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5月 2019

Written By: sax on 5月 22, 2019 No Comment

久々に斬新で、画期的なサックスアクセサリーが開発されたようです。名前は失念しましたが、サックスのクローズキーカップに装着し、そのパッドを開いたままに固定するアクセサリーだそうです。それによって普段は閉じているパッドが外気に触れ、演奏後も早くに乾燥し寿命が長くなると同時に、パッドの表面にトーンホールエッジが押し当てられることで付いた溝が膨らんで浅くなり、トーンホールの密閉度が高くなる、ということだそうです。確かにG♯、E♭、C♯のキーはほとんどの場合に閉じており、管体の中の湿度満点な空気にいつも触れています。サックスを演奏していないときぐらい、外の世界の空気に触れて適度に乾燥させることは良い事なのでしょう。
 かたや30年以上前から存在する、サックスのマニアックアクセサリー(?)に「サックス・クランプ」というものがあります。名前や構造が違うものが数社から出ていますが、こちらは、「開いているキーを閉めて止めておく」道具です。サックスは工場から出荷される際、輸送時の振動でキーの調整が狂わないよう、各所にコルク材を挟んで、キーがすべて閉じた状態にして箱詰めされます。キーカップがトーンホールから離れた状態でサックスが激しく振動すると、シャフトから枝のように伸びたキーカップがテコの原理でおもりになり、シャフトとの接続部に力がかかってキーバランスが狂ってしまうのです。「サックス・クランプ」はいくつものコルクの役割を特殊な形状のワイヤ等で代用させ、サックスのすべてのキーを閉じた状態に簡単に固定させることが出来るアクセサリーです。また、サックスのパッドを全交換したときに、「パッドをトーンホールに馴染ませる」目的でサックス・クランプを使用するリペアマンも少なくありません。

 ということで、「え~?パッドは閉じるの、それとも開けるの?」という疑間が湧くわけですが、賢明な読者の方々は既にお気づきと思います。保管時にはパッドは開け、輸送時・移動時には閉じておきましょう、ということですね。サックスを使用しないときは、掃除した後にすべてのキーを開け、ケースにも仕舞わずにスタンドに立てかけて放置しておくのが最良でしょう。低音域のキーだけでなく、ネック側に近いパームキー等のパッドも開けておくと、より効果がありそうです。そしてサックスをケースに入れて持ち歩くときにはパッドは閉めよう、ということですね。これはバリトンサックスのようにトーンホールが大きく、カップも大、という部分が多いサックスに効果が大きいでしょう。これらを真面目にやるとかなり面倒ですが、身の回りの輪ゴムや針金で対応することも不可能ではないでしょう。この「理屈」を頭に入れてご自分のサックスと付き合えば、きっとその良い状態を長く維持することが出来るはずです。

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Written By: sax on 5月 15, 2019 No Comment

「T.K.」こと伊東たけしは、1954年3月15日に福岡県福岡市に生まれた日本のフュージョンミュージシャンです。日本のフュージョンシーンで、サックス奏者、ウインドシンセ奏者として絶大な人気を誇っています。ちなみに「T.K.」とは名前のイニシャルではなく、英語圏では発音し難い「たけし」という音に替えるものとして、「ティーケー」と自身で名乗っています。
 フュージョンやらクロスオーバーやらジャズロックやら、最近ではスムースジャズなどとも呼ばれる伊東たけしの音楽フィールドは、とにかく格好良く、おしゃれで、刺激的で、先進的です。学生ビッグバンドの名門、日大リズム・ソサエティ・オーケストラに所属し、既に有名なリードアルトだった伊東は、当時明治大学の軽音楽部で活動していたギタリストの安藤正容(あんどうまさひろ)が結成したフュージョンバンド、「THE SQUARE」に参加、1978年にプロデビューしました。何度かの離脱もありますが、現在も名を変えた「T-SQUARE」で活動しています。
 伊東たけしと言えば「EWI(AKAI製の電子サックス)」でしょう。伊東は一時期リリコン(コンピュトーン社製サックスシンセ。世界初のウインドシンセ)もステージで使用していましたが、EWIが発売されるとすっかりこちらに傾倒したようです。開発にも深く携わり、伊東用のプロトタイプや専用改造モデルも使用しています。EWIの性能や長所を知り尽くした伊東の演奏は、多くの名演奏を残し、多くのファンの心を掴みました。F-1グランプリのテーマ曲として大ヒットした「TRUTH」での伊束のEWIプレイは、EWI奏者のバイブルであるとともに、音楽界においてウインドシンセの可能性を広く知らしめた名演奏でしょう。あまりにも多くのEWIプレーヤーが伊東たけしのサウンドセッティングを真似て演奏するので、伊東のサウンドセッティングを「EWIの音」と誤解している人も少なくないようです。シンセサイザーなので、あらゆる音が出せるんですけどね。

