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5月 2016

Written By: sax on 5月 24, 2016 No Comment


サックスという楽器は複雑なメカニズムがかみ合っており、とても繊細な楽器です。ケースに入れて持ち歩いただけでも、小さな揺れでメカニズムの連動機構の調整が狂い、楽器としての性能が低下してしまう場合もあります。さてさて、こんな「ヤワ」な楽器に対して、どう扱ってあげるのがベストなのでしょうか?
 サックスを持ち運ぶときのベストな状態は何か?サックスばかりでなく、すべての工業製品の「移動」、「輸送」に関して共通な解が有ります。それは、「工場出荷時の状態」です。多くの工業製品は、製造ラインの工場から全世界へと発送されていきます。トラックで、船で、飛行機で、過酷な条件で長い距離を運ばれ、販売店、そして購入者の手へと移動します。この条件から比べれば、あなたが楽器をケースに仕舞い、電車でスタジオへ向かうなどという「輸送」は決して過酷なものではありません。しかし面倒なことに、ちょっと気を緩めると、ケースの中のサックスはダメージを受けてしまいます。サックスの工場出荷時の状態を考えてみましょう。

 サックスの梱包状態にさほど特別なことはありません。段ボールの外装箱と内部のウレタン材で、外部からの力やショックから内部を守ります。サックス本体はビニール袋やクロスに包まれ、金属を浸食するようなガスや、細かい擦れ等から守られています。サックス本体には小さなコルク片を使い、サックスのトーンホールカップが塞がれた状態になるよう固定された状態になっています。サックスのトーンホールのカップが開いた状態だと、外部からの振動でカップがシャフトを軸に揺れ、カップ自身の重量でカップの適切な位置がずれてしまいます。これを防ぐためにコルクで固定してあります。この仕組みを通常のケースによるサックスの持ち運びに対応したものが、俗に言う「サックスクランプ」や「キークランプ」です。いくつかのメーカーから出ているようですが、いずれも容易にサックスのトーンホールカップを塞いで固定することが出来ます。これらのクランプを、サックスをケースに仕舞う際にサックスに装着しておけば、移動時の多少の揺れでは、サックスのメカニズムはダメージを受けません。クランプはビニールコーティングされた太めの針金の場合が多いようですが、自分で自作することも不可能ではありません。締め付け過ぎない、サックスに傷を付けない、装着が簡単、を目指して針金で工夫してみてください。また、もっと簡単な自作クランプもあります。サックス梱包状態のようにコルクを使いますが、いくつものコルク片は着脱時にどこかにいってしまう場合があります。これを防ぐために、各コルク片に糸を通し、バラバラにならないようにします。コルクを大きめに作っておけば、装着、取り外しも、意外と簡単にできます。車移動や長距離電車移動が日常的なサックス奏者の方々は、是非お試しください。

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『今週の新着情報』
蓋側の型と内蔵のウレタン素材、更に楽器を固定するマジックテープ式のストラップで楽器を固定。
またアクセサリの収納部分も広く使えるよう設計されています。

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Written By: sax on 5月 17, 2016 No Comment


サックス奏者にとって、サックスを吊って支えるストラップは必需品です。練習や本番のとき、「うわっ、ストラップ忘れた!」、と大騒ぎすることも珍しくありません。なにせ、ストラップが無い事にはサックスは構えられません。構えられなければ吹けません。サックス吹きにとっては大事な必須アイテムのひとつがストラップです。近年では、奏者に負担を掛けないよう、数々の工夫がなされたストラップが数多く開発されています。今日はストラップについて考えてみます。
 古典的なストラップは、紐を首から提げ、その先端のフックをサックスに引っかけて、サックス本体の重量を支える構造です。紐の長さを奏者の体格に合わせて変えられるよう、色々なタイプの長さ調整機構も取り入れられています。しかし数キロもあるサックスの重量を首だけで支えるのは、奏者にそれなりの負荷を強いています。首筋の頸椎が圧迫され、場合によっては頸椎ヘルニアの原因になったり、無理な姿勢で適切な呼吸を阻害したりもします。その、「奏者の首への負担」を軽減するために、数多くの工夫がなされたストラップが出回っています。

 新タイプストラップの代表は「ハーネス型」でしょう。タスキの様に背中にベルトを回し、首ではなく「肩」や「背中」でサックスの重量を支えます。装着の仕方や、フック部の自由さ等、色々な特徴を持ったハーネス型のサックスストラップがあります。奏者の体への負担はとても少ないストラップですが、装着がちょっと面倒臭い、機構が大袈裟、等のマイナス意見も少なくないようです。首掛け型を維持したままの、新型ストラップもいくつか登場しています。首当ての中心からベルトを出し、その先端をフック側に回し、T字型の構造で首への負担を軽減するタイプ。また首当てから出した紐をズボンの後ろへ留めるタイプ。首当ての形状を3次元的な扇形状で重量分散をさせるタイプ。皆、首への重量負担が大幅に軽減されています。
 「ストラップは紐かベルト」、という概念を取り払った新型ストラップもあります。J字型の金属を肩に引っかけ、それでサックスの重量を支えてしまうという構造です。ストラップというより、「ショルダーフック」ですね。また、首の左右から出た「ヒモ」がアジャスターの部分でひとまとめになることが「首を締め付けている」、ということに着目したストラップもあります。幅の広いT字型のアジャスターで、左右のひもの角度を緩やかにし、それによって首への締め付けを軽減させます。ちょっとした工夫ですが大きな効果が出るようです。ストラップ全体の構造工夫以外にも、フックの材質や形状、アジャスターの構造、首当ての形状等、ストラップで工夫される部分は沢山あります。自分に合ったベストなストラップを探してください。

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Written By: sax on 5月 10, 2016 No Comment


