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4月 2011

Written By: sax on 4月 29, 2011 No Comment

リムスキー・コルサコフ作曲の、「くまんばちの飛行」って曲をご存知でしょうか?

トランペットのエリックミヤシロやトロンボーンの中川英二郎等が、超絶タンギング技巧をデモするように時々演奏してますよね。くまんばちの羽音を超馬鹿っ速いタンギングで再現する「あの曲」です。で、サックスといえば、…。ほとんど誰もやっていません。実はこういう曲はサックスは苦手なんです。

金管楽器奏者の場合、ダブルタンギング、トリプルタンギングは中級クラスの当たり前の技術となっています。しかしリードを使うサックスではダブルタンギング、トリプルタンギングの難易度が俄然変わります。一回の息で二回タンギングする「ダブルタンギング」はサックスの場合、「トゥク、トゥク」と舌の先と中間の二箇所を使います。

金管の場合とほぼ同じですが、舌の上にすぐリードがいるのがやっかいです。サックスでのトリプルタンギングは…。多分無理でしょう。単に恐ろしく速いシングルタンギングになるだけだと思います。このようにリード楽器のタンギングには制限があり、速いフレーズを舌でコントロールすることには限界があります。というわけで、サックスは速いフレーズが苦手なのです。…なんてことは実はありません。

管楽器は音を区切るためには舌を使ったタンギングだけでなく、腹筋による息のコントロール、また運指による音の変更等、色々な「音を切る技術」があります。例えば、息を連続で出しっぱなしにして、「ソ、ファ、ミ、レ」と運指を変えれば、よっつの音はちゃんと区切れながら出て行きます。

舌でタンギング(足で蹴り飛ばすみたいな表現ですね。)せずに、息だけで音を区切る「エアータンギング」という技術もあります。先日、もの凄いテクで超絶速度の速いアドリブフレーズを吹いているプロのミュージシャンに演奏後、「どこで舌をついてるんですか?」と質問したら、「うーん、フレーズの頭だけかな。」という答えが返ってきました。

それ以外は指や息のコントロールでフレーズを作っているとのことでした。しかし、これは絶対ウソです。如何に速いフレーズでも、必要な音、例えば裏の拍を強調したいところ等ではちゃんと舌を使ってタンギングしていたのが聞いていて分かりました。

ジャズのプレーヤーは「アドリブ」という即興作曲演奏をする都合上、「自分のフレーズ」というものを持っており、それをいくつも「貯金」として引き出しに仕舞ってあります。そのフレーズは旋律のみでなくその吹き方や指使いなども「癖」として記憶されています。そのフレーズのどこで舌を使うかも、繰り返しの練習の中で確立され、それを体が記憶していくのです。

タンギングの技術で話を始めましたが、舌のコントロールは単にひとつの手段です。吹いたフレーズの聞こえ方、表現力に応じて手段は使い分ける必要がありますし、必要であれば練習を積み重ねなくてはならないでしょう。実は私、ダブルタンギングはできません。(汗

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超が付く位の初心者なのに、こんな遠鳴りのする音が出せるんだと唯々吃驚でした。
(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 大橋安秀様 のお声)

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Written By: sax on 4月 27, 2011 No Comment

前回お話したように、「フィニッシュ」というのはサックス全体の表面仕上げ、つまりラッカーの質やメッキ加工の「表面仕上げ」の方法を指します。

前回は塗料についてお話したので、今日は「メッキ」によるフィニッシュについてお話しましょう。

メッキは漢字で「鍍金」と書く日本語で、英語ではPlateと言います。そう、GPやゴールド・プレート、SPならシルバー・プレート等の言葉は金メッキや銀メッキを指しています。(正しくはゴールド・プレーテッドですが…。)

最近ではニッケルメッキやクロムメッキなども楽器に採用されています。メッキは塗装と違って金属皮膜ですから「剥がれ」に強いのが特徴です。また金やニッケル等、安定した金属のメッキであれば、表面の劣化や変化も非常に少ないです。

もちろん塗装フィニッシュよりは高価な場合が多いですが、「金メッキ」や「銀メッキ」、「プラチナメッキ」などと聞いて、「高いだろなあ!」とそうびびる必要はありません。

メッキは数ミクロンの厚さなので、メッキ材料の量は微々たるもので、ほとんどのコストは手間賃や技術料です。また同じ金メッキでも材料によって、24K、18K、9K等と金の純度が変わります。フルートなどではしっかりと18Kメッキとか、9Kメッキとかを表記していますが、サックスの場合GP(ゴールド・プレート)などと「言いっぱなし」が多いですね。

