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10月 2010

Written By: sax on 10月 29, 2010 No Comment

リガチャー選びの基礎知識

サックスのサウンドと楽器そのものの関係は、プレーヤーの口に近い部品ほど、サウンドへの影響が大きいといわれています。

マウスピース、リード、リガチャーなんかは一番口に近いですよね。マウスピースやリードのサウンドへの影響は既にご存知かと思いますが、リードをマウスピースに留める金具としか思えない「リガチャー」も、想像以上に吹奏感やサックス全体のサウンドに大きく影響を与えるんです。

実際、多くのメーカーやショップでは、多種多様なリガチャーをサウンドの志向や吹奏感の違いによって発売しています。「○○製オットーリンク・メタル・テナー用リガチャー(逆締め、ピンクゴールド仕上げ)」で一万数千円、というようなリガチャーは決して珍しくありません。

そしてまた、かなり多くのプレーヤーがマウスピース付属のリガチャーではなく、このようなメーカーやショップ特製の高性能リガチャーを使っているようです。

それは、これら別売り単独リガチャーの性能が、プレーヤーのニーズにマッチする十分なものを持っている証拠でしょう。

リガチャーの選びのポイントは、テナーの場合は音質全般そのもの、アルトやバリトンではマウスピースのサウンドをいかに強調するか、またソプラノの場合は吹き易さです。

テナーでリガチャーを変えると、吹奏感もサウンドもがらりと変わることがありますが、アルトやバリトンではテナーほどの変わり方は期待しないほうが良いでしょう。

むしろマウスピースの固有のサウンド特性をいかに引き出すかがリガチャーの役目になるようです。ソプラノサックスの場合はもっとサウンドへの影響は少ないのですが、リガチャーとマウスピースの相性によって吹奏感が大幅に変わることがあります。

今まで強かった抵抗感がうそのように、息がスムースに入っていくリガチャーにめぐり合える場合があります。自分のサックスサウンドに疑問や不満を持ったら、まずはリガチャーの交換を検討するのが一番安上がりで、効果のある方法かもしれません。

リガチャー選択の基本的な知識をいくつか紹介しておきましょう。

まず材質と仕上げ。金属製リガチャーに対し、合成皮革や樹脂ベルトのものは比較的ダークなサウンドを作るのに向いています。また金属のメッキはゴールド系は明るい音、シルバー系は暖かい音を持っています。上にネジの付いた「逆締め」は軽い吹奏感。下にネジの付いた「順締め」は輪郭のはっきりしたサウンド傾向です。ま、あくまで一般論ですので、必ずご自身で確認してください。

マウスピースの太さ、形状は様々ですので、リガチャーを選ぶ際には自分の使うマウスピース、リードを持参した上で、そのリガチャーが使えるかどうかを必ずチェックしてください。

そうそう、アルト・ラバー用、テナー・メタル用等リガチャーは分類してありますが、これらは「一般的なマウスピースでは…」の定義です。テナー用のメタルマウスピースにぴったりのアルト用リガチャーは沢山有ります。またクラリネット用のリガチャーをアルトやテナーサックスのマウスピースに使っている人も少なくありません。

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届いた当日のライブで早速使ってみましたが、長い間使用していたかのように、ストレスなくとても楽に演奏できました。録音して聴くと、とても太く、温かい音色で鳴っているのがよくわかります。
(AIZEN SO ソプラノサックスマウスピースご購入 井上弘道様 のお声)
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Written By: sax on 10月 27, 2010 No Comment

大事な楽器をガードするにはケースが大事

部室等への「置き楽器」の場合が多いブラスバンドやクラッシック系のサックス・プレーヤーの方々は、意外とケースに対して無頓着なようですが、西へ東へとセッションをハシゴし、持ち替え楽器を何本も持って移動するジャズ系のサックス・プレーヤーにとって「サックスケース」はかなりの重要なアイテムです。軽く、丈夫で、便利で、かつ「カッコ良く」なければなりません。