ヴィンテージサックスを所有するサックス奏者の中には、「サックスの臭い」に悩まされた方が多いのではないでしょうか。まっさらの新品のサックスは、ケースから出した時、臭いと言えばケースの接着剤の臭いくらいです。サックス自身が臭いといったことは無いでしょう。しかし何十年も前に製造され、何人ものオーナー、何年もの貯蔵期間を経て来たヴィンテージサックスの中には、耐えがたい臭いを持っている物も少なくありません。新しいサックスでも保存方法を誤れば、「臭い立つサックス」になる可能性は十分あります。今日はサックスの臭いとの戦い方をお話ししましょう。
 いやなサックスの「臭い」は、基本的にアンモニア系の腐敗臭です。金属のサビ自身はほとんど臭いません。どこかで何かが腐ってバクテリアが発生し、アンモニア系の臭いを放っているのです。サックスの臭いの「宝庫」はU字管の底の内部です。吹いた後の掃除を怠ると、息の水分がサックスの底に溜まったままになります。水分が周りのホコリやカビ菌、空気中の浮遊物や唾液のタンパク質成分を取り込み、それらが乾いて固着します。そこにまた水分が来て「湿った場所」になればバクテリアは喜んで繁殖し、アンモニア系の悪臭を放ちます。そのサックスが頻繁に使われていた頃はさしたる臭いでなくても、それが保存され、長い間放置されれば、想像を絶する臭いがサックス内部に「定着」します。その臭いは保存のケースの中にも吸着され、ケースごと「臭いの中のサックス」になるわけです。
 実はサックスは丸洗いできます。ちょっと手間ですが、分解洗浄をリペアマンに頼むのが、臭いをサックスから取り去る最善の方法でしょう。この場合はパッドも全交換したほうが良いでしょう。金属以外の部品をすべて取り払い、管体の内外を超音波洗浄します。ここまでやればサックスのほとんどの臭いは根こそぎ退治できます。多少作業の値は張りますが意外と簡単です。サックスを傷付けることもありません。手強いのが「ケースの臭い」です。ケースは分解洗浄出来ませんので、気の長い闘いです。緩衝剤のスポンジからホコリを叩き出し、消毒・除菌、そして乾燥。これを臭いが無くなるまで繰り返します。場合によっては、ケースの木材や内部素材の奥深くに臭いや菌、ダ二等が浸み込んでいるので、決して簡単な戦いではありません。ゴキブリ退治のために部屋で煙式の殺虫剤を使う際、その部屋にふたを開けた臭いサックスケースを置いておく、という方法でアンモニア臭を解消したという話は聞いたことがありますが、その後は殺虫剤の臭いとの付き合いとなった、というオチがあります。
 しつこいケースの臭いには、早く見切りをつけてケースを買い替えるのが得策だと思います。歴史的価値のある、また職人のこだわりによる高級ケースの場合は、「外だけ残して、内部は全部取り替え」という荒業を選択するのも良いかもしれません。しかし、ケースをオーダーで作るほどの金額になりますのでご注意を。

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Written By: sax on 5月 3, 2016 No Comment


サックスをケースに仕舞うとき、サックス本体のネック側にキャップのようなものを取り付けます。この部品は「エンドプラグ」と呼ばれ、非常に地味な役割ですが、無いととっても困るものです。必ずこのパーツをサックスに取り付けた状態にしないと、サックスはケースに収納出来ません。サックスのケースそのものがそのように設計されています。今日はその縁の下の力持ち、「エンドプラグ」の話をしましょう。
 「筒」や「管」というのは意外ともろい構造です。特に円をつぶす方向の力には、簡単に負けて楕円になってしまいます。サックスの管体の内側に詰め物をして、その「つぶす」力に対抗するのがエンドプラグのひとつの役割です。「ひとつの役割」と言いましたが、エンドプラグのもうひとつの役割は「オクターブキー連動シャフト」のガードです。ネック側のオクターブキーのメカニズムをオクターブキーの操作と連携させる為、連結機構の棒がサックス本体のネック側に一本飛び出ています。この棒が連動シャフトです。管体の端から2センチほど飛び出していますので、不用意に触ると曲げてしまいます。エンドプラグはこの連動シャフトをガードし、不用意に何かにぶっかって曲がったりすることから守っています。最近出回り始めた新設計のエンドプラグの中には、エンドプラグに「シャフト受け」が付いており、より安全に連動シャフトを守れるようになっている物もあります。

 このようなエンドプラグの役割を考えると、どのようなエンドプラグが「良いエンドプラグ」かが分かります。そのサックスを買った時から付いているエンドプラグが、必ずしも「良いもの」とは限りませんので確認してみてください。管体のつぶれを防止する、という観点からは、エンドプラグは管体に対して「きつからず緩からず」が正解です。力を込めて押し込むほどでは「サイズ不良」ですが、「スカスカ・カタカタ」でも困ります。ちょうど良いサイズのものを使用してください。緩ければテープを巻くのも効果的です。またエンドプラグの管体端から飛び出た部分の直径は、連動シャフトにぴったりと寄り添っている必要があります。連動シャフトを押しのけているようではかえって曲がりを誘発しますし、隙間が大きすぎてもシャフトの曲がりの原因となります。
 サックスをケースに収納するときに実感できる事ですが、ケースの中でサックスは、U字管の底とエンドプラグの2点でおおよその重量が支えられます。従ってエンドプラグが差された管体ネック側には、結構な重量がかかります。ケースの中でサックスがカタカタ動けば、エンドプラグの部分にその都度力がかかります。エンドプラグに重量が集中しないよう、ケース内部に適当な詰め物をするのもサックスを守るコツです。詰め物はタオルやスポンジで良いですが、キーを圧迫しないよう気を付けてください。

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