サックス 本体

サックスの消音器



あなたはサックスの練習をどこでやっていますか?学校の音楽室、リハーサルスタジオ、公園、河川敷、…。音の大きい管楽器であるサックスは、練習の場所にひと苦労ですね。
金管楽器には、ベルに取り付ける「ミュート」という消音器がありますが、音の出る構造の違いで、木管楽器には使うことが出来ません。しかし最近では多くの「サックス用消音器」が発明され、市場で出回っています。
今日はサックスの消音器についてお話ししましょう。
 「消音器」と言うには大袈裟な仕掛けですが、多分、最高の効果を埋めるのが「防音ブース」です。家の中に設置する「防音ブース」は言うならば、「部屋の中の部屋」です。昔は押し入れの中で練習したり、街中の密閉型電話ボックス(今は見ませんね)で練習するサックス奏者が多かったようですが、部屋の中に人ひとり入れる防音部屋(というか箱?)を作ってしまうという発想は素晴らしいですね。もちろん「部屋」ですので、サックスの練習には何の問題もありません。暑さや息苦しさ等の難点を克服すれば、最高の消音器でしょう。
これをもう少しコンパクトにしたものが、サックス全体をケースの中に収めたまま演奏するサックス消音器でしょうか。このタイプのサックス消音器はかなり昔からあり、様々な形があるようです。やや大きめのソフトケースに、ネックを「出す」穴と、両手を「入れる」穴を付け、サックスをケースに入れたまま吹く構造です。サックス全体の音量はソフトケースで外に出ず、外に出ているマウスピースからの振動音だけが聞こえる、って作戦です。ケース内部の吸音材やデザインが異なるタイプが、多くのメーカーから出ています。
これを発展させた形が、ハードケース型のサックス消音ケースです。ケース内部でサックスの生音を拾い、「ケースの中でなかったらこんな音」という音質に電子回路で変換して、イヤホンから奏者にサウンドを聞かせてくれます。いやあ、技術って凄いですね。消音ハードケースの中の構造は、サックスがある程度「鳴る」のに必要な空間が維持できるよう設計されているようです。ソフトケースタイプよりは重く、大きいですが、効果は大きいようです。
  
 最近、多くのメーカーから出されているのが、サックス内部の空気の振動エネルギーを抑えるための、「内装型サックス消音器」です。
サックスが金管楽器の様なミュートを使えない理由は、金管用のベル着け型の消音器ではサックスの理論的な長さが変わってしまい、音の高さのコントロールが出来なくなってしまうからです。
そこで、サックスの理論的な管体の長さは変えずに、音の大きさのエネルギーのみを吸収し、消音してしまおう、というのが「内装型サックス消音器」です。ネック先端や本体上部、またベルの内部に着けるものなど多様ですが、どれも真ん中に「穴」が開いているのが共通点です。
これによって、ちゃんと下のシ♭までが出るようになっています。
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