあるのでしょう。私もカッコ良さに惹かれてサックスを始めたくちです。最初はこの楽器の名前は「トランペット」だと思っていたくらい、楽器の見た目だけに興味が有りました。
しかしいざ楽器、サックスを始めると、その面白さとともに、上達の大変さや、音楽表現の難しさなど、沢山の課題も目の前に現れて来ました。しかしその課題の多さゆえに、よりサックスという楽器にのめり込んでいきました。逆にサックスの上達の難しさを理由に、せっかく買ったサックスを押し入れに仕舞い込んでしまった友人もいます。多くの管楽器購入者がこのようなごく初期の段階で、「続ける」か「止める」かの岐路に立ちます。楽器を続けることは、楽しさと同じくらいの困難や努力を要しますから、実は「続ける」の道を選ぶことは、そんなに多くない比率なのかもしれません。

 目の前の、買ったばかりの自分のサックスを眺めながら、ほとんどの方が夢見るのは、ステージでカッコ良く、自分の好きな音楽を演奏している姿でしょう。このイメージをもっと深めましょう。どんなサウンドで、どんなフレーズであなたはサックスを吹いていますか?イメージを深めれば深めるほど、自分の「夢」が膨らんでくると思います。この「夢」が楽器を始めるときに絶対的に必要なものであり、楽器を続けるときに是非忘れて欲しくない物です。
 夢は出来ないから「夢」です。でもそれに近づきたいと思うのは人間の本能です。夢を持ってサックスを始めたら、もしくはサックスを所有してから夢を考えるようになれば、きっと練習も楽しいし、挫折もし難いでしょう。夢を話せる先輩や指導者に会えれば最高です。きっとあなたの夢への近道を示してくれるでしょう。
あなたがサックスの上達に悩んでいるときも、悩みの解決法や悩みの本質を指摘してくれるかもしれません。しかし、どんなに良い指導者に恵まれても、「夢」がなければ「行こうとしている場所」が見えません。多少説教臭くなりましたが、サックスを始めるすべての皆さんに、「夢」を持って欲しいと思っています。だってそれが唯一の上達の条件なのですから。
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