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12月 2017

Written By: sax on 12月 27, 2017 No Comment

サックスを首から下げるためのストラップには、さまざまな種類やデザインのものがあります。ストラップの機能としての条件をあげるならば、重いサックスをぶら下げても「切れない」、「首が痛くならない」、「長さの調節が容易」、というところでしょうか。いや、「調節した長さが変わらない」、という大事な条件もありました。
 良いサックスストラップの条件は数多くありますが、かなり重要な条件が、この、「一旦長さを調節したら、簡単に伸びてこない」、という事ではないでしょうか。サックスの演奏中、奏者は結構サックスを揺らしています。質の悪いストラップを使っていると、この動きやサックスの重量そのもので、ストラップが演奏中に伸びて来てしまいます。ストラップの長さが伸びてくると、サックスが下に下がります。マウスピースを唾える角度が変わります。息の角度も変わります。ひどく伸びればサックスをまともに吹けなくなる場合だってあります。このようなアクシデントが頻繁に発生し、いちいち演奏の合間にストラップの長さを調整する羽目になったら、安心して演奏に集中できません。ストラップの長さの安定性はとても重要です。

 ストラップの長さの安定度は、アジャスター機構の能力によって決まります。ストラップのアジャスター部は「長さを変えるときには軽く滑り、演奏中は全く滑らない」という、かなり無茶な要求に応えなければなりません。ストラップに重量(引っ張る力)が掛かっていないときにはアジャスターはスルスルと移動して長さ調節が出来、一旦サックスを吊って重量がかかれば、アジャスターはぴくりとも動かず、ストラップの長さは変わらない、というのが理想です。紐やベルトなど、ストラップの材質は色々ありますが、テンション(張力)が無ければゆるゆる、テンションがかかれば摩擦でギチギチ、という条件は共通です。

 この条件は、実は紐式のストラップのほうが簡単な機構で実現できます。金属プレートに穴を開け、紐を特殊なルートで通せば、紐同志、また紐とプレートとの大きな摩擦を簡単に作り出すことが出来ます。そんな理由からか、最近は紐式のストラップの人気が高いようです。ただし、この摩擦力は紐の太さや材質による表面の摩擦に影響されます。自分で紐を交換する場合は太さや材質に注意してください。ベルト式でも良いアジャスター機構を備えたストラップも沢山あります。

しかしあるストラップメーカーは、見た目はまったく同じなのですが、アジャスターの内部構造をある時期から変えてしまいました。こだわりのサックスプレーヤーの中には、そのメーカーの昔のモデルのほうが「長さが変わらない」と言って、昔の製品しか使わないひとたちもいます。さすがサックス奏者。ストラップにも「ヴィンテージ嗜好」があるんですね。そうそう、「とほほ」なストラップでも、書類を挟むクリップを使えば、長さをぴったり固定できる場合もありますので、お困りの場合は試してみてください。

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Written By: sax on 12月 20, 2017 No Comment

サックス奏者にとって必要不可欠なリード。これがなければサックスは音が出ません。そして「鳴るリード」を求めるサックス奏者の執着は、並々ならぬものがあります。リードに泣き、リードに笑う。それがサックス奏者の宿命です。で、リードってそもそも何なんでしょ?

 目の前にあるリードは、ケーンというアシの一種の植物の茎を乾燥させ、薄くて長いヘラ状に加工したものです。リードの役割はサックス奏者の息のエネルギーを、楽器の音に変換することです。サックスが「ド」の音を出しているとき、リードは「ド」の音の周波数で振動しています。その振動が空気を震わせて、「ド」という音波になる訳です。サックスと同じように、リードの振動で音を出す楽器にハーモニカがあります。ハーモニカを分解すると小さな長さの違うリードが、ハーモニカの吹き込み口毎にずらりと並んでいます。ハーモニカは異なる音それぞれに、固有の振動数を持ったリードが付いています。