近代の合成樹脂成型技術によって、「軽量パックケース」が出現するまでは、サックスケースと言えば「でっかい箱型」または「合成皮革や本皮のソフトケース」が主流でした。

ソフトケースでのサックスの運搬は非常に軽くて楽チンなのですが、中身のサックスが大事であればあるほど、ある意味「命懸け」の気遣いが必要です。

電車の壁にコツンと触っただけでポスト(キーシャフトの土台)が曲がり、まったく音が出なくなることがあります。落下なんぞは絶対厳禁です。

友人のバリトンサックス吹きは、雨の日にバリトンサックスをソフトケースに入れて肩から提げて外出し、濡れた駅のホームで滑って転びました。バリトンをホームに叩きつけ、その上に本人が落下したそうです。

修理代?彼は教えてくれませんでした・・・。
ソフトケースでサックスを運んでいる方は是非、お気をつけください。

固めのパックケースの場合はまだ気が楽ですね。

グラスファイバーやソフト樹脂でしっかりと楽器を守ってくれます。しかも非常に軽く、コンパクトな形状で邪魔にもなりません。難を言うとしたら、コンパクト過ぎる故に譜面や小物の収納力がすくないものもありますね。ま、別のかばんに入れれば良いだけですが…。

またリュックのように背負えるセミハードケースと呼ばれるサックスケースも最近の人気です。しっかりとサックスをガードし、かつカバンとしての収納力もなかなかのものが沢山あります。

しかしどんなケースも楽器とケースが合っていることが重要です。楽器はケースの中でがたがた動いていませんか?ケースの緩衝材がサックスのキーに変な力を加えてませんか?

リュックのようにサックスケースを背負っているあなた!走ったり、飛び跳ねたりはダメですよ。サックスやフルートは縦方向の振動によってカップシャフト(キーシャフトから伸びている、タンポの入ったカップを支える棒)に力が加わってほんの少しでも曲がってしまうと、トーンホールの密閉度が狂います。

大きなカップを細い棒で支えているのですから、テコの原理で棒が曲がってしまうわけです。サックスとフルートの縦方向の振動にはご注意ください。

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Written By: sax on 10月 22, 2010 No Comment

ビンテージサックス。古ければ良いの?

「ビンテージサックス」。聞いただけで高そうな響きですね。見た目はサビサビで、塗装もハゲて光沢も無い。知らない人が手に取れば、即、「燃えないごみ」として捨てられそうな金属の塊に、なぜ百万を超える価値があるんでしょうか?

もちろん単に古いからではありません。高額なビンテージサックスは、「その値段を出してでも欲しいひとがいる」から、その値段なのです。現行のサックスは新品がどこでも買えます。しかし50年前に製造が中止されてしまったサックスは、現代まで処分されずに残っているものを探すしか手は無いわけです。もちろん手放さないプレーヤーも沢山います。そのなかから市場に出てくる「出物」は非常に少なく、必然的に価格が高騰するわけですね。

では、どうしてそんなに皆が欲しがる古いサックスが存在するのでしょうか?

よく言われるのが、現代の大量生産による楽器の製作工程と、昔の職人の技による手工業手法との違いです。部品の一点一点が手造りで丁寧に仕上げられています。

また金属の組成(合金の成分の内容や比率)やその経年変化によるサウンドの違いです。昔の楽器は昔の音がする、とよく言われます。また設計のコンセプトが現代の楽器とまったく異なり、かつ技術的にもまた未成熟な部分が独特の「個性」の根源になっています。ま、ぐだぐだ言っても、いっぺん吹いたら・・・「ああ、いい~!これ欲しい!」となるのがビンテージサックスの特徴です。乱暴な理屈ですが・・・。

一般的に「名機」としてゆるぎない人気を持っているのが、1954年から1973年頃まで製造されたセルマーの「Merk VI(マーク・シックス)」ですね。

特にセルマーUSAで再組み立て・調整された、いわゆる「アメセル」は多くのジャズ・プロプレーヤーに使用されており、今でも非常に人気が高い機種です。その他セルマーではスーパーバランスアクションやマークVII、またキングやコーン、ビッシャーといった海外メーカーも人気のビンテージサックスのメーカーです。

ビンテージサックスというと海外のメーカーの物ばかりを想像すると思いますが、日本のヤマハやヤナギサワも歴史を積み重ね、「ビンテージサックス」と呼ばれてしかるべき早期のモデルも存在します。

ヤマハでは旧ニッカン時代の「インペリアル」、また旧62シリーズなどがすでに「中古サックス」の範疇から「ビンテージサックス」の仲間になっています。またヤナギサワでは最初期テナー、Tシリーズや旧エリモナ・シリーズも人気です。

