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3月 2015

Written By: sax on 3月 20, 2015 No Comment

管楽器奏者の間で良く出てくる言葉、「抜け」を科学的に考える手段の一つとして、新品をある程度の時間を使って、より良いものに慣らしていく「エージング」という考え方があります。前回はサックスの管体の素材の経年変化、および演奏を続けることで、振動による金属の特性変化を生む、材質のエージングについてお話ししました。
二回目の今回はもう一つの楽器のエージング要素、メカニズム、つまり機械的機構のエージングについてお話します。

サックスは右手の親指を除く9本の指、また手の腹、指の横と、色々な部分を使って楽器の機械構造を動かして演奏する楽器です。
この機構にはピン、シャフト、レバー、バネ等、色々な部品が複雑に関係し合って動いています。そこには部品同士の摩擦や摩耗、バネの反力、シャフトのねじれ等、操作を繰り返すことでサックス自身が変化していく要素が沢山あります。
「サックスが手に馴染む」ということは、自分がそのサックスの特徴に慣れるのと同時に、サックス側も奏者の操作に応じて変化して来ているのです。
使い込まれたヴィンテージサックスの多くは、非常に軽いキータッチになっていることが多いようです。
これは膨大な演奏回数による、サックスのメカニズムの「馴染み」が作られた証拠です。
ただし、奏者の癖が染みついている場合も少なくありません。特定のキー操作だけが異常に重い、なんて場合もあります。
多分皆さんのサックスにも、皆さんの癖が影響している事と思います。

リペアマンはヴィンテージサックスを調整する際、なるべくこの「癖」を無くす方向で調整しますが、微妙なニュアンスのところはサックス固有の特徴が残ります。
これもある意味で、「ヴィンテージサックスの面白さ」かもしれません。
サックスのキーの「馴染み」はサックスが使い易くなるという意味で、嬉しいメカニズムのエージングですが、逆に「消耗」というマイナスの要因と紙一重でもあります。「へたる」とか「ガタが出る」のもエージングの結果です。
サックスの「正しい構え」や「正しい指の力の入れ方」等を先生方が厳しく指導するのは、素早いサックスの操作を可能にすることに加え、サックスの「消耗」を最小限にする、という意味合いもあります。 特殊な機械でもない限り、サックスのキー操作のエージングを自動でおこなうことはできません。
そのサックスの持ち主であるあなたが、「より良い馴染ませ方」を作っていくのです。
「サックスから音を出さずに、すべてのキーを使うスケールを何度も繰り返す」。
そんな練習も多くのプロ奏者は取り入れています。現在のサックスのほとんどは製造技術の進歩により、新品の時点から滑らかな操作が可能になっていますが、やはり長く使えば使うほど、それなりの楽器に育っていきます。
あなたのサックスを、正しい練習で、良い楽器に育てていってください。——————————————————————————————–

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Written By: sax on 3月 13, 2015 No Comment

エージングという言葉をご存知ですか?中年女性向けの化粧品はエージング化粧品。ウィスキーやワインの熟成もエージングと呼びます。新品のスピーカーやイヤホンの音慣らしもエージングと言います。最近では牛肉を熟成する意味のエージングも有名です。

要するに「新品をある程度の時間を使って、より良いものに変化させていく」というのがエージング。年齢:Ageの動詞形です。

管楽器にはエージングに似た概念が有ります。そう、「抜ける」です。管楽器はある程度吹き続けることで、良く鳴るようになる。これを「抜けた楽器」と呼びます。

「さすが、ヴィンテージは良く抜けた音がする。」とか「このモデルは新品でも抜けが良い。」とか、皆さんも口にした事が有ると思います。

吹奏感が良い、響きが豊か、音がまろやか、等など、そんな感覚的な楽器の評価が「抜ける」に集約されていますが、技術が進歩した現在、「抜け」を「エージング」として科学的に考えるケースが多くなっています。