さて大事なのはその音質ですよね。金メッキは「明るく、芯のある、きらびやかな音」の特性がある、と一般的に言われています。銀メッキは「密度の濃い、落ち着きのある柔らかい音」、ニッケルメッキは「パワフルでキレのある音」などとよく言われます。

最近流行のピンクゴールドメッキ(銅などの別の金属を加えた金のメッキ)は「金メッキと銀メッキの両方の長所を持つ艶やかな音」が特徴で、とても高い人気があるようです。しかし、メッキの厚さ、材料、下地仕上げの方法、メッキの方法等、色々な要素が同じメッキでも変わりますので、「自分で吹いた感想が一番!」と言っておくのが一番無難でしょう。

メッキの楽器はサックスの材料である金属(真鍮等)の振動特性に大きく影響を与えますので、「吹奏感が重くなった」とか、「息が入り易い」、「管体全体が振動する感じ」等、色んな吹き手の個人的感想が伴いますので注意してください。

サックスの場合、ネックだけ「金メッキを掛ける」、「銀メッキを掛ける」というプレーヤーも沢山います。

またそういう使用のネックに変更する、ということもサウンドを改造するメジャーな方法になっています。フィニッシュの違いは見た目だけでなく、音質に大きく影響することを忘れないでください。

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AIZEN に変えてからは朝晩の練習時間がぐっと長くなりましたし、練習をやめるのが嫌になるくらい、素晴らしいマウスピースです。絶対にお勧めです。
(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 水上克様 のお声)

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Written By: sax on 4月 23, 2011 6,742 Comments

サックスの場合、「フィニッシュ」というのはサックス全体の表面仕上げ、つまりラッカーの質やメッキ加工の「表面仕上げ」の方法を指します。

かつてはイエローラッカーによる塗装仕上げか、金メッキか銀メッキの「プレート仕上げ」くらいでしたが、技術の進歩によって現代では非常に多様な「フィニッシュ」が可能となり、各種のサックスのバリエーションが世に出ています。何故そんなに多様なフィニッシュが開発されているのか?

それはフィニッシュによってそのサックスのサウンドが変わるからです。サックスは管体の中の空気の振動で発音しますが、それが管体の金属を振動させそのサックス独特のサウンドとなります。

管体の素材は一般的に真鍮(銅の合金)ですが、最近では特殊な金属配合の真鍮や、洋白と呼ばれる銅と亜鉛の合金や、スターリング・シルバーと呼ばれる銀純度92.5%の銀を管体に使ったサックスも出ています。管体の素材まで話し始めるときりが無いので、まずはラッカーの話から始めましょう。

ラッカーというのは、実は「塗料の総称」みたいなものでして、日本の漆もラッカーの一種です。サックスのフィニッシュには一般的にはアクリル系ラッカーが使用されていますが、またその色や成分、塗る厚さ等には各メーカーの個性があります。

ラッカーフィニッシュであれば、「振動」という面ではほぼ同等のはずなのですが、イエローラッカー、ゴールドラッカー、アンティークラッカー、ブラックラッカー、マットラッカー、シルバーラッカー等、めまいがするほどの多様なラッカーフィニッシュがあり、各々サウンドが何か違うんです。

簡単に言ってしまうと、「シブく見える色の楽器」は概して「シブい」サウンドを出してくれます。要は、「見た目はかなりサウンドに影響している」と考えて良いのではないかと思います。各サックスメーカーだって、お客様が選びやすいように、各製品の個性を上手く調整し、表現しているのだと思います。

ラッカーを語るとき、見た目だけでなく、その「厚さ」にも言及しなくてはなりません。所謂ヴィンテージサックスの雄、アメセル・マークVIは、同時期のフランスセルマーよりラッカーの塗りの厚さが薄く、乾燥も自然乾燥だったと言われています。

そしてそれゆえに、アメセルの特徴である、あの抜けの良い、暖かなサウンドが出ているのだともいわれています。「ラッカーはサックスのサウンドを重くする」という論理で、最近では管体素材そのままで、ラッカーを掛けない「アンラッカー」というフィニッシュもジャズサックス界では人気になっています。

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一息入れた瞬間「あっ!違う!」と感じました。大したキャリアもない私でも分かる吹きやすさで、同じ息の量で楽に音が出ます
(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 宮武尚史様 のお声)

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Written By: sax on 4月 16, 2011 No Comment

澄み切った美しい、伸びやかな音。それがサックスのサウンドの特徴であり、長所でしょう。しかし前衛音楽の巨匠、「ジョン・ケージ」がピアノの弦にコインを挟んじゃったように、サックスも特殊な奏法や特殊なサウンドを出すことで個性を主張する数多くの奏者がいます。今日はそんなサックス奏者を紹介します。