しかし日本製ビンテージサックスの場合は、当時の製造技術が海外のものと比べてかなり劣っているため、仕上がりに非常にバラツキが多く、良品と粗悪品が混在しているのが特徴です。選ぶときは是非注意してください。
最近では「ジャンク(ゴミ)」に近い日本製ビンテージサックスをオークションなどで安く購入し、新品高級サックスが買えるような金額をかけて再組み立て・調整を施し、「あの頃の音」を楽しんでいるプレーヤーも少なくないと聞いています。

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Written By: sax on 10月 18, 2010 No Comment

防音ブースや練習スタジオについて

サックスを練習している皆さんはどこで練習していますか?

都会の方なら近所のスタジオを借りての練習ですか?それともカラオケボックス?家が大きいので誰にも文句を言われない、とか防音ブースを部屋に持っている、などという恵まれた方もいらっしゃいますかね。

押入れの中とか電話ボックスなんて場所も昔は聞きました。昔の家は押入れも居間の家屋より大きかったようですし、公衆電話の電話ボックスも完全密閉できるものがあった時代です。とにかく、音を小さくしにくいサックスの場合、練習場所は常に悩みの種ですよね。

今日は防音ブースや部屋の防音について考えたいと思います。

防音ブースを買うときにはどんな注意が必要か、また自分の部屋を防音工事するときにはどんな点を気にすべきか、などです。

防音ブースはヤマハの「アビテックス」や河合の「ナサール」、また各音響設備メーカーなどから発売されているユニット型組み立て式防音ブースが主流ですね。

レンタルなどもありますので、しつらえる場所と予算さえあれば快適な防音ブースを作ることが出来ます。注文時に注意すべきは、使用の形態と練習の目的です。

座奏か立奏か、音響機器やキーボードは使うか、練習する可能性のある楽器は、譜面台は必要?、リードの調整等もするなら小物を置くテーブルも必要?、外部からの連絡方法は?、エアコンは?、サウンドチェックもしたいのならそれなりの広さと残響の低減も必要?など等。

防音ブースをマンション等の集合住宅に設置した場合、思わぬトラブルは床方向の防音だそうです。横や上への防音は期待通りでも、音が床経由で階下へ漏れる場合が多いようです。床方向の音漏れに注意してください。また広さを低く見積もりすぎると、音の籠りや回り込みで音がガンガンして、とても練習にならない場合もあります。ご注意ください。

部屋全体を防音工事する場合は、専門の音響工事会社に依頼することをお薦めします。音というのは曲者で、とても素人が簡単に太刀打ちできるものではありませんし、漏れた音を聞かされる隣人も耐え難いものがあります。

「そうは言っても予算が…」

というかたへの基礎知識としてのアドバイスをひとつ。

遮音材と吸音材は別物です。壁にスポンジ等の吸音材を貼っても残響が無くなるだけで、遮音効果はほとんどありません。遮音材は空気の振動をそこでストップさせるものなので、重く、空気を通さない、振動し難い材料です。一般的には遮音材と吸音材を何層も積層して防音効果を向上させます。

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サックスミュートソプラノ用

サックスミュートアルト用

サックスミュートテナー用

サックスミュートバリトン用

Written By: sax on 10月 15, 2010 No Comment

サックス・スタンドは、何本かの楽器を持ち替えるビッグバンドのサックス・プレーヤーの方々にはなじみが深いようです。テナーサックス、ソプラノサックス、クラリネット、フルートの四本のスタンドを使って、楽器をとっかえひっかえ吹くのは、ビッグバンドでは決して珍しい光景ではありません。

また立って吹く(立奏と言います。座って吹くのは座奏だそうです)ことの多い、コンボジャズやフュージョン系のプレーヤーも最近はサックス・スタンドを使われる方が増えてきたようです。

それ以外の方々は、「スタンド?そんなもの要るの?」、と椅子の上に置いたり、演奏が終わっても肌身離さず膝の上に置いておく方が多いですかね。

ジャズクラブでピアノの上にサックスを置いているプレーヤーを良く見かけますが、一見それっぽくて格好良いとは思いますが、私はそれをハラハラしながら見ています。ピアノの表面はツルツルですし、サックスのネックがピアノの上からはみ出したりしています。それに誰かが腕でも引っ掛けたら…。想像しただけで失神しそうです。

