サックス 演奏

指が言う事を聞いてくれません


初心者サックス吹きの時代は、小指に苦労しますよね。ちょっと油断すると小指、特に右手の小指が、「ピン」と立ってしまいます。サックス初心者の、見た目の判断材料にされる場合も多いですが、かなりのベテランでもちょっと力むと、小指が伸びてしまう場合が少なくありません。サックス等の木管楽器は、両手の10本の指を全部使って楽器を操作します。しかも「運指」という厄介な約束事があり、それは何故か人間の「自然な動き」にかなり逆らったものになっています。余談ですが、ファゴットは左手親指で10個、右手親指で4個のキーを操作します。ぞっとするでしょ?
 ここでサックス吹きの皆さんに、心が安らかになる事実をお教えしましょう。「人間の指は思い通りに動かすのは難しい筋肉構造になっている。」という事実です。もちろん人間は、自分の意志で指の動きを自由に操作することが出来ています。しかし指同士の筋肉と神経が複雑に関連性を持っており、「自然には出来ない指の動き」が沢山あるのです。例えば左右どちらかの手を軽く開いて、テーブルの上に5本の指が全部テーブルに触るように自然に手を置いてください。そこで、薬指だけを持ち上げてください。ほとんどの人は出来ないはずです。しかし、中指と薬指を一緒に、という条件なら、…、あら、出来てしまうのです。中指を動かす筋肉と薬指を動かす筋肉が連動するからです。このように、「どうにもならない指の動き」が沢山あるのです。
またサックスのキーを押すときの動作も、良く考えると「効率的」と「非効率的」な動きが見えてきます。あなたはサックスのキーを押すとき、指のどの関節を曲げていますか?一番多いパターンが第二関節主体型です。これは手の拳骨の部分(手のひらと指の間の間接)が動きません。これはキーを押すには一番非効率で、妙な力が入ってしまう指の運動です。そしてスピーディーな指の動きをさせ難い運動です。第一関節、第二関節、こぶしの関節を全体的に満遍なく動かすのが「効率的」で「スピードを出せる」指使いです。よく、「サックスは卵を握るような手の形で構えてください。」と表現される事があります。この指の感覚です。自分の指の動きの無駄や無理を再確認してみてください。
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