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9月 2010

Written By: sax on 9月 28, 2010 No Comment

リードは見た目ではないですよ。

良いリードを見分けるにはどうしたら良いんですか?とよく聞かれます。

ファイリングカーブ(リードケーンの外側の皮が剥かれ、中身の繊維が見えている境界のU字型のカーブ)が左右均一であること。リードを蛍光灯など明るいものにかざし、透けてくる光にムラが無く左右均一なもの。リードの繊維部に黒いシミがあるもの、または無いもの。リードを後端から眺め、反りが無いこと。リード全体の繊維の太さが細かいこと。リードケーンの外皮に枯れた跡や傷が無いもの。などなど…。

これらの「リード選びのノウハウ」は全部ウソで、かつ全部ホントです。

これらの見た目の要素は確かにリードの質に影響を与えるものですが、これらの方法で選んだリードだけが「良く鳴る当たりリード」というわけではありません。「おいおい」と言いたくなるほどファイリングカーブが歪んでおり、反りまであるのに「激鳴り」のリードは沢山あります。

最初はダメダメリードだったものが、ちょいとヤスリでひと擦りしただけで、鳴り始めることもあります。また単純に2、3年楽器ケースに入れて放置しておいたら、知らないうちに鳴るようになっていた、なんてことも良くある話です。

友人のあるサックス・プレーヤーは、「リードは鳴るものではない、鳴るようにするものだ!」と言い切ります。彼は丁重な調整技術でどんなリードをも鳴るようにし、買ったリードはほとんど捨てたことは無いそうです。ま、彼はベ○ピの友人女性に、「う○○は出るものではなく、出すものだ!」と同じ口調で言ったそうですが…。

吹くまで分からないのがリードです。

これが唯一の「真実」です。そして鳴るリードは少ない息と簡単なコントロールで、大きくて澄んだ音を出すことができます。低音域から高音域までムラの無い均等な音質でなります。またジャズ奏者なら低音域でサウンドの粒の細かいサブトーンが出せることも良いリードの条件でしょう。

リードを買ったら、左に重い反応、右に軽い反応、上に明るいサウンド、下にもこもこサウンドと書いた、十字のチャート用紙を作り、箱の中のリード一枚一枚の印象をプロットし、最終的に右上にプロットした良いものを使う。というのが手法は様々ですが、多くのサックスプレーヤーがおこなっている「リード選び」のです。

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Written By: sax on 9月 23, 2010 No Comment

「ヴィンテージ・マウスピース」。

うう、美しくも高級で、素晴らしいマウスピースらしいのは知っているのだが、価格も素晴らしい。最近では一本10万超えも珍しくない。こんなもん買ったら楽器の値段より高くない?

50年前のプラスチックの筒に10万円かぁ?そのへん置いといたらオフクロは絶対、燃えないゴミの日に捨てちゃうぞ。…なんてのが憧れの的、「ヴィンテージ・マウスピース」ですね。

何故、今、各種「ヴィンテージ・マウスピース」が高値で取引されているのか?

それは高値を出してでも欲しい人がいるから。需要と供給の経済原理ですね。では、なぜ「37インチ薄型ハイビジョン液晶テレビ」が変えるような金額を出してまで、その「ヴィンテージ・マウスピース」が欲しいのか?何故そこまで求められるのか?古くて希少価値があるから?あーた、骨董の壷じゃないんですから。

ま、骨董の壷には「美しさ」という機能もありますけど…。そう、機能の価値なんです。10数万のハイビジョン液晶テレビ、じゃなかった、「ヴィンテージ・マウスピース」は現代の数万円台のマウスピースでは持っていない、魅力的な特別な「機能」があり、その機能の価値によって引く手数多となりあの値段で流通するようになっているんです。