ですからハーモニカには、それが出せる音域の音の数だけのリードが取り付けられています。それに対し、サックスは一枚のリードでサックスの音域すべての音を出しています。この違いは、「共振」という物理現象が関わっています。ビンの口に息を吹き込み、「ボー」という音をさせる「ビン笛遊び」は皆さん経験があると思います。「ビン笛」の音の高低は、ビンの形やビンの中の液体の量で変えることが出来ます。同じビールビンを8本並べ、各々のビンに違う量の水を入れて調整すれば、「ドレミファソラシド」の出せる「ビン笛列」を作ることが可能です。ビン全体の「共振周波数」で音が決まるので、水を入れてビンの共振周波数を変えれば、異なる高さの音がでます。音のエネルギーの源はあなたの息ですが、それがビンの口の端で渦を作り、音の振動を作り出します。これを「エア・リード」と言います。フルートの原理と同じです。このときの振動の周波数が、ビン全体の共振周波数なのです。

 空気はあらゆる周波数で振動することが出来ます。そしてサックスのリードもそのサックスの音域内のあらゆる周波数で振動しなければなりません。そして、リードの「鳴る・鳴らない」はこの「あらゆる振動数」というところに起因します。天然植物の茎から作られたヘラですので、「あらゆる振動数」と言われてもやはり無理があります。サックスの管体が作り出す共鳴の周波数に、どれだけ効率良く応えられるか、がリードの良し悪しです。サックスの全音域で「鳴り難い」リードでも、ちょっと切ったり削ったりすれば劇的な変化をする場合があります。そして慣れてくると、「うん、高音域が鈍いな、ここを削ろう」というようなノウハウの習得も不可能な話ではありません。「リードが鳴らない!」、とリードを恨む前に、「あらゆる周波数で振動しなければならない」というリードの酷な役割に同情してあげてください。

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Written By: sax on 12月 13, 2017 No Comment

 「音楽は瞬間の芸術だ!」、とよく言われます。私たちが奏でる音楽は、音になった瞬間から消え失せ、新しい音へ役割を渡していきます。何かあっても常に進み続ける、非情な「時間軸」が音楽の性であり、それ故に失敗が誤魔化せたりします(えへ)。音楽は時間にどの程度縛られているのでしょうか。

 音楽作成ソフトは通常1ms(ミリ秒=1/1000秒)でのタイミングの制御が可能です。音のタイミングや延ばしの長さ、アタックカーブの立ち上がりの勾配等を、この1ミリ秒の精度で指定します。ということは、「人間は音楽の中で1/1000秒を感じることが出来る」ということです。もちろん出音のタイミングが1ミリ秒変わっても、ほとんどの人は差を感じないでしょう。ただこの一桁上、10ミリ秒はほとんどのひとが差を認識します。1/100秒あなたのサックスの音が皆より遅れたら、誰にでも分かる「遅れ」として聞こえます。例えば1分間に120の4分音符が入る(120BPM)アレグロのテンポでは、1拍は0.5秒。そこに入る16分音符の長さは0.125秒です。32分音符なら0.0625秒という「瞬間」です。陸上のトラック競技を見ていれば、この1/10秒がどんなに短い差であるかは感じられますよね。そんな、「シビアなタイミング」のなかで、我々は音楽をしているのです。

 1/100秒のシビアなタイミングを感じることは出来ても、自分で意のままに操作できる事とは違います。我々、楽器奏者の時間のコントロールは基本的に「分数」です。先ほどのアレグロのテンポでは1拍の1/4の16分音符が0.125秒です。「クタクタ、クタクタ」で0.125秒をコントロールしています。ジャズのアップテンポなナンバーだったら200BPMは珍しくありません。そんな曲では0.15秒の8分音符を我々は吹いている訳です。また遅い曲、べったべたのバラードでもタイミングの取り方は同じです。60BPMなら1拍は1秒、8分音符は0.5秒となりますが、この遅い時間世界にも難しさがあるのが音楽の厳しさです。 1/100秒の揺れがあればそれがバレてしまうのですから、スローな曲ほどタイミングがシビアになります。バラードソロを採譜した楽譜には、32分音符やら7連譜などの見たこともない音符表現が出てきます。これはオリジナルのプレーヤーが、「そう吹こうと思って吹いた」のではなく、「プレーヤーのニュアンスを採譜したらそうなった」ということです。その楽譜通りに吹いても、オリジナルの演奏の雰囲気は多分でないでしょう。