サックス・スタンドは最近でこそメジャーな存在になってきましたが、かつては、「荷物が重くなる」、とか「椅子や床に置けば良いじゃん」、「スタンドなんて楽器屋のショーウィンドウで使うものでしょ」などと、その重要性は注目されていませんでした。しかし最近では超軽量なものや、小さく折りたためることの出来るスタンド等の登場で、サックス演奏には欠かせない小物としての地位を築き上げてきています。(ま、そんな大袈裟な事件では無いですが)

スタンドの一番の利点は、サックス等の楽器を「置く」と「取る」ときの迅速性です。

一曲の中で目まぐるしく楽器の持ち替えをしなくてはならないビッグバンドのプレーヤーにとっては必需品です。4小節の間にフルートからサックスに楽器を持ち替えるには、スタンドは無くてはならないものです。

また演奏していないとき、サックスを体から離しておけるのも体力の温存に有効です。

そしてもうひとつの大きな利点は、「サックスを正しい形で安全に置ける」ということです。サックスのデリケートな部分に負担を与えずに、床にしっかりと立った状態を保てるのがスタンドです。誤って踏まれることもありませんし、椅子から転げ落ちることもありません。

私は練習用とステージ用で二種類のスタンドを使い分けています。練習用には軽くて持ち運びに苦労しないコンパクトなもの、そしてステージ用には重めでゴツい、しっかりしたスタンドを使います。

練習用スタンドは単に自分の便利さだけのものですが、ステージ用スタンドは、ステージが暗いとき、またステージ撤収のときに、他のスタッフや関係者に多少引っ掛けられても決して倒れないような、頑丈なものであることが重要だからです。

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Written By: sax on 10月 13, 2010 No Comment

サックスのミュートはどこで売ってるの?とよく聞かれます。

トランペットやトロンボーンなどの金管楽器のミュートのイメージで、サックスもミュートを着ければ音を小さくして練習できるという発想でしょう。

残念ながらサックスの発音構造は金管楽器のように「ミュートで消音」することはできません。ベル部分にタオルなどを詰めてみたことはありますか?

多少の消音効果はありますが、許容できる音程で音が出るのは低い「ミ」くらいまででしょうか。「シ♭」なんかは息の空気が出て行きません。

サックスは金管楽器の「ラッパ」に対して、「笛」です。管体を塞ぐと発音構造に支障が出るし、音はベルのみから出ているわけではありません。最近では各種の技術を使って、色んな形での「サックス消音器」製品が出ており、かなり小さな音量でサックスの練習ができるようになってきましたが、トランペットのプラクティス・ミュートや練習用電子ミュートのように完全に音が消えることは望めませんのでご注意ください。

最新のサックス消音器には、サックス全体を包み込んでしまう「パック消音タイプ」と、サックスの各部分に減音メカニズムを仕込んで全体の音量を下げる「減音タイプ」があります。吹奏感の違いや、構造全体の重さや装着のし易さなどに相違がありますので、好みや目的に合わせて選ぶことが必要でしょう。

さあて行きがかり上、「これが決めての消音術!」を紹介しなくちゃいけないですかね。

それは…!

「上手くなること!」

です。

・・・べたな答えですみません。

でも居間のテレビの音量より小さな「ピアニッシモ」が吹けるようになれば、小さな音が出せるばかりでなく、楽器のコントロール、タンギング、アンブシャも完璧に近いものとなり、大きな音も当然自在にコントロールできるようになります。

所謂、楽器のダイナミックス(音の強弱)をコントロールできるように、上手くなるわけです。実際にサックスの上級者は聞こえるか聞こえないかのピアニッシモで、正確な音程の早いフレーズを吹くことが出来るはずです。っていうか、それが出来るのが上級者です。

とはいえ良く考えれば、「上手くなるためにたくさん練習したいから、小さな音量で家族にひんしゅくを買わないで、家で練習したいんだよ!」、と堂々巡りですね。河原や公園、スタジオやカラオケボックス、そして最新の消音器で練習量を積んでください。

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Written By: sax on 10月 8, 2010 No Comment

あ、捨てないで!駄目リード。ちょっと擦れば再生か?

