サックス 演奏

サックス偉人伝:ステファン・“ドク”・クプカ

彼は1946年3月25日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの75歳です。12歳でオーボエを始め、高校や大学ではクラッシックを演奏していました。
しかし大学3年生のとき、ジェームス・ブラウン、サム&デイブなどの伝説のソウルシンガーを聴き、リズムアンドブルースのミュージシャンになることを決意します。バリトンサックスを練習しながら、バークレー出身のバンド、『ローディングゾーン』でローディ(ぼーや、楽器運搬係)として働いていました。
そして1968年の7月の週末に、テナーサックス奏者のエミリオ・カスティーヨと会い、あるバンドの結成を誓います。彼とは伝説のフアンキーバリトン奏者、ステファン・“ドク”・クプカであり、あるバンドとは、1970年にデビューし、50年の時を経てもいまだに第一線で活躍する、最強のフアンク、R&Bバンド、「タワ ー・オブ・パワー」のことです。

1973年発表のアルバム『タワー・オブ・パワー』に収められたファンクナンバー、「ホワッツ・ヒップ」の大ヒットよって、タワー・オブ・パワーの名は全世界に知られることとなりました。
クプカのバリトンサックスをフィーチャーした重厚なホーンセクションに、 ベースのロッコ・プレスティアとドラムのデヴィッド・ガリバルディによる、16ビートを駆使した強力なリズムセクションが加わり、アップテンポなファンクナンバーばかりでなく、ソウルフルなバラードまでカバーする、世界一フアンキーなバンドです。
タワー・オブ・パワーは1970年代後半から1980年代前半にかけ、レコード会社との契約が無くなり不遇な時代を過ごしましたが、1980年代半ばに大人気となったサンフランシスコ出身のボーカリスト、ヒューイ・ルイスと彼のバンド、ザ・ニュースがホーンセクションとして彼らを起用したことで再び注目が集まり、1987年に復活アルバムを発表することとなります。
その後タワー・オブ・パワーは、数々の活躍でレジェンドバンドとしての地位を確立していきます。アレサ・フランクリン、ローリングストーンズ、ブルース・スプリングスティーンらとの共演や、ロッド・スチュワートのホーンセクションとしてのツアー、エルトン・ジョン、リンダ・ロンシュタット、サンタナ、エアロスミスらとのレコーディングもおこなっています。

タワー・オブ・パワーの特徴は、何と言っても強力にフアンキーでキレのあるホーンセクションです。そしてそのセクションを重低音で支えるのが、ステフアン・“ドク”・クプカのバリトンサックスです。
「ドク」のバリトンサックスの音は独特で、バンド全体の激しいリズムに対し、実にタイミング良い「合いの手」を、独特のタイミングで入れ込みます。心地よいタイミングで、ガツン!ガツン!と低くて重い音を差し込んで来るのが、タワー・オブ・パワーのサウンドの特徴です。ドクの楽器はヤマハYBS-62、マウスピースはベルグラーセンのメタル130。リードはリコ・プラスティカバ ー1.5を使用しています。

 

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