 伊東はEWIだけでなく、生のサックスにもマニアックです。マウスピースこそオールド・デュコフのD8を主に使っていますが、アルト本体は色々なものを吹き倒しています。「吹き倒す」とあえて使ったのは、伊東はあまりにもパワフルな吹き方をするため、新品の楽器が数年で吹きつぶれ、彼の求める抵抗感が無くなってしまうのだそうです。結果、ネックを変えたり、楽器をGP(金メッキ)のものにしたりと色々試す事になるようです。現在ではセルマーの管体総銀製(スターリングシルバー)のSERIE IIIを使用していますが、この楽器はかなり長く使っています。このモデルの発売直後に渋谷のセルマージャパンで試奏した伊東は、そのサウンドに惚れ込んでしまい、延々と試奏を続けた末に、即購入&お持ち帰りとなったそうです。このモデルはあの渡辺貞夫も使用しています。また伊東は評SAXZ(サクゼト)というブランドから自身のシグネチャーモデルのマウスピースを出したことがあります。デュコフに似たハイバッフルのメタルマウスピースで、なんとこれも総銀製(スターリングシルバー)。10年前の発売当時、価格は16万円ほどでした。凄い!

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Written By: sax on 5月 8, 2019 No Comment

サックスという楽器の構造には、ある特徴的な部分があります。もともと指でトーンホール(音孔)を塞いで音程を作り出す「笛」が原点であるサックスは、楽器の大型化によって「指が届かなくなった音孔」に対し、「棒(シャフト)」を使って指の動きが音孔を塞ぐ「パッド」に連動するようにしました。指の届かない背中の中心部分を掻く、「孫の手」みたいなものですね。サックスのメカニズムには、その「孫の手」となるシャフトが何本も装着されています。
 シャフトは「ポスト」と呼ばれる、サックス管体に建てられた支柱で両端を支えられ、他のメカニズムと連動して回転運動をします。30cmの長さのシャフトであれば、シャフトの片方の端を45度回転させれば、30cm離れたもう片方の端も45度回転します。テナーサックスのハイEキーのシャフトは、右手の人差し指の付け根でEキーを押すことで同じだけ回転し、50cm以上離れたネックジョイント近くのハイEのトーンホールを塞ぐパッドが、指の操作と連動して同じだけ開きます。バリトンサックスのハイEキーのシャフトの長さは、当然もっと長くなります。どうやっても指だけでは開け閉め出来ない音孔が、シャフトの働きで演奏者の意のままになるのです。これがサックスのシャフト連動機構です。

 両端をポストで挟まれるシャフトは、サックス全体で26から30本程度使われています。非常に短いものから、ものすごく長いものまで、千差万別の長さのバリエーションがあります。ほとんどのシャフトは管体と同じ金属素材のパイプ状になっており、その内部に「芯金」という鋼材の軸が通っています。その芯金の両端をポストに取り付け、ピボットスクリューというネジで固定します。ピボットスクリューは先端が円錐形に尖っており、芯金の中心=シャフトの中心を、ポストのシャフト受けの中心にびったりと固定します。ねじ込みの具合でシャフトの押さえ具合を調整しますが、締め過ぎるとシャフトが回り難くなり、緩め過ぎるとシャフトの中心がブレた状態になり、芯金の摩耗やパッドカップ(パッドが付いたカップ状の部品)のガタ、連動メカの不具合につながります。このように「真っ直ぐ」であることが重要なシャフトですので、長いシャフトの中間部分には、シャフトがたわんだり、ブレたりしないように、「シャフトガイド」が取り付けられています。
 サックスの管体を握ろうとすると、必然的に何本ものシャフトを握ってしまうことになります。シャフトに力が加わって曲がってしまい、その動作の伝達性が損なわれれば、サックスは動作不良を起こします。それゆえに、「サックスを持つときはベルを持ちましょう」というお勧めマナーとなるわけですが、決して実践向けな方法ではありません。どうしてもベルと管体の間に手を差し込んでサックスを持つのが便利で簡単です。このとき何本かのシャフトをつかんでしまうことになりますが、シャフトガイドの位置を気にしながらつかむ場所を考えれば、シャフトヘの不要な力は最低限で済ませることが出来ます。シャフトの重要性を理解すれば、それに見合った扱いが出来るようになると思います。

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