音楽という一発勝負の世界に生きるミュージシャンが、自分の個性と存在感をゆだねる武器である「楽器」を、骨董価値だけで選ぶ訳がありませんよね。

「ヴィンテージ・マウスピース」と現代マウスピースとの最大の差異は「材質」です。

工業規格が発達した現代では使用できない、再現できない材質が「ヴィンテージ・マウスピース」では数多く使われており、それが独特のサウンドを生み出すひとつの要因となっています。ハードラバーマウスピースの硫黄成分や、メタルマウスピースの鉛成分などが有名です。

ヴィンテージのデュコフメタルは今の工業規格では許可にならない量の鉛分が入っているそうです。もちろんそれを舐めたからって即健康に害があるわけではありません、科学的な研究による安全基準てやつです。

また初期の生産技術に起因する「独特の材料ムラ」も「ヴィンテージ・マウスピース」の特徴あるサウンドに寄与しているようです。200年継ぎ足している老舗秘伝のうなぎのタレとスーパーの瓶詰めのうなぎのタレの違いですかね。

もうひとつの「ヴィンテージ・マウスピース」の特徴は、極端な少量、目的別生産。つまり手造りによる仕上げ品質の良さと、目的に完全にフィットした設計と調整です。そしてそれらのなかの良いものだけが、今もなお生き残っているのです。

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Written By: sax on 9月 13, 2010 No Comment

「サックス吹きにとってマウスピースは、愛すべき体の一部・相棒であり、かつ一生悩み続ける原因の筆頭である」。これは、かのジョン・コルトレーンが言ったとか言わないとか、多分言ってないけど思ってたかも、という格言である。ま、そのくらい「マウスピースへの悩み」のネタは尽きない。

伝説のテナー吹き、ジョン・コルトレーンは、度を越えたマウスピースの研究と自らの手による改造・工夫によって、お気に入りのマウスピースをおしゃかにしてしまい、それ以降の演奏はなんかぎこちなく、熱の入らない、魅力半減のものだった、という話は有名な「マウスピース改造の失敗例」である。

晩年のコルトレーンは重度の歯周病で、通常のアンブシャーが出来なかったそうで、奏法の特殊性もマウスピースへの要件となっていたらしい。このようにプレーヤーに対してのマウスピースへの要求は千差万別で、またどのようにそのマウスピースが自分の要求に応えてくれるかはマウスピースによってまちまちである。自分にとって最高のマウスピースに出会う確立は、たぶん「最高のお嫁さん(お婿さん)」に出会う確立よりも格段に低いと思う。

だって結婚や人間同士の関係は、お互いに育ったり変化したりすることが出来るが、マウスピースは「育って」くれないし、ヤスリでゴシゴシしないと何も変わってくれない。非常に冷たい相棒である。

そんなマウスピースであるから、「最高のものに出会う」ための一番一般的な方法は、「手当たり次第に吹いてみる」ことである。マウスピースを10本吹けば、自分がマウスピースに対して何を求めているのかが分かるようになる。

マウスピースを100本吹けば、それらのマウスピースのどこが長所でどこが短所かが分かるようになる。マウスピースを500本吹けば、見ただけで良し悪しが分かるようになる。マウスピースを1000本吹けば、… きっと何がなんだか分からなくなる。

自分にとってのベストマッチのマウスピースを見つけるということは、本当に「出会い」としか言いようの無い偶然かもしれない。


そのために色々なマウスピースを吹きまくろう!そして今の自分と今のマウスピースに何がかけているかを発見しよう。ちょっと気になるマウスピースがあったら、自分のサックスを持って楽器屋さんで試奏してみよう。「おお、これだ!」、というマウスピースに出会えるかもしれない。

ただ、買って3ヶ月ほど経った頃、「あれ?良いんだけど、ここはなんとかしたいなぁ…」なんて、出会いのときの最初の熱が冷め、冷静な判断力が頭をもたげてくるようになると「アラ」も見えてくる。そしてまた新しいマウスピース探しの旅に出掛けるのだ。

異性に対してはこのような移り気は抑制すべきではあるが、マウスピースに関しては「金と気力の続く限り」、出会いへの旅を続けて良いと思う。…思います。…多分。

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