サウンド的にはほとんど影響はありませんが、サックス等の管楽器では「循環呼吸(サーキュラー・ブリージング)」と言う呼吸法があります。口の中に溜めた息でサックスを吹きながら、瞬間的に鼻で息を吸い、また口に息を送る、と言うことを繰り返して、息継ぎをすることなく連続的に音を出す奏法です。

決して少なくない数のプレーヤーがこの循環呼吸をマスターしていますが、有名なところではソプラノサックスのケニーG、テナーの竹内直らがステージで多用します。ケニーGは「45分47秒」というロングトーンのギネス記録も持っています。もちろん循環呼吸のなせる業ですが、ま、並ではありません。

サックスの2本吹き、3本吹きもジャズ界ではかなり「有名」な変則奏法ですね。

テナー奏者がソプラノサックスを右手で持って、二本一緒に吹く技を使うプレーヤーは少なくありません。ジャズ界のマルチリードプレーヤー、ローランド・カーク(1977年逝去)は、三本のサックスをいっぺんに吹くこともしますし、また鼻でフルートを吹いたりもします。とにかく珍しいことの「専門家」で、まるでアルペンホルンのようなストレート・テナーサックスをステージで吹いたりもします。

袖からステージに出てくると、カークの体には既に10種ほどの楽器があちこちにぶら下げられています。あ、ちなみにケニーGのロングトーンのギネス記録は「45分47秒」ですが、非公式記録としてこのローランド・カークが「2時間21分」の最高記録を出しているそうです。

だんだん「変なサックス奏者」に話がずれてきましたが、ジョー・ロバーノはフランソワ・ルイ社が開発した「アウロクローム」というサックスを吹いています。「アウロクローム」はセミカーブド・ソプラノサックスを二本並べて、メカ機構を連動させたものです。ま、ソプラノ二本吹きですね。クレージーキャッツのテナーサックス奏者、安田信(1996年逝去)は水道管で作ったマウスピースを使っていたそうです。

音楽表現にルールはありません。あなたも「超個性的」なサックスプレーヤーを目指してみたらいかがでしょうか。

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「サックス始めて、中々上達しなく良い音が出せず、もうやめてしまおうかな」と考えている方にはその前に最後にこのマウスピースを使ってみてから考えても後悔はしません!!
(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 金子孝一様 のお声)

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Written By: sax on 4月 9, 2011 No Comment

交響楽団に混ぜてもらえない(笑)サックスは、クラッシック界ではカルテットの形式で活躍されている方が多いですね。

あ、カルテットとは四人編成のことです。

三人はトリオ、五人はクインテット、六人はセクステットです。この「四人」という編成はどんな楽器でもバランスの良い編成で、フルート四重奏、弦楽四重奏、トロンボーン四重奏等もかなり一般的です。サックスの場合はソプラノ、アルト、テナー、バリトンと4パートがバランス良いサウンドを作り出します。

須川展也(すがわのぶや)等によるトルヴェール・クヮルテットや雲井雅人サックス四重奏団などが有名ですね。またジャズ界ではサックス・カルテットといえば「サキソフォビア」ですかね。それまでほとんど皆無だったジャズ界でのサックスのみのグループとして長く活躍しています。

サキソフォビアの場合はクラッシックのサックス・カルテットと違い、アルトx1(緑川英徳)、テナーx2(竹内直、岡淳(「おかまこと」と読みます。よく、おかジュンと呼ばれて本人へこんでるようです。))、バリトンx1(井上”JUJU”博之)の編成です。また岡淳が篠笛を吹いたり、竹内直がバスクラリネットを吹いたりもします。

アマチュアが簡単に集まって合奏を楽しめるのもカルテットの良いところです。もちろん四種類のサックスが集まるに越したことはありませんが、ソプラノ無しならアルトで補充したり、バリトンが居なければ居ないで、最低音のベース音が無くなるだけなので、それなりに音楽としては成立します。

楽譜も楽器屋さんの楽譜売り場やネット通販で沢山選べます。サキソフォビアのCD付の楽譜本もありますので、ジャズファンの方はこちらもお薦めです。

サックス・カルテットは小さなスタジオでも集まれますし、川原や公園のような屋外でも練習できます。なにせ電気が必要ないし、立って吹くことができますからね。

最初はなるべくメトロノームでテンポを合わせて練習したほうが良いでしょう。合わせるのに慣れてきたら全員の感覚でテンポを合わせるように練習してください。

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良く鳴ってくれるので唇がリラックスしたアンブシュアが可能になり気持ち良く楽器がなっている感じです。
(AIZEN NY アルトサックスマウスピースご購入 稲葉光則様 のお声)

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