良い表題ですね。七五調ですね。

サックス奏者の皆さんは、かなり頻繁にかつ定期的にリードを買わねばなりませんよね。5枚入り、または10枚入りの箱詰めリードを1、2箱ずつですか?そしてリードの仕分けですね。

セオリー的にはリードを水に浸けて水分をリード全体に含ませ、マウスピースに取り付けて試奏ですね。バリバリに鳴ってくれるリードもあれば、「もこもこ」とまともに振動してくれないリードもあります。リードの材料は自然の植物「ケーン」ですから、品質、性能のばらつきはいたしかたありません。

評判の良い、高級ブランドのリードでも、打率7割で大ラッキーでしょうか。鳴らない駄目リードは、あなたは潔く捨てますか?でも、この選定からもれた鳴らない駄目リードも、決して再登用のチャンスが無いわけではないんです。

リードの箱を開けたら、箸にも棒にもかからないリードは、事前に選別しておかないと時間の無駄。こればっかりは不運と諦めるしかありません。

まずは「大きく反り返ったリード」。乾燥が不十分で、かつケーンの質の悪い部分が使用された場合に検品をかいくぐってこのようなリードが出荷されてしまう場合があります。平たい面に置いてリードの平坦部が1ミリ以上開いてしまうほどアーチ状に反り返っていたら、ちょっと手出しは出来ません。また先端が割れているものも諦めましょう。

普通のリード選定作業が終わったら、駄目リード再生のための「駄目で元々、出来たらラッキー」の作業です。
リードの調整といっても、相当な熟練者でない限り完全にダメなリードを優等生にすることは困難です。一般的なリードの調整は「左右のバランスの調整」と「コシの微調整」が中心です。

バランスの調整にはまずマウスピースを口と並行にせず左右に少し傾けて咥えます。これによってリードの片方ずつを押さえて吹くことで、右側の振動と左側の振動が均一かどうかを調べます。バランスが崩れているとどちらかの鳴りが悪くなるので、そちら側のリードの表の端を2ミリ程度の幅で少し削ります。

リードを削るのは1000番程度の紙やすりやナイフ、市販のリードスティックなどでおこないますが、削りすぎないよう少しずつおこなってください。削ると言うより「なでる」という感覚です。左右の鳴り方のアンバランスを取り除くだけなので、バランスの調整は慎重にさえおこなえば比較的簡単です。この調整だけで予想以上に鳴るようになる場合は少なくありません。

手強いのは次のステップ「鳴るようにする」調整です。

リードを上から見ると、カットされた部分は先端から後方に向かって、また左右から中心に向かってなだらかなスロープになっています。このスロープの頂上付近がリードの「ハート」です。このハートを削るとリード全体の「コシ」が変わってしまうので、ここは最後の砦です。

ハートを避けながら先端から左右に分かれていく「薄い」部分を少しずつ左右均等に削っていきます。だんだん鳴りが改善してきたら大成功です。行き過ぎる前に止めて置きましょう。ま、この調整は非常に微妙で繊細です。熟練者も失敗する可能性が高いです。

まあ、やり過ぎてももともとは「ダメリード」ですから…。

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Written By: sax on 10月 4, 2010 No Comment

サックス リードケース!持ってますか?

「リードケース」って本当にたくさん種類がありますね。最近ではスヌーピーの絵柄がプリントされたリードケースなんかが、吹奏楽女子の間では人気ですね。

私も実は密かに欲しいと思ってます。

昔から標準的なリードケースは、薄い箱の中にガラスが敷いてあり、そこにリードを敷いて蓋側のフェルトでやんわり押さえつけたものが多いようです。色はほとんど黒。プラスティックのものも最近は多く出回っていますが、高級品は革や木目の表面加工が施されています。

スタイリングが優雅なんですよねえ。このタイプのリードケースを手に取って、妙齢な美人サックス奏者がリードを取り替えている仕草なんて…。あ、脱線しました。

リードの保存方法は様々です。

一番基本形は「無頓着」!最近のリードは箱に入っている時点で一枚一枚リードガードに入っているので、演奏や練習が終わったら、それに入れてリードの箱に戻す方も多いですね。

