サックス奏者に付き物の、フルートの持ち替えに四苦八苦されている方に朗報です。2025年9月、ヤマハがフルートの音出しを簡単にする、フルート用アタッチメント、「ASTFL フルートアシストアタッチメント」を発売しました。かつてはビッグバンドのサックス奏者は、フルートとクラリネットへの持ち替えは「常識」でしたが、最近では「フルートが苦手」なサックス奏者が少なくないようです。フルートやクラリネットへの持ち替えのある譜面は、最近のビッグバンドのレパートリーから敬遠されがちとなっています。そんな状況の中、「フルートも吹いてみたい」サックス奏者に最適の製品が、このヤマハASTFLです。
フルートアシストアタッチメント、ASTFLは、「フルートを始めたのに、なかなか音が出せない」、「フルートの楽しさを伝えたいけれど、音の出し方をうまく伝えられない」、といったフルートを始める際に経験する「音が出ない悩み」を、「音が出る感動」に変えるために開発されました。息を吹き込むだけで音が出る構造のため、フルートを始めたばかりの方でも自然と音が出る感覚を掴み、演奏の楽しさに触れていくことができます。フルートの歌口(または唄口)に息を当てるための唇の形を「アパチュア(Aperture)」と言い、唇の間にできる息の通り道(穴)を指します。このアパチュアは、息の量、角度、そして振動の源となるため、音色、音域、音量に大きく関わり、適切なコントロールが質の高い演奏には不可欠です。しかしこのアパチュアがしっかり作られ、適切な歌口の位置に空気が当たらないと、フルートからは全く音が出ません。フルート初心者は、このアパチュアが上手く作れず、ひいては正しく歌口に息が当てられずに、「音が出ない」となってしまいます。フルートアシストアタッチメント、ASTFLは、歌口に取り付ける「人工アパチュア」で、だれでもそれに息を入れるだけで、正しいアパチュアから歌口に空気が当たります。ASTFLを楽器に取り付けて息を吹き込むだけで、簡単に音を鳴らせるので、フルートを始めたての段階から、美しい音が鳴る感覚を得ることができ、正しいアパチュアの角度を奏者が意識し易い構造となっているため、付け外しを繰り返しながら練習することで上達をアシストします。
傷防止パッチを歌口とリッププレート裏側に貼ってから、クリップ状のASTFLで、リッププレートと頭部管を挟み込みます。歌口の穴にパチッとはまるようになっていますので、位置に迷うことはありません。また、ASTFLはリッププレートと同じ曲線を再現しているので、下唇の下の窪みがリッププレートに触る感触が、自然に再現されます。奏者は自分でアパチュアを作らず、ASTFLのパイプを咥えて息を出すだけで、フルートから音を出すことが出来ます。ASTFLの開発に協力したフルート奏者、飯島諒氏いわく、「ASTFLを使って音を出す時には、正しい構え方や運指に集中し、はずした時には音作りにじっくり取り組むことでそれぞれの課題を明確にでき、上達も早まります。中級者以上で最高音のC付近が力んでしまって鳴りにくい方にも、息の流れを再確認するツールとして大変有用です。」、とのことです。頼もしいツール登場ですね。
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