そんな言葉、「エージング」を2回に渡って説明します。使う言葉は難しげですが、たいしたことは言ってないので楽しんで読んで頂ければと思います。

サックスのエージングは、大きく分けると、管体材質のエージングと、メカニズム、つまり機械的機構のエージングの二つです。

材質のエージングとは、サックスの管体の金属素材の経年変化、および演奏を続けることによる、振動が生みだす金属特性変化のことです。これは管楽器全般に共通します。簡単な言葉で置き換えると、「長い期間、音を出し続けていると、徐々に楽器の金属の特性が変化して来て、より音が出易くなって来る。」ということです。

楽器に「振動」というストレスを与え続けることで、素材が振動し易くなり、音に変化が現れます。

サックスではあまりありませんが、大音量で演奏することの多いトランペットなどでは、「楽器がつぶれた」ということもあるようです。楽器の素材エージングの最終形では、楽器が振動し難くなるほど金属が疲労してしまうこともある、ということでしょう。

いくら50年前のヴィンテージサックスでも、倉庫の奥でまったく使用されずに眠っていた「新古品」の場合は、このエージングがなされておらず、「鳴りが今一つなヴィンテージサックス」なんてものも存在します。

「これから抜く楽しみが有る。」、と言って喜ぶマニアも少なくありませんが、その様なサックスは音を聞いてもヴィンテージ感はほとんど感じられません。

今日の話しで強調したい事はただ一つ。「楽器は鳴らしてやって育つ」です。自分のサックスを良い音にするには、マウスピースやリード、アクセサリーを悩むより、毎日練習してあげることが重要です。

ちなみに最近では、大きなスピーカーをサックスに密着させ、長時間音楽を流し続けて、無理やりサックスを振動させる、という「今らしい」エージングの方法も試されて来ているようです。

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Written By: sax on 3月 6, 2015 No Comment

サックス吹きの皆さん。特にアンサンブルやバンドの形式で合奏をしているサックスプレーヤーの方々は、外気と室内の温度差の激しい真夏や真冬は、チューニングが狂いがちで苦労しますよね。楽器の温度が上がるとピッチは高めに、また温度が低いとピッチは低めになります。外から室内に入ったばかりでチューニングすると、楽器が室温になるころには楽器のピッチが変わってしまいます。また演奏で息を入れて、楽器の温度が体温に近くなると、またピッチが変化します。大変です。ま、最近はチューニングは電子式のチューニングメーターをを使うので、苦労は少ないと思います。しかし、そういう外的な条件を除いても、「チューナーを使っても音程が悪いんだよね!」って悩んでる方が少なくありません。音程やピッチ、イントネーションの改善方法についてお話ししましょう。

一般に言う、「音程が悪い」というのは、二つの状態があります。
一つ目は楽器全体のチューニングが狂っているため、ちゃんとした音の高さが出ない場合です。
二つ目は、特定の音で音の高さの高低が狂っている場合です。これは音程が悪いとは言わず、イントネーションが悪い、と言うのが正しい言い方です。一つ目の楽器全体のピッチの調整は、マウスピースの抜き差しでおこないます。このとき、「ある程度のウォーミングアップで楽器を温め、演奏状態に近い状態でチューニングする」、や「会場の温度を予測し、それに応じて配慮したチューニングをしておく(真夏の炎天下の野外ステージなどは、出る前にやや「抜き気味」にしておきます。)」など等の準備と、「その日の演奏で、一番シビアな音程が求められる音でチューニングしておく」とか、「目をつぶって音を吹き始め、出た音をチューナーで確認し、正しくチューニングする」などの工夫が一般的です。
また、楽器の音程の癖を知っておき、「チューニングトーン」として最適な音を決めておくのも良いでしょう。  意外にハードルが高いのが、特定の音で音の高さの高低が狂う場合です。アンサンブルの和音が、「ひどい雑音」になってしまう原因の主役です。サックスの場合、マウスピースを咥える口の力が緩めば音が低くなります。逆に締めれば音は高くなります。ですので、正確な音程を作るには練習を重ねる以外有りません。そしてそのうえで、自分の「耳」を研ぎ澄まして、正しい音かそうでないかを判断し、瞬時に口の調整をするのです。人間の能力は恐ろしいモノで、耳で聞いて口で音を修正するのを、本当に瞬時に、全く聴衆に気付かれずにおこなうことが出来ます。さ、練習しましょ!
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