でも注意していただきたい大原則は、

「リードの最大の敵はウェットとドライを繰り返すことである」

です。

今は亡き天才テナー奏者、故マイケル・ブレッカーの言葉です。ま、これはリコ社のリードバイタライザーのカタログでの言葉ではありますが。しかしこのことは、商品の宣伝目的というだけではなく、シングルリード楽器奏者の間では既に常識となっています。一旦湿らせたリードは、決して乾かさない。それを繰り返すとリードの先端はうねうねと波を打ち、寿命も早く尽きてしまいます。

リードケースに話を戻しましょう。

冒頭で述べた昔ながらのガラス板内蔵型、またスリットにリードを立てて入れることで、大きさに対して収納枚数を稼ぐ、といったタイプのケースもあります。また箱型のケースではなく、リードを挿しておく「リードガード」という保護アクセサリーもあります。

リコ社が数年前に発売したリードバイタライザーという、湿度のコントロールが出来る「保湿パック」を中に収納し、リードケース内の湿度を最適に保つことができる、バイタライザー・リードケースというものもあります。

保湿パックには3種類あり、53%:長期保存、73%:通常最適保存、84%:即プレイ可能、だそうです。密閉ケースはアルト用とバリトンからソプラノまで入れられる多目的用があります。保湿剤は単独で購入できるので、先述のリードガードに入れたリードを、キッチン用のジップロック(密閉プラスチック袋)に「保湿剤」と一緒に入れてリードの乾燥を防いでいるかたもいらっしゃるようです。

ヴァンドレン社から出ている「ハイグロケース」は、最先端技術を使ったデジタル・リードケースで、ケース内の湿度を電子的にコントロールし、リードが完璧な状態で演奏できるようなっているそうです。電池が入ったリードケースです。凄いですよね。

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Written By: sax on 10月 1, 2010 No Comment

リードカッターって何に使うの?

ネットオークションや老舗の楽器屋さんで、「リードカッター」なるものを目にすることがたまにありますよね。サックスやクラリネットのリードをセットし、その先端をきれいに切り揃える為の道具です。

微調節用ネジでリードの先端を1ミリより細かい精度できれいに切断することが出来ます。最近でこそ使っている人をあまり見かけませんが、かつてはリードの調整に必須な道具でした。

しかし現在では、リードの品質の劇的な向上や、価格の低下、プレーヤー気質の変化(要は面倒臭がる人が多くなったということですね。)、等で持っている方を見かけることは珍しくなりました。

「あんな薄いリードの先端に手を加えるなんて、怖くて出来ないよ。メーカーはダイヤモンドで削ってるっていうじゃない。」というサックス・クラリネット奏者がほとんどでしょう。

しかし実は現代こそリードカッターの出番が必要なんです。

近年のマウスピースは各社の技術の目覚しい進歩により、各々がそれぞれ個性を持っています。その結果マウスピース先端のカーブも各メーカー、各モデル、メタルかラバーか、で様々な形状が存在します。

しかしリードメーカーは「標準」の先端カーブのリードを生産しています。どんなマウスピースにもそれなりに合い、それなりの性能を発揮するユニバーサル(一般的な)カーブです。ご自分のマウスピースにリードをセットし、その先端を虫眼鏡でよーく観察してください。マウスピースの先端のカーブとリードの先端のカーブは合っていますか?

先端のカーブが鋭いマウスピース(比較的尖ったマウスピース)では、リードの両端がはみ出していませんか?またフラットな先端のメタルマウスピースではマウスピースの先端両側がリードから大幅にはみ出して見えてしまっていませんか?もちろん原理的にも見栄え的にもマウスピースの先端のカーブとリードの先端のカーブはぴったり一致しているに越したことはありません。そしてそれを簡単に実現することが出来るのが、リードカッターという道具なのです。

リードカッターを使えば、髪の毛の太さ以下の精度でリードの先端を「スッパリ」と切り取ることが出来ます。イメージとしては良く切れる「爪切り」のような感じですかね。リードの繊維やカットされた断面を傷めることもほとんどありません。

調整用のネジでリードの位置決めをするので、不慣れでも失敗する可能性はとても低いでしょう。先端を傷つけてしまったリードや、へたってしまったリードも、リードカッターを上手く使えば、再生できる可能性があります。受身のリード探しから脱却し、「リードの達人」になってみませんか。そういった技術を磨くのも、サックス吹き特有の楽しみ方ではないでしょうか。

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