 ジャズのフレーズのタイミングには特徴的なお約束があります。スイングです。楽譜に8分音符で、「タ、タ、タ、タ」と書いてあってもそう吹いてはいけません。「たつた、たった」という感じの、「8分音符+8分音符=付点8分音符+16分音符」に近い雰囲気のタイミングで演奏します。しかしこれは「近い」だけであって、そのものではありません。ジャズのスイングのタイミングは多くのプレーヤーが解説していますが、最後は「ジャズらしくスイングしたフレーズ」というあいまいな言葉で終わってしまいます。しかしそこには1/1000秒のコントロールが存在します。微妙なタイミングのスイングも、フレーズごとにぶれてしまえば音楽になりません。いやあ、音楽って難しいですね。

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Written By: sax on 12月 6, 2017 No Comment

楽器を演奏する人間にとって、楽譜は切っても切れない必須の「道具」でしょう。モダンジャズのプレーヤーの中には、「楽譜も読めないし、コードの知識もない!」と言い張って、素晴らしい演奏をしてしまう「希少生物」もたまにいるようですが、やはり凡人プレーヤーには楽譜は重要な相棒です。そんな重要な「楽譜」ですが、その秘めたる能力が意外と見過ごされています。

 楽譜は「良い楽譜」と「悪い楽譜」に分けられると思います(独断です!)。良い楽譜は読み易く、演奏し易く、導く音楽に生き生きとした力を与えます。悪い楽譜は読み難く、楽器の指が動き難く、なんか気持ち悪い楽譜です。細かく指摘しましょう。1小節の中に、「8分音符、4分音符、4分音符、4分音符、8分音符」(略して、8+4+4+4+8と書きましょう)があります。「タタ、ンタ、ンタ、ンタ」というジャズ特有の裏打ちフレーズです。この譜割は、「8+8+8休符+8+8休符+8+8休符+8」と記譜することも出来ます。この記譜のほうが、「表を休んで裏打ちを繰り返す」というフレーズの特徴がより分かり易くなります。そう、「より分かり易い」のです。プレーヤーによって、楽譜の記載への「分かり易さ」は異なります。主にジャズを演奏するか、吹奏楽を演奏するかでも違うでしょう。ビッグバンドかブラスバンドか…。トロンボーン奏者かサックス奏者か…。プレーヤーの演奏する音楽やスタイル、楽器によって慣れ親しんだフレーズも違うのですから、書いてある楽譜の「特徴」や「読み易さ」も異なります。ですから、楽譜は自分で書き換えましょう。手書きでもコンピュータの記譜ソフトでも良いので、自分に合わせて楽譜を書き換えることをお勧めします。手元の楽譜に何の問題もない場合は書き換えの必要はありませんが、少しでも「吹き辛い」と感じたら、楽譜を自分なりに書き直してみてはいかがでしょうか。

 書き直しにはいくつかのコツがあります。付点4分音符と8分音符が並んでいたら、付点4分の領域の余白を、8分音符のそれの3倍取りましょう。1小節の中の音符の場所で、音符の長さやタイミングをイメージできるようにしておくと、とても演奏し易いです。逆に付点4分音符、8分音符、2分音符等の異なる長さの音符のスペースが同じにしてある譜面だったら、読んでいて凄く気持ち悪い楽譜になると思います。B(♯が5個)やD♭(♭が5個)なんて楽譜は、楽譜中の音符に臨時記号として♯や♭を書いてしまうのも良いでしょう。忘れないようにメモする感覚です。ジャズやポップスの楽譜なら、1行は4小節(か、その倍数)で記譜するのが妥当です。コード進行やフレーズの区切りが4小節や8小節になっているので、楽譜を追うのが超楽です。1行に5小節や7小節かおる譜面は、とても読み難いです。

 優れた写譜職人が書いた楽譜はとても読み易く、楽譜から美しい音楽が聞こえてくるような感じすらします。大昔の写譜ペンによる手書きの譜面と違い、現在はほとんどがコンピュータソフトによる楽譜ですが、それでも写譜職人のセンスによって楽譜の良し悪しが存在します。難しい楽譜が配られたら、まず自分で書き直してみませんか。どんなハードな練習よりも、効果的な上達の早道になるかもしれません。

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